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こんにちはー。今回も流血表現ありです。そこんとこ、よろしくです。
では、続き、いっきまーす!
・・・第三章 初めての妖怪合成!の続き・・・
sideフユニャン
腕から血しぶきが上がり、俺の顔にべっとりとしたものがついた。まずい、このままだとやられる!
俺は、必殺技を打ち込むことにした。腕はまだ動かせる。
フユ「ド根性ストレート肉球!!」
拳を相手に叩きつける・・・はずだった。相手は眉一つ動かさず、俺の拳を片手で受け止めていた。
フユ「なっ・・・!?」
闇オロ「それだけ弱っている状態で必殺技を打ち込んでも何も変わらないだろう。むしろ、腕を使った攻撃なんてそっちがダメージをくらうだけだ。」
相手はそう言うと俺の手をひねりあげた。俺の顔が苦痛にゆがむのが自分でも分かった。
フユ「っ・・・!!」
闇オロ「所詮は低級妖怪。貴様らが我にかなうはずなかろう。おとなしく成敗されれば良いのだ。くらえ、『常闇の無限大蛇』!!」
その瞬間、蛇のマフラーが牙を光らせかみついてきた。耳が、顔が、腕が、足が引き裂かれ、血しぶきが上がる。俺は地面に叩きつけられた。
夏美「フユニャン!」
あぁ、夏美すまない・・・。少し休ませてくれ・・・。
夏美の声を聞いたのを最後に、俺は気を失ってしまった。
side夏美
私はフユニャンのもとにかけよった。抱き上げて声をかける。
夏美「フユニャン!しっかりして!」
フユニャンの体からは真っ赤な血が勢いよく溢れ出ていた。本来なら青い毛並みは自らの血で真っ赤に染まっていく。端が切れた口からは、かすかに息をしている。かなり酷い状態だ。
どうしよう。その言葉が頭の中でぐるぐるまわる。友達がこんな目にあっているのに何もできない。そんな自分が嫌だった。
夏美「ダークニャンどうしよう。・・・っ!!」
ダークニャンの体から妖気が溢れている。
ダーク「貴様、こんなことしやがって・・・。覚悟はできてんだろうな・・・!?」
今回はここまで。ありがとうございました〜。