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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: メイドウィン逃走中SEASON3 オリジナルゲーム カメラを止めるな 出演中 MM○○中
*7*
一方、日本政府。
プレイヤー以外の人間からすれば、突如謎の怪物が現れ街を破壊している状況なので大騒ぎ以外の何物でもなかった。
「こ、今度はなんだあれは!」
「化け物です!巨大な怪物が現れたんですよ!」
「一体どこから現れたというんだ……」
「とにかく避難させろ!急げ!」
「シャラップ!」
大騒ぎの議員達を、総理大臣が一喝する。
いや、正確には……
政府の人間こと内閣総理大臣役のカノコだ。
「むん!」
(なんでよりによってあいつが総理大臣の役なんだよ!!)
アサルは遠くから心の中でツッコミした。
「四葉花音総理大臣!」
「この事態どうされますか!」
「カノはしっかりもう考えてあるもんね………ここは!」
「「「ここは!?」」」
国会議員達が一斉に声を上げる。
カノコが出した答えは……
ズバリ、こうだ。
・街にいるヒーロー達に出動を要請。
・自衛隊も出撃。
・街を守る為に戦う。
・その代償で消費税15%
「おい最後だけおかしいぞ!」
「ものどもー!!さっさとあのパル……パルス……ぱりゅ」
「怪獣イガイガの変な電撃ヤローをぶっ殺してこーい!!」
「名前言えなくてこの世のものとは思えない名称になった!!」
………
『20:00』
番組は遂に盛り上がり所に入った。
ヒーロー役もいつでも出れるようにスタンバイしている。
「ほう……どうやら良くない風が吹き始めたようだな。」
英寿は高台からコインを投げて掴み、暴れるパルスザガを眺める。
よくある『謎の男が人知れず世界を救うムーブ』だ、スターオブスターは始まりの時点で、既に主人公らしい。
「あの……カッコつけているところ悪いのですが……」
そして大地は後ろにいる。
ヒーローを選んだはいいが大事な事に気付いた。
モーションキャプチャー的なものは一切使わないし相手は超巨大な怪物だというのに自分達は巨大になれない、どうやって活躍シーンを作ればいいのか分からないことに今になって気付いた。
「台本だともう2〜3分もすればヒーローの戦闘シーンだけど……どうすれば」
「なんだ、そんな事を気にしていたのか」
「なら見ているといい、俺が手本になってやる」
そう言うと英寿はベルトを取り出した。
そのベルトは……
本来デザイアグランプリで使用するギーツのIDとデザイアドライバー。
「こんな悪夢は忘れるに限る、いつもの事さ……また新しい世界を作りに行こう」
「…………」
(これ英寿さんだけで充分じゃん!1人喋ってるだけで話が成立してるし喋る所無いじゃん!)
(分かっていたけどヒーロー2人も要らないよこの作品!)