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*17*
私はその手紙を手に取り、読んだ。
「さかのクンへ
ヨルのこと、びっくりしたかな?でも、これだけじゃないよ。
わたしたちは、まだまだいろいろしかけるよ。きみのすきなひとは、わたしだけ。
ことわったこと、コウカイさせてやる。だから、スキになってね
サカノくん」
私は心の底から震え上がった。
手紙をテーブルに置き、周囲を見渡した。
床や白い壁には血が飛び散っている。誰かの遺体があるのか、と思ったが
「何も無かったよ。安心して。」と言う末松巡査の言葉に一旦、安堵した。
坂野
「俺は今後、どうしたら良いでしょうか.....。」
末松巡査
「ここの家にいたら、君の命が危ない。他に頼りはあるかい?」
私は少し戸惑い、「下場の家です。」と言おうとしたが、彼も巻き込みたくない。
坂野
「無いです。九州には父の実家がありますが。とてもじゃないですが遠いです。」
末松巡査
「んじゃ、昨日は何処で寝たの?」
坂野
「下場君って言う友人の家で寝ました。」
末松巡査
「だったら、九州の家に行きなさい。親御さんはもう呼んだから、交番で待とう。」
「話も聞きたいからね。」と付け加えた。
私は制服から着替え、パトカーに乗り交番へ向かった。
家の前には2台の警察のバンが停まっていた。
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