コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【秋原かざや様作】☆CLOVER☆【キャラ絵】
- 日時: 2012/07/26 16:20
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: vuXCwYqs)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=27604
お知らせ >>73
——————————————————
どうも、かがみと申すものです(´・ω・`)
小説書き過ぎなのはご勘弁(((((((((
この小説の題名は、くろーばーです!
まだ初心者なので、あんまり面白くはないと思いますが、応援よろしくです^^
上記URLは僕の小説です。結構前から書いてます
○o。.注意・るーる.。o○
☆僕のことが嫌い、または、僕の小説が嫌いな方は戻る!
☆↑と同じく、荒らしやチェンメなどもお断り
☆こんな奴に文才を求めないでください、絶対損します
☆SF、というか、ファンタジー+魔法系です
☆アドバイスなど、あったら教えてください
☆気が向いたら書きますので、更新スピードはバラバラです
☆警告なしで修正することがあります
☆パクリしないでください!(しない)
☆思いっきり厨二作です
今のところはこれぐらい。また付け足します!
○o。.目次.。o○
あいさつ・ぷろろーぐなど >>0
オリキャラ募集用紙 >>18
リリーまとめてみた(キャラ絵付き) >>26
一話 >>1
二話 >>2
三話 >>3
四話 >>4
五話 >>5
六話 >>6
七話 >>9
八話 >>12
九話 >>13
十話 >>14
十一話 >>19
十二話 >>20
十三話 >>27
十四話 >>30
十五話 >>38
十六話 >>39
十七話 >>41
十八話 >>44
十九話 >>46
二十話 >>47
二十一話 >>48
二十二話 >>55
二十三話 >>57
二十四話 >>61
二十五話 >>62
二十六話 >>63
二十七話 >>64
二十八話 >>70
二十九話 >>71
三十話 >>77 ネタ=チャイ提供(ありがとう!)
三十一話 >>80
三十二話 >>83
オリキャラ短編(エリザ) >>23
オリキャラ短編(サイラ) >>35
特別編 リンネの優雅(?)な休日 >>60
*ギャラリー*
キャラ絵 リリー >>26
キャラ絵 エリザ >>28
キャラ絵 リリー >>43 リベンジ!
キャラ絵 サイラ >>49
キャラ絵 リリー >>72 来音ララさん作!
イメ画 ペンダント >>76 リリーのペンダント!
雑談広場 ぷちくろ! >>15 〜憂鬱な月曜日〜
雑談広場 ぷちくろ! >>69 〜トークで行こう!火曜日〜
小説鑑定 パート1 秋桜様 『貴方の小説読ませてください!』より >>40
声つけさせていただきました! 狂音様『貴方の小説のキャラの声つけまふ』より >>42
(リリー・ミクル)
○o。.登場人物.。o○
名前:リリー・ミクル
性別:女
性格:明るく元気でしっかり者。しかも優しい。男子からも女子からも好かれやすいが、成績だけは悪い
容姿:青髪ツインテールに、青い目。学校の制服
年齢:十三歳
趣味・特技:趣味も特技もお菓子作り(特にアップルパイが好き)
好きな物:お菓子作り(またはお菓子)・遊ぶこと・学校
嫌いなこと:算数・理科など、体育以外の勉強全般(学校は好きなのに・・・)・分厚い本を読むこと
一人称:あたし
二人称:○○君・○○さん・呼び捨て
三人称:○○君達・○○さん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:二月十八日
星座:水瓶座
フェアリー:もっふー
サンボイ:
「あたしはてっきり、ボーカロイドかと思ったけど」
「えへへ! 得しちゃった♪」
「やった〜! アップルパイ出来たよ!」
その他:料理作りが得意。歌が上手い。夢は一流の魔法使い
名前:ミリア・サリジア
性別:女
性格:マイペースで、明るい。たまについていけない時がある
容姿:きれいな緑色のポニーテールに、緑の目。制服
年齢:十三歳
趣味・特技:家事
好きなこと:本を読むこと
嫌いなこと:勉強
一人称:ボク
二人称:○○君・○○ちゃん・呼び捨て
三人称:○○君達・○○ちゃん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:三月十二日
星座:うお座
フェアリー:アルト
サンボイ:
「ボク? ミリア! 覚えてね!」
「う〜ん……。それは微妙」
「ボクのテンション、ついていけないって?」
その他:リリーと同じく、歌が上手い。二歳上の姉がいる
名前:シフォン・リジェール
性別:女
性格:ド天然で、SもMもあるN娘(大体M)。嫌いな奴には容赦ない。虫が大好き
容姿:茶色のサイドテールに垂れ目。制服
年齢:十三歳
趣味・特技:ピアノを弾くこと
好きなこと:外で遊ぶこと
嫌いなこと:勉強
一人称:ぼく
二人称:○○ちゃん・○○くん・呼び捨て
三人称:○○ちゃん達・○○くん達・○○達
階級(五段階):一段階
誕生日:十一月二十五日
星座:いて座
フェアリー:ルンちゃん
サンボイ:
「ルンちゃ〜ん、朝だよ〜!」
「外遊びと虫取りなら、負けないよ」
「ごめんね、ぼくは負けるわけにはいかないんだ」
その他:意外と手先が器用。本人曰く、ルンちゃんと一緒にいると落ち着く
名前:リンネ・ブルータス
性別:女
性格:大人っぽい。ちょっとツンデレ。一人になるのが嫌いなのに、一人ですねることが多い。四人の中で一番賢いのかな?
