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オリジナル☆カゲぷよテト企画
作者: ちーちゃん  (総ページ数: 28ページ)
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10~ 20~

*18*

じゃ、今回も行きましょう!

そしてその日の夕方。学校帰りにナーエの森に立ち寄ろうとした瞬間のこと。
白髪の少年が血のついた刀を持って私に話しかけてきた。
「おおっと、さっきの愚民の友達、とやらか。」
「あなたは一体…?さっきの愚民って誰のこと…?」
「ま、ここをまっすぐ行ってみろよ。そうすればわかるさ。」
言われるがままに、森の道を走っていく。
そこには信じられない光景が広がっていた。

鮮烈な色と匂いを放つ血の海。
ネックレスの青色の宝石はどんどんと薄くなっていく。
刀の黒い刃にはほとんど傷はない。
倒れているのは見慣れた狐耳の少年。

嘘だ。
眼下に広がる光景は嘘だ。
虚像だ。
幻だ。
「いやああああああああッ!!」
視界がぼやけて見えなくなる。

今わかった。
あの人はフォルアを**そうとしたんだ。
だから……
でも、どうして…
いえ、そんなことはどうでもいいの…
誰か…
「誰か、フォルアをどうしたら助けられるか…教えて…」

その時、茶髪の魔女の少女が私のもとにやってきた。
どこかで見たことあるような、澄んだ蒼い眼。
「…あなたは、陰陽師?」
「…ええ。」
「その人を救う方法が、一つだけあるわ。でも、失敗すれば、あなたの命ごと消え去る。それでもいい?」
私は黙って頷く。
「そのネックレスの宝石と反閇。それさえあればこの人を救える。さあ、その宝石に力を溜めて!」
「…!ええ!」

兎に角ステップを踏み続ける。
力を溜め続ける。
祈りがフォルアに届くように。
お願い…目を醒まして…!

では、今回はここまで!!

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