完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
壊れた後の物語
作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
関連タグ:
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
関連タグ:
*7*
完全に僕を解放した人は困っていた。
「あーその…」
「何で僕を助けたんですか!?」
僕は思考が混乱していて、相手の話等聞いていなかった。
「うん、少し待ってね、いいから深呼吸をしよう、話はその後だ」
仕方なく僕はその通りにする。
何とか落ち着いてきた。
「あっあの!誰ですか!?」
次は答えてくれた。
「私は二葉最友(ふたばもとも)、真友の兄で十六歳だ」
「そっそうですか…でも何で助けたんですか?」
その質問に対し、最友は黙る。
「真友をこんなにしたのは私のせいなんだ…真友は相手が愛す物を徹底的に壊す、そしてその相手を監禁し、自分の物にする、とんでもない所有欲だ…何度か母や父が真友の欲しい欲しいは大変だと…そういう方向に向けさせてしまったのは私の責任だ、すまない」
そういって土下座をする最友。
「顔を上げて下さい、僕はその少女と話をしたい」
「いいのかい?」
「いいんです」
僕は決心した顔をする。
そして少女の部屋に案内して貰った。
最友さんは部屋の前で待って貰う事にした。
そして僕は中に入った。
この家は防音で他の部屋の音は聞こえないらしい。
少女はベビードールに白のパンツのスタイルでピアノを弾いていた。
PR