容姿:水色のセミロングに制服
年齢:十三歳
趣味・特技:アクセサリー集め
好きなこと:おしゃれ
嫌いなこと:一人になること
一人称:あたし
二人称:呼び捨て
三人称:あんた達
階級(五段階):一段階
誕生日:十二月二十五日
星座:やぎ座
フェアリー:ブルー
サンボイ:
「あたしのこと、嫌い?」
「このハートの髪飾りは、ぜ〜ったいに、誰にもあげないんだからね!」
「ブルー、ごめんね……(ブルーとけんかした時)」
その他:ブルーとだけ、心を通わすことが多い
(野薔薇作)
名前:エリザ・マリージア
性別:女
性格:素直でよく笑う。素直すぎて、人の悪い所も容赦なく言う。
容姿:紅いゆるふわロング。制服を可愛く着こなしている。八重歯が特徴。
年齢:十三歳
趣味・特技:歌とダンス
好きなこと:動く事
嫌いなこと:じっとしている事
一人称:私
二人称:〇〇ちゃん、呼び捨て
三人称:皆、〇〇達
階級(五段階):一段階
誕生日:八月十五日
星座:しし座
サンボイ:
「私エリザ。よろしくねぇ〜、あは☆」
「え〜・・・これまずいよ。味覚おかしくなりそう・・・」
「何か動かないと落ち着かない・・・」
その他:ダンスなど、運動系が得意。
(そらねこs作)
名前:サイラ・カミール
性別:女(少女)
性格:無口、謎が多い、人見知り
容姿:黒髪ショート、ゴスロリ着用
年齢:十三歳
趣味:謎
好きなこと:特になし
嫌いなこと:特になし
一人称:自分
二人称:君(仲良くなると名前で呼んでくれる)
三人称:君達
階級:(五段階)三段階
誕生日:謎
星座:謎
サンボイ:
「……自分は飛び級だから」
「うるさい……静かにしてくれないかな…」
「名前?…今更?……サイラ・カミール」
その他:本が好きらしい
☆サブキャラ☆
・お母さん
リリーの母親。
女手一つでリリーを育ててきた、明るい人。
リリーのことを誰よりも大切に思っている。
『仕事? 今日ぐらい休んでも大丈夫よ!』
・もっふー
リリーのフェアリー。臆病で、内気な性格。子犬の小さいバージョンみたいな見た目。
名前の由来は、単にモフモフしてるから。
『……きゅん?』
・ルンちゃん
シフォンのフェアリー。うさぎみたいなリスみたいな未確認生物。優しくて心強い。♂
本名は一応あるけど、今はルンちゃん
『ルンルンるるる〜ん!』
・アート・ニコル
成績優秀なリリーのクラスメイト。眼鏡をかけている。顔も性格も悪く、女子には全くもてない。
ちょっぴりナルシスト。成績はいいが、まだ一段階。モデルのキャラクターはぷよぷよのクルーク・・・らしい。
父親がアートディレクター。
『すべて、僕の計算通りさ!』
・校長先生
本名不明。ポ●モンで言うと、オーキド博士。意外と抜けてる。リリーよりもバカ(性格的にね)。
校長歴は結構長いらしい。
『うおっ、腰が、腰がぁ〜!』
・アルト
ミリアのフェアリー。キノコが大好物。名前の由来は、声の質がアルトっぽいから。
鳴き声は基本「トト!」という意味不明な声。
『トトト! トトト!(キノコ! キノコ!)』
・ブルー
リンネのフェアリー。飼い主(?)に似て、ツンデレ。
水色の小鳥。頭に青のリボンを付けている。このリボンはリンネとおそろい。
数少ない女の子フェアリー。
『ちゅんちゅん』
・メラン
勝気で傲慢な、リリーのクラスメイト。
成績も、運動神経も抜群。
だけど、嫌われやすい。いつも三人の女子を引き連れている。
ミリアの母親と、メランの母親同士仲が悪い(ミリア、メランも仲が悪い)
『ぜ〜ったいに、負けないわよ!』
