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*20*
終章
「もう、カイったら!」
ルーシィが怒っている。ごめんなさいといっても聞いてもらえない。
「ごめん……」
俺の悪い癖で、いい癖だ。人を助けたいとばかりに動いてしまう。
だからこそ、彼女はついてきてくれる訳で……ありがたい、けど。
「だから……」
「ガミガミガミガミガミ」
お願いだから、怒るのだけは――。
「やめて……ください……」
「――もういいわよ! ところでさ、あの変な服装の青年さん……」
――もしかしたら、私たちとちょっと関わるかも。
と。
ルーシィは複雑な顔をして呟いた。
俺はうなずく。
なんとなく、そんな気はしていた。あの青年が――。
俺たちと関わることになるだろう、とは。
〜 二話・完 〜
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