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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ
*19*
「とにかく、アイツはダメだって!絶対に!」
「だが、奴がトレーナーとして優れているのは事実だろう」
「それは……まぁ確かにな」
「そもそも、何故あんな男を入れることに反対している」
「アレで納得しないってのか!?」
溶岩の言葉に、たくっちスノーは思わず机に頭をうちつけた
………
同時刻 中央トレセン学園内にて、とある男が研究室で一人佇んでいた。
やや白髪混じりの黒髪、鋭い目付き。
まるで獲物を睨み付ける鷹のように。
「ふぅん、面白いのがいるようだねねぇ」
そう呟きながらアグネスタキオンは手元にある資料を眺めていた。
そこにはたくっちスノーの顔写真、経歴、能力、その他諸々が記載されている。
「帰ってきたのか、あいつ。」
「ああ、それもまた何か変化した状態でね」
「という事は、俺達の以降のことも知っているのか?」
「恐らく、今頃気づいていると思う」
「なら、少しおちょくってくるかい?」
「いや……そんな気分でもない」
と、話していたら……たくっちスノーとシンボリルドルフが研究室に入ってくる。
「改めて……久しぶりと言っておくか、五月雨灰作」
「ああ、旅に出たと聞いたけど帰ってきたのか」
「こっちも色々あってな、お前は相変わらずそのナリなのか」
「別にいいじゃないか、俺は俺の好きなように生きるさ」
「ところでたくっちスノーとルドルフだけか?残りの生徒会は?」
「あのな、ここにどんだけトレーナーいると思ってるんだ、バラけなきゃやってらんねーよ」
と、言いつつ三人は椅子に座った。
シンボリルドルフはその横に立ち、腕を組む。
どうやら、これからの話を聞くつもりらしい。
一方たくっちスノーの方はスマホを取り出し、いじり始めた。
……
「ふーん、なんか深い絆がどうこうのトレーナー達が必要と」
「お前らに関しては完全に論外だけどな、絆とかじゃなくて利害の一致だろ、お前達は」
「それはどうかな、少なくとも私はこのトレーナー君を選んだ事に後悔はしてないがね」
「……そして、君も」
タキオンは灰作の方を見る、すると灰作は苦笑いを浮かべた。
しかしすぐに目をそらし、タキオンはルドルフの方に向き直した。
たくっちスノーは画面を見つめている。
たくっちスノーは未だに灰作の事をよく思っていない、前の事件のことを引きずってるのもあるし、そもそも灰作はタキオンの事を…
「まあ俺としても興味無いし、あんまり深入りするつもりはない、他のトレーナー探した方が早いんじゃないのか」
「俺達は最初からプロジェクトの為に会いに来たわけじゃないよ」
「ふむ……とすると、君はなんの為に?」
「調べたぞ、あの時のこと」