完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
ヤシノキ町物語 第一話
作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
関連タグ:
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
関連タグ:
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~
*43*
○同・小西家のヨット
デッキ。
キャビンの屋根に寝転がっているダイチ。
ダイチ「んー・・・風が気持ちえぇー・・・」
と、伸びをする。
舵取りをしているタイチ・・・舵先にモモのセーターが巻かれてある。
タイチ「のんびりしている暇はねえぞ、ダイチ。さっさと脅迫状を送って身代金を要求しろ!それでお仕事第2段階完了だ!」
ダイチ「(張り切って)ほい来た、合って・・・ン?兄貴、ちょいと質の問していい?」
タイチ「おう!オレ様は今気分が良いからな。何でも訊いてちょうだい!」
ダイチ「この海の上から脅迫状どうやって送るんすか?伝書鳩ならぬ
伝書カモメでも飛ばすんすか?」
タイチ「(チッチッチッ)ダイチ君、今はITの時代よ。小西の携帯に脅迫メールを送るんだよ!」
ダイチ「あ!なるほど、流石は兄貴。では・・・(自分の携帯を取り出し)ン?兄貴・・・もういっちょいい?」
タイチ「(少しイラついて)何だ?」
ダイチ「兄貴、小西のメールアドレス知ってるの?」
タイチ「タコ!娘の携帯から送るんだよ!」
ダイチ「あ!そっか。では、早速・・・」
と、リカの携帯を取り出そうとする。
タイチ「(舌打ち)ったくぅー・・・」
PR