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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編
*76*
たくっちスノーは動かない。
1秒たりとも動かず、早く自分の目の前で誰か捕まらんかと待ちわびていた
このまま最後の一人になっても構わない、ゲームの結果などどうでもいい。
たくっちスノーは今ムカついている、誰でもいいから頭の上に乗ってやりたい
exeがメチャクチャ許せない。
「もう一度性根まで悪に染まって世界を破壊してやりたい気分だ」
【君ちょっとストレス耐性低すぎじゃないかな?】
「ほっといてくれロズムントさん、俺はまだまだ生後数ヶ月のガキなんだ、どこの誰よりも若いんだよ俺は、人生経験なんか微塵もねーんだ、あんたらみたいに強くない」
「だから、あっちのたくっちスノーも相当追い詰められて………リセットに利用された 」
【………でも、そのままというのは流石に見過ごせない】
「………もう少ししたら俺も動くよ、この際金はいらない、犯罪者が勝つなんてあんたらのイメージにも良くないからな」
【私の心配をするのかい?】
「リニュ後ならそういうことをするって思っただけだ」
【出来れば早く動いて欲しい、だってもう】
10:00
【時間が無い】
「しまったぁ!!待ちすぎた!!」
………
「もう疲れたぁ、寝るぅ」
「そこで寝ちゃダメだから!!一応ここ、雪山だから!!」
「あーもうめちゃくちゃだよ」
「ちっ、まだあと10分かよ、仕事してる時とか無駄に時間長く感じるよな、アレと同じ感覚だ」
「分からなくは無いけど逃走中でそういうこと言うのやめてくれない!?」
「実際テレビ見てると『え?まだこれだけしか経ってないのにこんなに捕まってんの?』って思うことがある」
「さらにメタ読みすると『あ、これ時間的に逃走成功しな』
0:00
【はい終了】
「こいつ言われたくないことシャットアウトするためにキンクリしやがった!」
「黒影の友人やってるだけはあるな 」
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ゲーム終了後、逃走者達は暖かい空間に送られ、ロズムントの元に集まる
【お疲れ様、まぁルール的に全滅は無いなって思ってたよ】
「氷鬼だしなー」
「150万円、まさか分割じゃないっすよね?」
【え?なんで渡すことになってるの?】
「え?だって逃走成功して」
【私も黒影も逃走に成功すれば賞金が貰えるなんて一言も言ってないけど?】
「「「「えっ!?」」」」