完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*20*
その後、落ち着いて来た頃に末松巡査が私の両親に起こった事を伝えた。
両親は即座に九州に引っ越す事を決め、私もそれに同意した。
確かに友人達、先生方と別れるのは寂しかったが命の為だ。
そして荷物をまとめる為に家へ帰った。
自宅の前には沢山のパトカーが停まっていた。
父
「はぁ〜。派手にやってんな〜.....」
母
「けど、何処も壊されたりとかは無いみたいよ?」
私は自分の洗面用具や服類等の身の回りの物を集めた。
だが、血の着いた物や捜査に関係する物は証拠として置いていった。
引っ越しの業者がやって来て、汚れてない家具はそのまま向こうへ引っ越す事に。
「でも、家はあるん?」と私は聞いてみたら
父
「おばあちゃんの別荘が実家の近くにあるから大丈夫や。多少古いけど」
と説明してくれた。
九州にはあまり帰った事が無かったので楽しみだった。
家は鑑識や取り調べの終わった後、売り払われた。
ほとんど建てた時と変わらない値段で売られた。
父
「誰も買わなそうやけどな〜」
坂野
「せやせや。血飛沫散った家は恐ろしくて堪らんやろな。」
PR