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*31*
アンジェ
「黄名子の住むところはどんな世界なの?」
黄名子
「うちは...所謂未来、皆から見てかなり月日の経った所やんね」
松山
「未来人?どんぐらいのだ?」
黄名子
「200...もしくは100くらい?」
幻徳
「100年を一世紀とすると、22世紀出身か」
松山
「マジかよドラえもんと同期じゃねーか、居るの?」
黄名子
「え...それは秘密」
アンジェ
「えー、教えてよちょっとだけでも」
黄名子
「非常時以外は未来の事を過去の人間には話しちゃダメってルールがあるやんね」
松山
「あ、確かにな」
黄名子
「うん、タイムパラドックスとかそういう都合で」
松山
「俺の知り合いも言ってたな、運命っていうのはどんな些細なことでも変わってしまうって」
黄名子
「そうそう、だからあまり詳しくは話せないね」
幻徳
「なるほど、未来だからモチを出すサッカーが」
黄名子
「サッカーは100年前からあんな感じだったやんね」
幻徳
「サッカーってなんだっけ」
シャルロット
「あ、あの...私の話は...」
黄名子
「ごめんごめん、どんな世界?」
シャルロット
「私は...えっと、多分皆さんと比べると、昔...かもしれません」
松山
「過去か、多分そっちも何百年も後なんだろうな」
パープ
「...Zzz」
シャルロット
「はい...貧乏で身寄りのなかった私を旦那様が雇ってくださったのです」
松山
「ふーん、外国ってのは治安が悪いところ多いからな、特に昔は」
シャルロット
「はい...ようやく寝床と充分な食事を得られて」
松山
「充分な食事ってなんだよ」
シャルロット
「パン」
松山
「Syamuさんの朝飯かよ」
幻徳
「雇われはそんなものだろう」
松山
「まーな...いずれお前らも記憶を利用してアニマトロニクス作られるだろうな」
松山
「ま、シャルロットの方はまず作れる気がしねーが」
アンジェ
「ちょっとそんな言い方ないでしょ、一応味方みたいなものなんだから」
松山
「バカいえ、俺にとっての味方は、利用する価値があってもしもの時に切り捨てることが出来る奴の事を言うんだよ」
幻徳
「...カイムと同じようにか?」
松山
「ああ、その通りだよ...カイムもそんな奴だった」
松山
「だから俺とあいつは相棒のように気が合ったんだ」
アンジェ
「...よくよく考えれば、悪魔と仲が良いって時点でいい人なわけないよね」