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壊れた後の物語
作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
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作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
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*5*
止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ!
僕は心の中で叫ぶ。
僕が真友を壊した理由、それは彼女の過剰な略奪愛だった。
おまけに彼女は独占欲が強かった。
ここで僕の昔話をしよう、僕と真友が出会った日…
真友はその土地ではお金持ちだった。
僕はそんな彼女と砂場で出会った。
僕は砂場で遊ぶ少女を見つける。
「お前、砂遊びはガキがするお遊びだぞ」
彼女は言った。
「君が私より年上かもしれないが砂遊びは凄いぞ?砂のお城だって出来るし、床に敷けば、グラウンドが出来る、おままごとだって出来るし、砂団子も出来る、泥団子は凄いぞ?表面はすべすべしている、まるで私の肌の様だ」
「三十過ぎたらガサガサだけどな」
「五十歳でもすべすべな人はいるぜ?」
「それはそれ、これはこれ」
二人はお遊びから砂、砂から泥団子、そして肌のすべすべに話が進む。
「っておいおい、僕はそんな話をしにきたのではなくて砂遊びの話だったんだが…」
「私はねー此処ですべすべの泥団子を作りたいんだー綺麗な色、木星みたいなのが作りたいなー」
「話聞いちゃいない…」
その後彼女の泥団子の話を延々三時間以上聞いた。
泥団子に時を割くのは初だった。
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