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*7*
千尋「ハク、帰ろう!」
ハク「うん」
ああ、やっぱりかっこいいなあ、なんて思いながら歩き出す。
千尋「あっ、ねえ、思ったんだけど、ハクってどこに住んでるの?」
ハク「千尋と毎日、一緒に登下校したいからね。千尋の家の近くに部屋を借りたんだ」
千尋「じゃあ、すぐ会えるのね!」
ハク「うん、そうだよ」
話によると、ハクはあれから時間はかかったものの、湯婆婆の弟子をやめ、油屋から出たそうだ。元々、ハクは神様だから、人間の姿のままでいられるようにして、トンネルをくぐったらしい。
どうやってしたのか聞いてみたけど、私には難しくてよく分からなかった。
何はともあれ、またこうしてハクと一緒にいられるならなんでも良かった。
千尋「もう着いちゃった…」
いつもなら長ーく感じる帰り道も、ハクがいるとなんだかすごく短かった。
ハク「また明日会えるから、大丈夫」
千尋「またね」
ハクは私が家にすっぽり入ってしまうまで、手を振ってくれた。
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