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ガルズモンズ 序章編
作者: たくと七星  (総ページ数: 25ページ)
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第9話「親衛隊の襲撃、さらわれる仲間!」パート3



 そして、ガーネットをどう救出するかを考えた後、砂漠に夜が訪れた。
「・・・・・・」
 一行が寝静まる中、門人はただ一人起き上がった。作戦を考えるも、やはりいてもたってもいられなかったのだ。
「皆、オニキス、ごめん。俺、やっぱりじっとしてられないよ。ガーネットを助けに行く」
 門人は誰にも告げずに出発しようとした。
「お待ちなさい」
 誰かの声がして振り向くと、参謀シオンがいた。
「シオン・・・」
「解っています、止めはしませんよ、昼間から落ち着いていませんでしたよね。どうしても、助けに行くのですか?」
「うん、皆には悪いと思っているんだ。けど、俺一人のために迷惑はかけられない。俺は向こうの世界じゃ誰にも必要とされない存在だった。そんな俺に、ガーネットは手を差し伸べてくれた、俺のために涙を流してくれて、俺を守ってくれて、だから俺も彼女を助けられるようになりたいんだ」
 始めて会った時に差し伸べられた手の感触、自分に流してくれた同情の涙、自分のために戦う勇姿を思い浮かべて門人は助けに行くといった。シオンは静かに聞いている。
「解りました。初めは頼りない故、守らなければいけないと思っていましたが、成長されていたようですね。安心を、止めはしません。ですが危険になったらこれを使ってください」
 シオンは門人にある物を渡した。それは紫色の綺麗な水晶だった。
「シオン・・・、ありがとう!」
 シオンに感謝すると門人は走り出した。大切な彼女を救うために・・・。

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