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8月2日。【赤葦×菅原】
作者: 大和 撫  (総ページ数: 17ページ)
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10~

*10*

あれから3日が経った。真夏に倒れたんだ
しばらくここには来ないと思っていたが、
3日も経てばそれなりに回復するらしく、
菅原さんはまたいつもと同じようにそこに居た。 あの時、自分は何も出来なかった。そうだ、俺はもう死んでいるんだ。何も出来るはずがないだろう。だって、俺の身体はとっくに燃えている
『菅原さん。』
返事はない
『菅原さん、』
あなたの名前を呼んでも
『菅原さん 好きです』
その好意を伝えても




(聞こえないか)
『そりゃ幽霊だもんな』
意味なんてないんだと知った。
だって俺は、死んでいるから。

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