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ヤシノキ町物語 第一話
作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
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作者: アルセ (総ページ数: 109ページ)
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*99*
?????.ヨットハーバー・全景
大勢のギャラリーと報道陣(地元の新聞社やテレビ局など)で埋めつくされたテラス。で、インタビューを受けているモモとリカ。
新聞記者「リカちゃん、モモちゃん、さらわれた時はどうでした?」
テレビリポーター「(記者を押し退け)怖かったでしょう?」
と、二人にマイクを向ける。
リカ「いいえ。モモちゃんと一緒だったから平気でした」
モモ「私もです。リカちゃんが一緒にいてくれたから最後まで頑張れたんです」
新聞記者「(リポーターを押し退け)ふぅ〜ん、お互いに・・・」
テレビリポーター「(又、記者を押し退け)助け合ったから犯人達のシナリオ通りにはならなかったのね?」
と、又二人にマイクを向ける。
モモ・リカ「(顔を見合わせ)ハイ!!」
と、元気良く答える。
リカ「もし・・・もし、あの時・・・モモちゃんの助けがなかったら・・・私一人だけだったら・・・きっと、犯人達の思う壺になっていたと思います。だから、私は心の底からモモちゃんに感謝しています」
モモ「リカちゃん・・・」
周りから拍手が沸き起る。
モモ「(照れて)・・・私だってリカちゃんの事、心から尊敬しちゃうよ。ヨットの操縦も出来ちゃうなんて凄い!」
リカ「え?私・・・出来ないよ」
モモ「え?だって、さっき・・・」
リカ「あれは・・・ただ、デタラメにやっていただけ」
モモ「(信じられず)本当?」
リカ「うん。だって、ほら」
と、折れた舵(持ち手部分)を見せた。途端に、気絶するハルヒト。に、周囲は騒然となる・・・のと、同時に・・・シャッターを切る
カメラマン。カシャッ!
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