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作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
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*41*
???.ヨットハーバー(全景)
黒い人だかりが出来ているカフェテラス・・・ジュンコが通りかかる。
ジュンコ「(不思議そうに)何かしら?」
× × ×
ジュンコ「(人込みを掻き分け)すみません、すみません・・・」
と、謝りながら真ん前へ進む・・・と、ハルヒトとリキを発見し、声をかける。
ジュンコ「小西さぁーん!」
ハルヒト「(ジュンコに気付き)あぁ、ジュンコ先生・・・」
ジュンコ「(周りを見渡して)・・・何かあったんですか?」
ハルヒト「リカが・・・リカが誘拐されたらしいんです。ウチのヨットで・・・まだ試運転してないのに(グスンッ)」
リキ「らしいじゃなくて本当にさらわれたんです!オレ、この目で見ましたもん!」
ジュンコ「(驚いて)えぇ〜?!」
タエコの声「アナタァー・・・」
ハルヒト「タエコ・・・」
タエコ「(興奮して)ねぇ、どういうことなの?リカが誘拐されたって?!犯人は何処??!」
と、取り乱し・・・攻め寄って来る・・・迫力にたじたじのハルヒト・・・無言で海を指差す。
タエコ「(見て)!?もう、あんな遠くに・・・」
と、ショックでへたへたと座り込んでしまう。
ハルヒト「タエコ、タエコ!しっかり!!」
ジュンコ「それにしてもこんな大変なことが起きているのに警察・・・警察は一体何しているのよ?!」
中年男性Nの声「ふわぁ〜い」
全員「?!」
と、声のする方に目を向ける・・・と、トレンチコートと帽子を被った中年男性Nが・・・バナナを食べていた。
ジュンコ「(恐る恐る)あのぉ〜・・・」
中年男性N「(警察手帳を見せ)ヤシノキ警察署刑事課のネコダです」
ハルヒト「あの、刑事さん・・・」
タエコ「何で、バナナ食べてるんですか?」
リキ「(ズコッ)オバサン、聞くところソコじゃないです」
寝込田「昼飯を食いそびれたんでね、今が私のランチタイム・・・だから、ちょっと待ってて」
と、バナナを頬張る。
全員「(ポカーン)・・・」
と、寝込田を見ている。