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第十七話 消せない過去と消せる過去
西行「で、何するの〜?」
魂魄「異変の首謀者を追い掛け回して落とすだけに決まってるじゃ無いですか…」
博麗「そーそ。異変解決、なんてカッコいい感じの言葉だけどねぇ、
私達は毎回こんな面倒なことやってんのよ」
霧雨「霊夢の言うとおりだ。遊びじゃないんだからな」
博麗「…まるで母さんみたいな事言うわね」
魂魄「お母様はどの様な方でいらっしゃったのですか?」
博麗「そうね、私には優しかったけど、周りの人達には厳しかったわ」
霧雨「博麗靈夢さん、とか言ったっけか」
西行「名前は同じなのね〜」
博麗「博麗家では名前はずっと同じものを継いでいく家だったから。
でも母さんが靈夢は書きにくいから、霊夢ちゃんにしようって決めたの」
魂魄「そうなんですか。掟破り…」
博麗「…そういえば、昔幻想郷に憂夢三春って人が来たわね」
霧雨「その時は既に手遅れだったがな」
博麗「…母さんが、三春を殺したのよね」
憂夢「母さん、殺した?」
霧雨「お前は恨みによって生まれた存在。本当の自分、憂夢澪は現実世界で
既に母親の存在が消えた事で命を落としている」
博麗「…消したい?」
西行「何が消せるの?」
博麗「存在している「消せない過去」と「消せる過去」
消せる過去、それは自分の母親をもう一度自らの手で殺す事」
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