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*12*
ピンポーン
誕生会も終盤に差し掛かった頃、チャイムがなった。
「僕が見てくる」
廊下を少し急ぎ足で通り土間にあるサンダルを軽く履く。
鍵を開け扉を開くと見覚えのある女性が立っていた。
「母さん?」
「り、涼...?...涼!!!!」
女性は涙を溢しながら僕の名を呼んだ。
さすがに遅いと思ったのか全員、玄関に集まってきた。
「ど、どうかなされましたか!?」
焦る母に気付き我にかえったのか女性はハンカチで涙を拭き、改めてこちらに向いた。
「雫まで...大きくなったね」
「涼、こちらの方は?」
「母親...本当の...」
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