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命を賭けてまで人を愛したくない!!
作者: 通りすがり  (総ページ数: 28ページ)
関連タグ: ヤンデレ  恋愛 
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10~ 20~

*20*

その後、落ち着いて来た頃に末松巡査が私の両親に起こった事を伝えた。
両親は即座に九州に引っ越す事を決め、私もそれに同意した。
確かに友人達、先生方と別れるのは寂しかったが命の為だ。

そして荷物をまとめる為に家へ帰った。
自宅の前には沢山のパトカーが停まっていた。

「はぁ〜。派手にやってんな〜.....」

「けど、何処も壊されたりとかは無いみたいよ?」
私は自分の洗面用具や服類等の身の回りの物を集めた。
だが、血の着いた物や捜査に関係する物は証拠として置いていった。
引っ越しの業者がやって来て、汚れてない家具はそのまま向こうへ引っ越す事に。
「でも、家はあるん?」と私は聞いてみたら

「おばあちゃんの別荘が実家の近くにあるから大丈夫や。多少古いけど」
と説明してくれた。
九州にはあまり帰った事が無かったので楽しみだった。

家は鑑識や取り調べの終わった後、売り払われた。
ほとんど建てた時と変わらない値段で売られた。

「誰も買わなそうやけどな〜」
坂野
「せやせや。血飛沫散った家は恐ろしくて堪らんやろな。」

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