・エルザ
リリーのクラスの委員長。
成績は良いが、運動神経は超絶に悪い。
メガネちゃん。しててもしてなくても美人。
ちょっと無口。
『……私に何か用ですか?』
・フリント先生
召喚術の先生。
しっかり者……だと思う。優しいので、生徒や先生に人気。
生徒に甘い
『皆さん頑張ったので、今日は勉強をなしにしましょう!』
・ファザー先生
フリント先生と同期。
基本優しいが、怒ると怖くて毒舌になる。
リリーと同じく、アップルパイが大好き。
そして料理に厳しい。
『う〜ん、これ……まずすぎるわ』
・チェイン
黒猫の女の子フェアリー。
気まぐれで、エリザにしか懐かない
(野薔薇作!)
・リウヴァ
リリーを苛めていた女の子。
通り魔に刺し殺された
・シェルニー
同。人を苛めるのが好き。
通り魔に刺し殺されたw(ぇ
・ココラ
心優しい女の子。お母さんが病弱で、いつも世話をしている。
十歳のころ、リリーの友達だった(今も?)
『リリーちゃん、ありがとう! お母さんに、渡すね』
・ラミア・サリジア
ミリアの二歳上のお姉ちゃん。
美形&頭脳明晰。背が高い。
学校の人気者。
錬金箱を発明した天才少女。
人の話を聞いていない時がある。
『あーごめん! 今私、時間ないわっ!』
・ククル
コウモリの女の子のフェアリー
目が赤く皆にこわがられてる
(そらねこs作!)
・フエルア先生
フェアリー学の先生。
年齢不詳(五十代っぽい)。
フェアリーを観察するのが趣味。
『ファリーって、良いですよ?』
・ライト先輩
三年生の男子生徒。
成績はあまり良くないが、運動神経は抜群。
ミリアの姉、ラミア・サリジアの幼馴染でもあり、恋愛相手(方思い?)。
要領は悪いが、明るいので人気。
『いえっす!』
・サトミちゃん
大人しくて優しい女の子。
綺麗な物を見ると、一目ぼれしてしまう癖がある。
ココラちゃんにどことなく似てる!?
『サトミです。名前が人間界っぽいの、私だけなんですよね』
・アズリ・カーチェスト
華奢で、ぶりっ子な女の子。男子には人気だけど、女子には不人気?
腹黒いくて、結構めんどくさがり屋。わがまま。
女子には本性を見せる……という噂。
語尾に『♪』がつくことがある。
『アズリです! アズきゅんって、言ってくださいネ♪』
・双葉 恵(ふたば めぐみ)
人間界からやってきた十三歳の女の子。
草原の小さな小屋で仕事をしているせいか、鳥や犬などの動物が寄ってきやすい。
明るくて、どこか憎めない性格(天然?)。だけど、少し恥ずかしがり屋な所も。
『あれ? ここは、どこ……』
・レミリア・マーガレット
金髪僕好みの女の子。ラミアと同じくらいの天才。いつでも元気いっぱい。
不可思議な現象や幽霊話が大好きで、いつも本を読んでいる。
九歳(にしては幼稚)。
『学校の七不思議について、レミーが教えてあげるよっ!』
・ドッペルゲンガー
リリーに変身(?)していた女の子。詳しいことは良く分からない。
悪戯好き。ドМで毒舌。一人称は僕。
『ビックリしましたか? 君はやっぱり騙されやすいですね〜』
*お知らせ*
*作成日 2012年 4月25日
*ただいま、一話から読みやすくするため少し(?)訂正しています(´・ω・`)
○o。.ぷろろーぐ.。o○
時は、十三歳の誕生日。
お母さんが、いつも通りのニコニコした笑みを浮かべて、こう言った。
「リリー。あなたもそろそろ、魔法使いになったら?」
この世界では、十二歳以上なら魔法使いになれるという、規則がある。
だけど、あたしは絶対にムリ!
