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*8*
坂野
「.....はっ!?」
私の銃剣は宙を舞い、
「エイヤッ!!」の声と共に銃剣の先が、私の首に突き付けられた。
蓬田
「え、マジかよ」
周囲はシンと静まった。
後輩部員
「どうですか?敗けを認めます?」
私は潔く認めた。
この状況は覆せない。
坂野
「せやな、認める。認めます」
調子に乗っていた分、とても恥ずかしい感情が込み上げてきた。
その後輩は面を取り、顔を見せてきた。
上田 恵美(うえだ えみ)
「上田と申します。今日からよろしくお願いします!」
その子は微笑みながら、こちらに挨拶した。
私はまた驚かされた。
後輩で新入部員、こんな華奢な女子生徒に負けるとは。
坂野
「よろしくな。君が新入部員か。」
蓬田
「あんな大口叩いといて、こんな結果じゃまだまだやな」
ニヤニヤしながらそう言った。
顔面丸潰れだ。
蓬田
「こいつ、才能あるかも知れんで。お前が世話したれ」
坂野
「マジか?そりゃ困るわ」
蓬田は「拒否権は無い。やれ」と。
私は渋々世話する事になった。
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