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*3*
チョークの音が理科室に響く中、理科の実験道具が係に配られた。
国谷先生
「何時も言ってるが〜安全には注意だぞ!!」
皆がそれぞれの返事を返す。
私の班にも配られた。
どうやら電極を使った電池の実験の様だ。
「ねぇねぇ〜」
突然、声をかけられて体ごと反応してしまった。
坂野
「.....!?.....な、何や?」
その声は立見の声だった。
立見 由緒(たつみ ゆい)
「いやいやびっくりし過ぎでしょ.....」
クスクスと笑ってこっちを見た。
坂野
「んで、何だよ??」
立見
「あのさ〜ちょっと教えてほしいとこ、あるんだよね。きてきて〜」
異性と接する事に何ら抵抗の無かった私は
「ハイハイ、何処が分からんのや?」と班の中で移動した。
立見
「ここの化学式が良く分からないんだけどさ、教えてくれない?」
私は「転校して少しだから分からないのかな?」
そう思って出来るだけ親切に教えた。
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