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壊れた後の物語
作者: 彩都  (総ページ数: 20ページ)
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10~

*6*

その後僕は少女の家に向かい、晩御飯をご馳走してもらった。
豪華なご飯でどれから最初に食べるか迷ったが、少女は最初に水を飲んで口を清めたらと言われたので、最初に水を飲んだ。
ん?不思議な味がするな、そう思った瞬間にはもう、視界は裸眼を水につけた様になる。
そのまま、少女は笑う、笑い声は段々遠くなっていた。

その後僕は目覚めたが、目の周りにはタオルが巻かれていて暗かった。
手足は手錠の様な物にはまっており出れない。
カーンカーンと足音が聞こえるので、地下室かと考える。
その後鍵が外れる音がしたら、僕の口にパンが突っ込まれ、水を飲まされ、パンを突っ込まれ、水を飲まされの繰り返しだった。
それが三回四回起きた時、突然カッカッカッカッと明らかに違う音がした。
鍵を開ける前に息切れをしていた。
口にはギャグボールを付けていたので喋れない。
パンを食べる時以外はギャグボールは付けている。
なので今は口をモガモガと動かす事しかできない。
「ハァハァ…少年よ、生きているか!?生きているなら反応を!」
そう言いながら、鍵を開ける。
その時にギャグボールを外される。
「あっあの!だっ、誰なんですか!?」
第一声はこれだった。

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