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恋乃手紙
作者: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU  (総ページ数: 61ページ)
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「?」
どういうことなんだろう。

「『幼なじみ』っていう立場だけだと、お前のそばに居れない。だから、」
有季はここで息を吸った。
「…だから、俊とじゃなくて、俺と付き合ってほしい。」

そう言われて、いろいろな感情が溢れるのを感じた。
甘くも苦くもない、喉にこみ上げてくる、この感情は。

いろいろなことを思い出した。
公園、美術室への廊下、公園、プリクラ機の中、学校の生徒玄関、ざわつく教室…。

私、今、気づいた。

「ごめんなさいっ!」
誰に謝っているかも分からない。

それだけ言うと、私は、有季を置いて、どこかへと走ってしまっていた。

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