だって、成績悪いもん!(キッパリ)
「やだ、絶対に!」
「どうして? 顔はそこそこ良いのに」
む。そ、そういう問題じゃないよ。
よし、そっちがその気なら!
「分かった! ぜ〜ったいに、一流の魔法使いになってやる〜!」
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- Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.67 )
- 日時: 2012/06/07 20:24
- 名前: 神丙 ◆uqAix0q0Ko (ID: RCwQmvLv)
やっほ〜〜かがみちゃん♪
えっと、まだ小説は読んでないんだけど
何か蓮蓮の小説荒らされてるらしくて・・・。
パクリとか言われてて・・・。
蓮蓮助けるの手伝ってもらえないかな??((すぐ終わるかもしれないけど?
- Re: 【参照三百突破!】☆CLOVER☆ ( No.68 )
- 日時: 2012/06/08 16:47
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)
神ちゃん>
やっほ〜☆
あ、それ蓮から聞いた!ひどいよね〜……。蓮はパクリなんかしないって!
一応、無視しとけば飽きるだろうって言っておいたんだけど……。
- Re: 【参照四百突破!】☆CLOVER☆【ありがとうございます!】 ( No.69 )
- 日時: 2012/06/12 16:46
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=28481
雑談広場 ぷちくろ! 〜トークで行こう!火曜日〜
かがみ「えー、質問があまり来ないのでもう第二回目始めちゃいます^^」
みんな「いえーい!」
かがみ「えっと、じゃあ記念すべき第一回目の投稿! 野薔薇からの、『フェアリー学園では、アップルパイにマグロ入れるとかおいしいの?味覚が普通と違う感じ?他には何を入れたりするの?』だってー」
リリー「う〜ん、ここは、ミリアちゃん達にバトンパス!」
ミリア「味覚が違うというか、変わった人が多いってことだね!」
リンネ「そーそー。あんた達とかあんた達とかあんた達とか」
シフォン「鮫のケーキとか、蛾の幼虫をフルーツポンチにいれたものとか、結構あるよ! さすがに、それはぼくでも食べたくないけど……」
ミリア「大丈夫。仮冒険家のイ●トも虫とか食べてるから! きっと、食べてみれば美味しいよ!」
リリー「こういう人達の会話、ついていけない……」
リンネ「あたしも……吐きそうになるわ」
かがみ「グロい話題はここらへんで置いといて、次からは作者のただの愚痴スペースになります★」
リリー「え、いy(ry」
シフォン「星が黒い……(汗)」
かがみ「今日さー。学校でプールあったんだけど、200mすごくやだった^^ ま、らっく〜に泳げたけど^^^^^^^^^」
ミリア「あれ〜……愚痴じゃなくて、自慢話になってる気がするw」
かがみ「とりま、今回は質問が少なかったのでここらへんで終わりが近づいてます! 質問募集してますから! 割とマジで!」
リンネ「作者から頼まれたんだけど、参照の小説、新しく書いたらしいわ」
かがみ「そーっす! 意味不で、作者でも何書いてるかわかんなくなるけど、良かったら読んでみて下さーいw」
ミリア「宣伝で終わっちゃったけど^^;」
みんな「さようならー!」
作者「あ、すみません、ちょっと補足します。小説掛け持ちで忙しいので、少し更新スピードが遅くなるかもです」
- Re: 【参照四百突破!】☆CLOVER☆【ありがとうございます!】 ( No.70 )
- 日時: 2012/06/14 19:59
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)
○o。. 二十八話 嘘ホント? ドッペルゲンガーと僕 .。o○
「でね、今日ね、一組のコが見たんだって! 自分とソックリな、『ドッペルゲンガー』を!」
「やだ、こっわ〜い! アズ、泣きそう!」
「アズリちゃん。泣いたらうるさいよ」
授業が終わって、ゆっくりできると思ったら、召喚室はとんでもない話題にあふれていた。
どうやら、この学校の生徒が何人か、『ドッペルゲンガー』にあったらしいから……。くだらない。あたしは、そういうのは、あまり信じていないんだ。信じたって、何の得にもならないし。
「ねー! リリー! ドッペルゲンガーって、何?」
いきなり、ポンと肩を叩かれた。振り向くと、綺麗な緑髪を高いところで一つに縛ったミリアちゃんがいる。
