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ガルズモンズ 序章編
作者: たくと七星  (総ページ数: 25ページ)
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第11話「レジスタンス、新たな戦いへ!」(最終章)


 街の真ん中にある一回りも大きなアジト。そこがレジスタンスの基地だった。そのアジトの前でハープを持った、黄色の髪に天女のような眩しい微笑みを浮かべた美女がドレイクが降り立つのを待っていた。
「うん?」
 すると上空から咆哮が聞こえてくる。大きな翼をしたドレイクが今、地面に降り立った。
「まあ、帰ったのですね」
 その美女、レジスタンスのメンバーが言っていた人物、コーラルがドレイクに声をかけた。
「おう、お探しの少年を連れてきたぜ」
 ドレイクが言うとコーラルはホッとした。そしてオーク姉妹、三匹のモッチ、シオン、ペリドット、ブブ、フロスティ、アクア、クリア、オニキス、ガーネット、しにたてにゃんこ、ゴブリン兄弟達がドレイクから降りた。
「ただいま、帰ってきたわよブヒン!」
「帰ってきたです〜」
 アカオークとアブリモッチがコーラルに駆け寄った。
「お疲れ様でした」
 コーラルは二匹の頭を撫でると、門人に声をかけた。
「貴方が、世界を救う可能性を持った方ですね」
「は、はい・・・」
「始めまして。私、レジスタンスのリーダーを勤めています、コーラルと申します」
 コーラルは礼儀正しくぺこりと彼にお辞儀をした。門人もつられて挨拶する。
「あ、始めまして・・・」
「私達は帝国の驚異から人々を守るために日夜戦って来ました。しかし、彼等の力は日増しに強くなっていく。そんな時に星のお告げで牢獄でこの世界を救う希望の人が現れると出た、それが貴方だったのです」
「は、はあ・・・」
「何の心配せずとも大丈夫ですよ。貴方の身は私達が身を挺して守っていきます。そして貴方も私達に大きな力を与えてくれるのです。どうか、私達に力を貸してくれませんか?」
 コーラルは手を取って門人にお願いした。最初の頃だったなら不安はあったかもしれないが今の彼には迷いはなかった。
「も、もちろんです。俺に何が出来るかは解らないけど、出来る限り皆の役に立てるよう頑張っていきます!」
「はい、ありがとうございます。そしてこれからよろしくお願いしますね」
 コーラルは微笑んで門人を迎え入れた。
「良かったね、門人。あたしも嬉しい!」
 ガーネットが門人に抱き着いた。彼と、レジスタンスの本当の戦いは始まったばかりだ。しかし今の彼には一抹の不安はない。どんな困難も仲間と一緒に乗り越えていく。ガーネット、オニキス、そして頼もしい仲間達に囲まれて門人は空を見上げるのだった・・・


ガルズモンズ序章編<完>

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