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ヤシノキ町物語 第一話
作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
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作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
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?.海岸べりの遊歩道・全景(午後)
日差しがすっかり高くなった午後の陽の光に映る海面は、朝の時よりも益々光を増し、プリズムのようにキラキラと目映く光り輝いている・・・・・・。
椰子の木の並木路・・・を歩くリカ・・・の跡をつけているタイチ達・・・の跡を追いかけるモモ。
モモ「(木の陰に隠れ)何処まで行くのよ、あの人達・・・」
と、慎重に進む。
リカ「(腕時計を見て)何とか間に合いそう・・・もう、来てるかな?」
ダイチ「兄貴、そろそろ此処等で・・・」
タイチ「(余所見して)パーフェクト〜!」
と、擦れ違った美女を目で追う。
ダイチ「ちょっと、聞いてるっ?!人目が付かない内に早く・・・」
タイチ「焦るな!物事をパーフェクトに導くための秘訣は、我慢と忍耐だ!」
ダイチ「(うんざりと)また、始まった・・・」
タイチ「今にきっとチャンスが巡ってくるはずだ。日本男子がそれ位出来なくてどうする?!いいから、オレが合図出すまで黙ってろ!」
ダイチ「(やれやれと)へ〜い・・・」
モモのM「もう、こんなことしてたら日が暮れちゃうし、取り戻せない・・・思い切って・・・(タイチ達を見て)ガラ悪いそうだからやめておこう・・・」
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