今日は、少し長めの前髪を、黒色のピンでクロスさせていた。
「ミリアちゃん。あのね、ドッペルゲンガーって言うのは……」
「ちょぉっと待ったぁ!」
あたしの言葉を遮って、いきなり高くて可愛らしい声がした。あたしの隣でどや顔をしている背の低い少女は、ついこの間このクラスに来た、レミリア・マーガレットちゃん。金髪の長い髪を揺らして、自慢げに笑っている。ちなみに、あだ名はレミーちゃん。
実は、レミーちゃん、この学園の近くにある小学校から転校(?)してきたの。理由は、あまりに賢すぎて博士になれるくらい頭が良いから。
それに、レミーちゃんは、不可思議な現象とか妖怪とかに凄く興味があって、いつもそういう本を読んでいることが多かった。特に、目立ちたがりというわけではないんだけどね……。
こうしてみれば、普通の可愛い女の子なんだけど……。
「ドッペルゲンガーってのは、その人そっくりの形をした、妖怪みたいなものなの! 必ず、その人に関係がある場所に現れるんだよ。それに、ドッペルゲンガーを見た人は、もう死期が近いって言われてるんだけど」
「へー、詳しいね!」
レミーちゃんの説明に、ミリアちゃんは凄く関心した様子でこう言った。あたしは、無視?
……でも、ってことは……。
「ねぇ、レミーちゃん」
「なぁに? リリーちゃん」
「見た人は、死期が近いって言うことは、それを見たっていう噂の上級生や一組の子達は近いうちに、死んじゃうの?」
「まぁ、そういうことになるねー」
え!? それはちょっとヤバいんじゃ……。
その時、あたし達の会話をそばで聞いていたサトミちゃんやアズリちゃんが興味深そうな顔で近付いてきた。
「さっきの話、本当なの!?」
「死んじゃうの? やっぱり、こわーい!」
ああ……。なんか、疲れた……。もういいや、寮に戻ろう。
次の日は、学校の校区内ならば、少しだけの間、自由に食事をしたり買い物をしたりすることが出来る時間があった。
あんまり外に出てないし、久しぶりに気分転換に行こうかな。
門を出て、木のベンチでノートをパラパラとめくりながら珍しくテスト勉強をする。日の光が、少しずつあたって気持ちいい……。
「……えっ?」
ふと顔をあげたあたしの目に入ったのは、あたしと瓜二つの顔をした女の子-------あたしの方をわき目も振らずに走っていくと思ったら、急にこっちを向いた。
ニヤッと、その少女は不気味に笑う。間もなく、タッと走って行った。
あたしは、ノートを取り落として茫然と立つ。しばらくの間、何も考えることは出来なかった。
あれは、もしかして-------!
- Re: 【参照四百突破!】☆CLOVER☆【ありがとうございます!】 ( No.71 )
- 日時: 2012/06/14 19:53
- 名前: かがみ ◆CijpBuWabs (ID: u5JYbeHw)
○o。. 二十九話 ドッペルゲンガーの秘密 .。o○
「リリーが、ドッペルゲンガーに会った————!?」
「うん、レミーちゃんなら、何か分かるかもと思って……」
談話室で、フカフカのソファに座ってあたしはレミーちゃんに相談していた。もしかしたら、あたしの死期が近いかもってことかもしれないし……。
「え〜!? ど、ドッペルゲンガーにあったの!? たたた、大変じゃないの!」
そばであたし達の会話に聞き耳を立てていたミリアちゃんが、凄く目をキョトキョト(?)させながら大きな声で聞いてきた。いつの間にか、サトミちゃんやシフォンちゃん、その他女子もろもろが集まってきている。
レミーちゃん、声高いよ……。
「うん。百%とは言えないんだけど、髪の色や輪郭も、背丈も服装もほぼ同じだったし……」
「そっかー。それは心配だね。ちなみに、リリーちゃん。その人、どこで見たの?」
サトミちゃんが心配そうな顔で聞いてきた。やっぱり、優しくて大人しい子って頼りになるな〜……。
「ん? 商店街の入り口近くにある公園のベンチだよ」
「そっか……。でも、リリーちゃん、そこにはあまりいったことなかったんだよね? ドッペルゲンガーは、本人に関係がある所に現れるらしいから……」
「で、でも、あんなにそっくりな人がいるなんて……」
「…………心配なの? リリー」
突然、レミーちゃんが改まった様子で聞いてきた。「そりゃ、この学校で数人しか見ていないその一人に選ばれちゃったんだし、心配だよ」あたしは、思わず下を向く。
「じゃあ、レミー達も協力するっ! ドッペルゲンガーは、どんな言葉でも良いのでバカにすると、消えてくれるの!」
レミーちゃん、それを先に言って欲しかった……。でも、意外と簡単かもね!
