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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ
*9*
エアグルーヴは思わず声を上げる。
だが、たくっちスノーは冷静だった。
犯罪者じゃないだけマシ……という考えである。
これはもう急いで西園寺を探すしかない、理事長を護衛しているというのならすぐ近くで隠れているのかもしれないが……
「あっ、奴め、あんなところに居たぞ!」
「えっ、どこだよ!?」
エアグルーヴは西園寺を見つけたと言うが、たくっちスノーはどこを探しても見当たらない。まさか、と思って後ろを振り返ると……
なんと、割と堂々と背後に西園寺が立っていた。
エアグルーヴは飛び出していき、足を掴んで拘束した。
ウマ娘の腕力で捕らえられたら常人では脱出出来ない。
「見つけたぞたわけ!」
「なんでここに!?というか仕事中で……」
「理事長!!ちょっといいっすか!!」
「む!たくっちスノートレーナー!西園寺トレーナーとエアグルーヴもいるとは奇遇だな!」
………
改めて、たくっちスノーは理事長室に戻りこれまでの事を説明する。
「理解ッ!つまり私はここずっと、彼にストーキングをされていたということだな!」
「怖すぎるぞっ!!」
「ここは罪を償った時空犯罪者もトレーナーをしているので問題は無い……とは言い切れませんが、何故こんなことを?」
「そ、その……トレセン学園の子供理事長を守ったと実績が広まれば、私の事務所も話題になると……」
「で、ですが私はしっかり秋川理事長を守り抜きましたよ!エグゼ杯の時も1年間彼女を護衛して……」
「エグゼ杯の件なら月村氏の方から用意してくれたのでな……」
「もう無理だよ西園寺、もうトレーナーとして一からやり直そうぜ」
「そ、それはともかくとして!私、ちゃんと護衛は出来るんですよ!嘘じゃありませんよ!この学園だって守れます!」
「とは言ってもな………別にここ、そんな治安悪くないぞ」
「そうですか?私にかかれば……」
「『あんし〜ん♡』と言いながら笹針を握って突如保健室に現れる謎の金髪不審者を一瞬で無力化出来ますよ」
「この人このまま護衛やらせましょう」
「うむ」
「即答で決まった!?」