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MM逃走中 〜黄金伝説と昆虫の島〜『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 90ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 魔石商編 
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ベルゼルグ
「まず………この島に、俺が用がある、と言った」

ローズマリー
「言ったな」

ベルゼルグ
「晴香も、かばんも、用があって来た 」

たくっちスノー
「だろーな」

ベルゼルグ
「おかしいと、思わないのか………この島は」

Konakun
「まぁ虫だらけの島なんて変じゃないと思わんやろ」

ベルゼルグ
「そう、ではない」

ベルゼルグ
「この、時空で、未開なんて有り得るのか?」

ヤード
「……あっ!そうか!!」

ウィオ
「今、時空をとびまわってどこにでも行ける、どこでも開拓できる時代だから、【未開の島】なんてありえないんだ!」

ローズマリー
「そこぉ!?そこ突いていくの!?」

たくっちスノー
「そうだ、手軽にどんなキャラでもどんなところに行けるから、大抵何かしら開拓はされてるはずだよな」

たくっちスノー
「んじゃ、この島は一体なんなんだ?」

かばん
「………実験用の島だよ」

ウィオ
「実験って、何の?」

かばん
「人間に無害な昆虫の研究と………その放し飼い」

ヤード
「なるほどな、俺達はその為に逃走中という名目で実験されていたと」

かばん
「勘違いして欲しくないけど、逃走中は真面目にする気はあったんだ、何回も実験を重ねて人への攻撃は無いと判断した上でここを選んだわけで」

ヤード
「に、したって随分手頃な島があったな」

ベルゼルグ
「全て作ったに決まってるだろう」

Konakun
「はい?」

かばん
「植物、土、岩、ついでに言えば周囲の海の成分の何から何まで」

かばん
「インセク島は人工的に作った島なんだ」

たくっちスノー
「人工島!?…………いや、フレンズを作れるなら、それくらい出来ておかしくないか」

のび太
「じゃあ、この島の黄金伝説は!?」

かばん
「人間に無害かどうか確かめるには人間が必要だった」

かばん
「警戒心を持っている人間がね、襲うんじゃないか?でも襲わない、それを確認して初めて敵意を加えない昆虫として完成する」

かばん
「そして、生き物が餌を見せつけて獲物を誘い出すように、人間を誘い出せる物が必要だった」


Konakun
「それが黄金伝説…………!?」

ベルゼルグ
「…………ありもしないはずの黄金を、探すためにたくさんの人間がおしよせた」


ベルゼルグ
「成功だった」

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