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作者: ちーちゃん (総ページ数: 28ページ)
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うわあああああああああああみなさんお久しぶりです更新せずに失踪寸前でした!!
これを終わらせないことには中学卒業できないとか勝手に思ってます。
では、忘れてしまってる方もいらっしゃるかもしれませんが、続きをどうぞ。
「…いやだ、貴方もいなくなってしまうのでしょう?」
口から不意にこぼれた言葉。弱音、不安、後悔…たくさんの感情の織り交ざった涙が溢れる。
「何を言っているんだ、君…?」
「怖いの、私…!」
力のこもった声ではっきりと言う。
「昨日も、一昨日もこの優しい世界が壊れちゃう夢を見ていたの。誰も、なにも、いなくなっちゃう。」
「…うん。」
青年は私の話をゆっくり、しっかりと聞いてくれた。話しているうちに心が溶けていくような感覚に溺れる。
「…確かに辛いよな、でも大丈夫だ。」
私の目をまっすぐ見つめて、青年は言った。
「俺が守ってやる。ずっとそばにいる。だから安心しろ。」
…ああ、良かった。やはり望んだ人だった。私の、呪いを解いてくれる人だった。
「ねぇ、あなたの名前は?」
「ユー。君は?」
「…ウィリア。ねぇユー、信じてもいいかしら。」
「…当たり前だろ。約束は破らない。」
心の中を縛っていた鎖が解ける。1000年の歳月は私の体にチカラとして入っていった。
さようなら、弱虫で、臆病だった、マジシャンの私。
**
「このことを絶対に忘れないで。次は必ず成功できるから。」
最後の一人が息絶え、時がユリカの周りだけ戻されていく。
もう一度、やり直すのね。次の世界では、きっと上手く、いくはずよ。
だから、その記憶を手放して。覚えているのは、私たちだけでいいの。
**
安らかに溶けていった、白髪の魔導師。もう、この世界では現れることはないでしょう。
なのに、どうして邪大霧は消え去らないのかしら…。
幸せだった日々が、脳裏に蘇る。家族でいることが、ただただ幸せだった。
そんな幸せが、今や見る影もない。悲しい夕暮れの色に染まっている街だった場所。
「間に合わなかったのね…。」
静かなセカイ、優しいセカイ、暖かいセカイ、大切なセカイ。
どうして、今までのセカイは崩れていったのでしょう?
ユー、このセカイには何が足りないのかしら?私たち二人で築いていけるかしら?
クレハ・エイジェラスが死んだあとで。大罪の力が消えたあとで。
――みんな死んでしまったあとで。
では、この辺で!受験、受かるよう頑張ります。