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オリジナル☆カゲぷよテト企画
作者: ちーちゃん  (総ページ数: 28ページ)
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10~ 20~

*19*

こんです!
では、コメ返しよう!

ユリカ
お久しぶりー!
大丈夫ならよかったよかった。

では、夕景イエスタディは今回で最後になります。
恋愛要素が入ってきて手が止まっていました。
というわけで、夕景イエスタディ最終話、お楽しみください。

もうどれだけ、ステップを踏んだんだろう。
夜が明けた。日が昇った。
靴のかかとは完全にすり減り、もう壊れるのではないかというくらいだ。
フォルアの方は魔女の少女が看ていてくれていると思う。

疲れが溜まったのか、足がふらついて倒れそうになった。
その瞬間、ネックレスから桃色の光がフォルアの傷口に入っていった。
「…!なに!?何が起こったの!?」
魔女の少女は少し考え、口を開いた。
「桃色の光の力…浄化。」
「浄化?何を一人でブツブツ言っているの?」
そんな会話をしていたとき、黒いオーラのようなものがフォルアの体から抜けていった。
「邪大霧と妖気は消えたみたいね。その人はもう半妖じゃなくて人間よ。」
確かにフォルアの頭からは狐の耳は消え、まとわりついていた妖気も消えた。
「それじゃ、あとはあなたが頑張りなさい。」
魔女の少女はほうきにまたがって空に消えていった。
「う…ん…?」
「フォルア!?わかる!?私よ!姫花よ!」
「姫花…?あれ…耳が、ない。」
「貴方は人間になったのよ。」
フォルアは何か考え込んだような素振りを見せた。
そして、私の方をジッと見つめてきた。
「ふぉ、フォルア?どうしたの…?」
頬に冷たいものが流れてきた。
それを見てフォルアは私を抱きしめてきた。
「泣かないで、ほら。」
涙を拭ってくれた。
「姫花、僕は姫花のことが好きだよ。」
ん?あれ、今好きって聞こえたような…
「え、ごめん、ちゃんと聞いてなった…」
フォルアの顔を見上げるとひどく赤面していた。
「なんで二回も言わなくちゃいけないんだよ…」
「?なんか言った?」
「あー!だから、僕は姫花が好きなんだよ!」
「は、はあああ!?え、え、嘘でしょ!?」
「本当だって、ここで嘘ついてどうするんだよ!?…で、姫花はどうなの?」
「わ、私も、フォルアのことが…好…き…です」
意気消沈して、数分。
お互いの顔を見て笑いあった。
「えっと、こんな僕でよければよろしくお願いします。」
「はい!」
貴方を一生愛し続ける。
どうかこの平凡な日々が終わりませんように。
二つの宝石が夕日に反射して、キラキラと輝いている。
そう夕景に願った、昨日。

???side
「お姉ちゃん、お義兄ちゃん、ありがとう。あのふたりに力を託してくれて。」
「いいのよ、ユリカ。貴女は私に次ぐ光の番人なんだもの。」
「あとは、あの親友の娘が闇の力を手に入れればいいだけだ。」
「マスターはフォルア君と同じ、私は姫花ちゃんと同じ力を持っている。あと少しなんだね。」
「だけど、もう少しで大罪の器が揃ってしまう。気をつけろよ。」
「わかっているわ、ユー。」
「あいつを絶対食い止めなくちゃ。」

はい、これで終わりです。
では、次回もお楽しみに!

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