完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*7*
第 2 章
〜運命〜
菊一 柊。
16歳、身長157センチ、体重??キロ 日本人。
病弱で、外出経験なし。菊一家のお嬢様。
そして・・・
超変人。
この情報は、すべてリストに載っているものである。(超変人以外)
「 なんで俺が、こんな変人の担当なんだ・・・」
そう、話は1章にさかのぼるが、とにかく菊一 柊はおかしな奴だ。
あいつには、『死』への恐怖が感じられなかった。
が、しかし、それと同時に興味がわいた。
なぜ、あんなにも笑顔でいられるのか。
『死』への恐怖はなのか。
「 ふっ、面白いじゃないか。」
今までこんな奇妙な人間は見たことがない。
これはまたとないチャンスだ。
そうと決まれば・・・
「 よしっ! 偵察に行ってやる。」
俺は興味ほんいで、その場を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜人間界〜
「 ふ〜っ 説得するのにだいぶ時間が、かかった。」
あの後、おっさんと話をつけるのに 1 時間 かかった。
普段はアホに見えるが、意外と頑固なジジイだった。
本当なら、ここに長く滞在するのは良くない。
身の危険があるからだ。
だが、今回は準備万端。
なぜかって?
それは、ある特別な薬を飲んだからだ。
しかし、その薬はシークレットなんで、お話することはできない。
ご了承願いたい。
でもまあ、この薬で、きっかり24時間人間界にいることができる。
「 まあ、あいつの死に際に最高の BAD END を送ってやるよ。」
かくして俺は、吸い寄せられるかのようにあいつの家に行ったの
である。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜菊一家〜
とりあえず俺は、菊一家の庭にある桜の木の上にいる。
人間界の時間では、現在お昼過ぎである。
前はこの時間に、俺はこの庭に落ちたのである。
「 遅い・・・・。」
待ってから 1時間がたつが、いっこうに来ない。
ん? 俺はなぜ、待っているんだ?
いいや、俺は人間観察に来ただけだ。そうだ。絶対に。
俺はなぜかそんな不可思議な考えと葛藤していた。
「 あっ! 来てくれたんですか。」
「 えっ!? あっう、うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
うかつだった。 俺は盛大にに手を滑らせ、そのまま落下した。
「 大丈夫ですか?」
目を開けるとそこには・・・
「 菊一 柊!」
ゴン!!
『 痛って〜〜〜』
勢いよく二人してデコを思いっきりぶつけた。
「 名前、覚えててくれたんですね、嬉しいです。」
赤く染めた額をおさえながら、菊一 柊は言った。
「 そこかよ!!」
普通もっと怒るだろ!
本当に変な奴・・・。
そう思った俺だが、不思議とそこまで悪い気はしなかった。
だがしかし、見つかってしまった。
こうなってはもともこもないじゃないか。
しょうがない、今回の偵察はあきらめよ・・・
「 あっあの!! 私とお友達になってくれませんか!?」
しかし、俺はこの後、間違った選択をしてしまう。
ん? 俺の聞き間違いか?
とうとう俺も老化の危機に直面しているのか?
もう、そんな年か・・・
しかもなんで俺がこいつと友達なんかに・・・
「 ああ、 いいぜ。 なってやんよ、友達。」
そう、俺は初の大失態をした。
「 本当ですか!? ありがとうございます!!すごく嬉しいです。」
そんなことを知らない君の笑顔は、きらめくどんな宝石よりも
輝いていたんだ・・・