次の日。その日も自由時間があったので、あたしとレミーちゃん、シフォンちゃん、サトミちゃん、ミリアちゃん、リンネちゃんで、あたしのドッペルゲンガーを探しに行くことになった。やっぱり、持つべきものは友達……。
「見つかった? レミーちゃん」
「いや、全然だよ。そっちは?」
「私も……」
結局、その日は夕暮れ時になるまで見つからなくて、そろそろ帰ろうと言いだしていた。やっぱり、あれはあたしの見間違い?
だけど、ニヤッとこっちをみて笑ったのがちょっと気になる……。
「ごめんね、みんな。あたしの事情につき合わせて」
「ぜ〜んぜん! あたしも、暇つぶしできたし!」
……ありがとう。
でもあたしは何か心残りで、キョロキョロとあたりを見回していた。何だか、さっきから胸騒ぎがするんだ。
その時、ガサッという茂みをこするような音が聞こえた。あたしは、思わず振り向く。
目が会ったのは、青いツインテール、少し垂れ目気味の青い目……。
「あっ……、えっとっっ」
「どうしたの、リリー……あ、あれ……」
そのあたしに瓜二つの女の子は、少し迷ったようにコンクリートの地面を見つめて、そろそろとこちらに向かって歩いてきた。なんか、ドキドキする……。
その瞬間、視界が真っ黒い光に包まれる。何事かと、目を凝らした。
あたしの目の前には、ピンクの小さなリボンでツインテールにした、あたしと同い年ぐらいの女の子は……。
「こんにちは。昨日は、驚かせてすみません」
その女の子は、黒い髪をひかりにあてて、ニコッと笑ってこう言った。
「あんたは、誰なの?」
「え?」
身を乗り出したのは、きらきらした表情のレミーちゃん。
「僕ですか? 僕はドッペルゲンガー。闇の国からの使者です」
「やっぱり、ドッペルゲン……」
「そう。僕は闇の国の帝王から、人の命を奪うためにやってきたのです。さっきの、貴方とそっくりだったでしょう?」
ドッペルゲンガーの女の子は、あたしのことを見つめて、にこっと笑った。
「……と、言うのは嘘で」
「はぁっ!?」
リンネちゃんが、驚いて声も出ないような(出たけど)表情で言った。
「闇の国からこの世界に来たのは本当ですが、『人の命を奪う』なんてことはしません。たまたま、単純そうなリリーさんに付きまとっただけです。人の命を奪うなんて野蛮なこと、僕はしませんよ」
いや、あなたは十分野蛮なことをしてますよ。
「じゃあ、死期が近いってのは、嘘なの?」
レミーちゃんが立ちつくしてこう言った。ドッペルゲンガーちゃんは、クスクスと小さく笑いながら、
「あはは、そんなの信じてたんですか? こっどもですね〜!」
と言った。
その声を聞いたレミーちゃんは、顔を夕陽のように真っ赤にして、「だってレミー子供だもん!」とバタバタと悔しそうに言う。
「まぁ、数人の魔法学校の生徒を驚かせただけでも十分です。面白かったので、また来ますね!」
ドッペルゲンガーちゃんは、最後に悪戯っぽそうに笑って、再び真っ黒なひかりに包まれて————次の瞬間、あたしの視界からは、いなくなった。
なんだ、あたしが見た瓜二つの子の正体は、ただの悪戯好きのドッペルゲンガー? いや、それでも大事件なんだけど……。
「もう、一生来なくていい〜〜〜〜〜!」
この件は、レミーちゃんのこの大声で(一旦)締めくくられた————
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