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*25*
生ブスカジ
「ふむふむ………」
月詠
「何してるんですか?」
生ブスカジ
「黒影家のデータ分けです、カーレッジさんの世界、【魔導界】は滅んでしまったので生き残りはこの旅館にしかいないんですよ」
生ブスカジ
「絶滅動物のように希少ですからね」
月詠
「ああ、なるほど………それで今はどんな方が?」
生ブスカジ
「まずメイドウィンであるカーレッジこと【シャドー・メイドウィン・黒影】さん、その妻にして本筋の【シャドー・ルミナ・黒影】と、その兄のヘレン」
生ブスカジ
「ルミナさんと彼から生まれた娘がラミス、と………現在は孫もいる」
松山
「100万年前だとそいつの名は【ジャーク】って名だったよ、名前通りの性格にはならなかったけどな」
月詠
「ラミスさんは何を思って自分の子供にそんな名前を………」
松山
「メイドウィンワールドじゃジャークは【革命の黒】って意味なんだよってあの頃のメイドウィンが言ってた」
月詠
「なんでもあり過ぎて頭痛くなってきた、温泉入ってきます」
生ブスカジ
「…………しかし、【この時代】の孫のデータがちっともありませんね?」
松山
「そりゃそうだ、俺がヘレンに頼まれて隠蔽しといたからな」
生ブスカジ
「ほう?」
…………
セーギ
「な、な、なな………」
雪
「え、嘘………誰、これ………」
「ふっ、ようやく我が力を時空に顕現する時が来たようだな…………」
ラミス
「えーと………旦那は今ドラゴン留学に行って留守だから私が説明すると………」
ラミス
「私の孫の………【バーンナイト・バンドラ・黒影】………現在9歳」
バンドラ
「ふ、その顔つきは我が黒の魔術師の一族と同じものだな………?どこから来た?」
ジャーク
「えーと………過去」
バンドラ
「遠い過去からの救世主か………だが必要ない、この龍炎王たる我が居る限りな!」
セーギ
「こ、これがあの人の孫かよっ!!?信じられねぇ!!」
雪
「そちらの時代だともっと穏やかだったんですね………あ、申し遅れました、私は宅地雪といいます」
雪
「ラミスさんとは異母姉妹のようなものと思ってください」
セーギ
「異母姉妹?俺らの時代にはお前みたいなのいなかったな」