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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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10~ 20~ 30~

*6*

episode1「フェナスシティ」パート4



 急いで視聴の家にヌーンとムンは入った。
「あらー、貴方達、こんなにカッコいい子に負けちゃったの?」
 ムンを捕まえていたトロイとヘボイ、その中心にその二人のリーダーと思しき男が軽いリズムを踏んでいた。モンスターボール模様の大きなアフロに黄色いタキシード、メガネをかけていてダンサーらしい細い体付きをしていた。
「そ、そうですよミラーぼ様、こいつが俺達が手に入れた報酬を奪い取って・・・」
 ムンが怯えてヌーンの後ろに隠れる。ヌーンはムンを守るように右手を横に差した。
「ふーん、貴方、中々クールでいい男じゃない、見た目だけなら好きになれそう。あのね、そこにいる可愛い子ちゃんはあたし達の計画にとってとても邪魔で厄介なの。それを捕まえて閉じ込めてあげちゃおうと思ってたのよね、なんて・・・」
 薄笑いを浮かべると配下のトロイとヘボイに命令した。
「じゃあ、あたしは重要拠点に戻るからあんた達、このイケメンちゃんを軽くのしちゃって」
 ミラーぼはそう言い残して出て行った。
「と、言う訳だ。先程のリベンジをさせてもらうぜ!」
「ああ、ミラーボ様から飛びっきりのものをもらっているからな!」
 トロイはマクノシタを繰り出して、ヘボイはイトマルを繰り出して来た。
「エーフィ、ブラッキー、行け!」
 ヌーンはボールを投げてエーフィとブラッキーを出してこれに挑んだ。
「あれ・・・?」
 ムンは何かの気配に気付き始めた。トロイのマクノシタに何かが漂っていたのである。
「これって・・・・!」
 その気配はマクノシタを覆うように禍々しい紫のオーラを漂わせていた。ムンはそれに気付いてヌーンに言う。
「ヌーンさん、あのマクノシタ、黒いオーラをまとっているわ!」
「黒いオーラ?」
「うん、あのオーラをまとっているポケモンがダークポケモンなの!悪い奴等に何かされてあんな姿にされちゃったの、気を付けて、恐ろしい攻撃を仕掛けてきてくると思うわ。お願い、あの子を助けてあげて、貴方にしか出来ないの」
「解った、任せて」
 エーフィはスピードスターを飛ばしたがイトマルはいとをはくをしてスピードスターを糸で全て絡め取ってしまいそれを全てマクノシタに渡した。
「マクシー!」
 マクノシタは手裏剣のようにスピードスターを投げ返してきた。
「エーフィ、ブラッキー、しっぽをふるんだ!」
 ヌーンの指示でエーフィとブラッキーは尻尾を振って星を叩き落としていった。
「イトマル、どくばりだ!」
 ヘボイの指示でイトマルはどくばりを連射して来た。エーフィはバリヤーを張ってこれをガードした。そこへブラッキーがジャンプしてシャドーボールを連射してイトマルとマクノシタに大ダメージを与えた。
「くそー、やってくれやがる!マクノシタ、ハイパー状態になれ!」
「マ、マクマクマク!!!」
 トロイが指示を出すとマクノシタは感情を高ぶらせた。それにより漂っていた紫のオーラが毒々しい赤色に染まり、おぞましい顔付きにさせる。
「ヌーンさん、ハイパー状態よ!」
「来たか!」
 敵が強大になったことにヌーンは気を引き締める。
「マクーーーっ!!!」
 マクノシタは怒りに任せて地面を叩き、強烈な衝撃波を飛ばして来た。エーフィとブラッキーはこれをかわしていくがマクノシタは黒い色のはどうだんを放って二体を攻撃した。
「いいぞマクノシタ!行け、もっとやれ!」
 優勢になっていることにトロイが調子付いているが、マクノシタの様子は違っていた。突然頭を抱えて苦しみ出すと、野獣のような雄叫びを上げて凶悪さが浮き上がってきた。
「マ、マルル・・・!」
 イトマルがビクビク怯え出すと、マクノシタと目が合ってしまう。マクノシタは毒々しい色のほのおのパンチをしてイトマルを攻撃してしまい、倒してしまった。
「お、おい、何味方を攻撃させてんだよ!」
「違う、俺じゃない!こいつが勝手に暴れだして、おい、やめろ!やめろって!」トロイが止めようとすると、マクノシタは拳から炎を飛ばして来た。トロイが避けると炎が壁に当たってドロドロに溶けてしまった。
「ひ!う、うわああああああ!」
「逃げろーーーーーーっ!!!」
 トロイとヘボイは一目散に逃げ出していった。マクノシタは何かに苦しんでいるように暴れている。
「暴れている、ダークポケモンにされて苦しんでいる、ヌーンさん、お願い!」
「大丈夫さ、きっとあのポケモンを助けてみせるよ!」
 マクノシタはドラミングをした後、拳から炎を連射して来た。エーフィはこれをかわしてサイケこうせんを飛ばしたが、マクノシタは禍々しいオーラを纏ってこれを無効化させてしまう。
「何?」
 マクノシタは体内放射を飛ばしてきてエーフィを攻撃した。
「フィーっ?!」
 エーフィが吹っ飛ばされると、マクノシタは前進してグロウパンチをしてエーフィを攻撃、効果抜群のダメージを受けた。
「かくとう技なのに、効いている?!」
「まさか・・・」
 ハイパー状態になっているため逆さ効果が付加されているのか、マクノシタは体から火炎弾を作り、それをブラッキーに飛ばして来た。
「ブラッキ!」
 爆風に巻き込まれてブラッキーが倒れると、飛びかかって両手に炎を溜めてブラッキーに流し込んだ。
「エーフィ、ブラッキーを助けるんだ!」
 エーフィが走り出すと、マクノシタは背後から火炎弾を飛ばして来た。
「かわせ!」
「フィ!」
 エーフィはこれをかわしてサイケこうせんを放ってマクノシタにダメージを与えた。マクノシタが吹っ飛ばされると、エーフィとブラッキーは並んでサイケこうせんとあくのはどうの合体光線を飛ばした。マクノシタは大ダメージを受けて、ハイパー状態が薄れてきた。
「ヌーンさん!」
「ああ!」
 ヌーンはボールをスナッチマシーンで握ると、ボールが光ってスナッチボールになり、それをマクノシタに投げる。マクノシタはボールに入りスナッチ成功となった。
「よし!」
 ヌーンはそのボールを手に取って初めてスナッチに成功したことを実感する。
「やったー、ヌーンさん、ダークポケモンゲットに成功よ!」

続く・・・。

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