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【ウマ娘】皇帝と女帝と怪物と俺達【完結】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 25ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 ウマ娘 たぬき要素有り オリキャラ 
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10~ 20~

*8*

「……あのたわけめ」


「西園寺についてだが……俺としては、トレーナー試験は絶対に受けさせる、そして改めてウマ娘を選ばせる」


「こんな事君には言いたくないけど、西園寺はどうして君を担当にしたと思う?」


「……職員達の次に強い権限を持つ生徒会なら、活動が容易になるからだろう」


「だが生徒会長であるルドルフさんのトレーナーは俺、だからその次の副会長であるエアグルーヴ、君にしたんだろうな。」

エアグルーヴは呆れたような表情を浮かべる。

確かにエアグルーヴの言う通り、西園寺がエアグルーヴを選んだ理由はそれしか有り得ない。

しかし、今となってはそれはもう通用しない。

そして……


「君はさっき何を考えた?」


「……私のトレーナー、あのたわけ、西園寺大乱という男は…」


「恐らく理事長も把握していない」


「……それを俺が言うまでトレーナー資格の事バレないって、ちょっとザル過ぎる気もするが……」


「あまりにも堂々としすぎて逆に怪しくなかった……私の落ち度だな……」

エアグルーヴとたくっちスノーは車を走らせる。

地方トレセンへ向かった二人だったが、途中で見失った。

そこから二人は、車での移動は目立つと思い徒歩で移動することにした。

そして話の続きをする。


「たくっちスノートレーナー、あのたわけは一体……」


「……君っていいニュースとわるいニュースだったらどっちから先に聞く派?」


「なら、悪い方から……」



「西園寺は……国家とか公安の奴じゃない、バリバリ怪しい」


「そんなことは分かっている、ならいいニュースは……」


「西園寺がSPというのは嘘じゃない……ってことかな」


「どういうことだ?」


「全時空特殊警察連盟……略して特盟、あらゆる世界の警察組織が合併して生まれた物、それが今の公安みたいなものなんだけど……」


「たわけはそれに当てはまらないということか」


「そう、でもSPではあるんだろう」


「つまり、私のトレーナーはSPということは事実だが、合法な組織では無い可能性があると」



「どう考えても危ないではないか!!」

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