コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 空色ばいく
- 日時: 2009/12/13 16:44
- 名前: チュチュ (ID: lyYROhnH)
お久しぶりのチュチュですッッ♪
私の記念すべき一作目の『レモン色』が
見事に消されてた(??)みたいです;;
せっかく頑張ってたのになぁ・・・と
少し落ち込んでましたが、この度復活です★☆
二作目は『空色ばいく』ですッッ
漫画っぽい仕上がりになってたら嬉しいですね^^
『レモン色』を応援して下さってた方には
本当に申し訳ないですが、一端打ち切りします
ゆきみチャンや風一君にもう一度会いたいので
いつか、復活したいと思ってます(∀)ノ
それでは、皆様、改めてよろしくお願いしますッ!!
頑張りますッッ><
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- Re: 空色ばいく ( No.24 )
- 日時: 2009/12/19 00:04
- 名前: チュチュ (ID: LQdao1mG)
私は自分の部屋へと帰った。
少しこぢんまりとした家だが
こまりと私だけ暮らすにはもったいないほどの
大きさである。
キッチンやトイレやお風呂はもちろん、
部屋の数は全て合わせて五部屋もある。
貸して貰っている部屋なのでいつも綺麗にしている。
私の日課はいつも掃除が入っている。
朝は早く起きて少しだけ勉強をする。
ケーキなどの勉強ではなく高校の勉強だ。
中学はまずまずの成績だったので、
本来なら難関私立の『城ヶ崎学園』に進学だった。
だが、私立のため、お金がかなりいる。
両親のお金はたくさんあるが、ほぼ多くのお金は
母と父がイギリスで公演会をするためのお金だった。
大切なものを使うわけにはいかない。
おばは高校に行く方が大切だと言ったが
どうしても使うことができなかった。
父がピアニストで母は桜ヶ丘財閥の娘。
母は父に習い、素人ではあるが
ソプラノ歌手として、同行していた。
そういう訳で公演会のためのお金は絶対に使えない。
母と父が残した音楽をなくせないから。
だから、高校にはいかず自分で時間を見つけては
参考書で自主学習をする。
昼は主にケーキの焼き方や商品などに磨きをかける。
おばのケーキ屋とはいえ、ほとんど私の店に
最近はなっているのだ。
夜はこまりと夕食を食べ、適当にテレビを見て
普通に暮らす。
「お姉ちゃんーー!ただいまッッ!!」
「あら、こまり。おかえりー。」
「ねぇね、今日ね、お夕食は作らなくていいって。
おばちゃんがね、いってたよ。」
「えっ?そうなの?」
「うん。ほんとだよ。」
(あ、もしかして、例の話のことなのかな。
はぁ、緊張してきちゃう。)
「お姉ちゃん??どうしたの??」
「えっ?何でもないよ。それより、うさぎさんと
遊んできたらどう?寂しがってたよ。」
「えぇ!?本当にー!嬉しいなぁ。」
こまりがパッと顔を輝かせた。
「気をつけてね。」
「はぁーい。」
(ふぅ、これでやっと勉強ができる。
一応、学校にはいっていないとしても
常識ぐらいは知っておきたい。
私も一応、財閥の娘なんだし、大きくなれば
あの屋敷に戻って、仕事をしなくちゃ。)
ノートを開き、数学の参考書も開く。
訳の分からない数式がまるで私の心境みたいに
思えておかしかった。
- Re: 空色ばいく ( No.25 )
- 日時: 2009/12/20 01:32
- 名前: チュチュ (ID: zjmgeTG7)
夕食はおばがごちそうしてくれた。
「今日は主人がパリから帰ってくるのよ。」
「知ってますよ。一週間前からずっと
言ってましたもの。良かったですね。」
「ありがとう。正直、ドキドキしちゃうわ。
空色ちゃんもいつかこの気持ち、分かるはずよ。」
正直、一番ドキドキするのは私だ。
一体何の話が始まるというのだろうか。
「ねぇねっ、こまりは?もうすぐ分かるの??」
「あらあら。こまりちゃんはまだまだよ。」
「えぇ〜??」
そうこうしているうちにおじが帰ってきた。
「まぁ、おかえりなさい。待ってたのよ。」
「やぁ、ただいま。パリというものは、疲れるな。」
「おかえりなさいませ。」
「空色ちゃんじゃないか。しばらく見ないうちに
綺麗になったね。今夜はゆっくりしなさい。」
「ありがとうございます。」
「さっ、みんなそろったところでディナーよ。」
おばは七面鳥の丸焼きやフレンチサラダなどを
ごちそうしてくれた。
「いつもはごめんなさいね。本当はあなた達も
ごちそうしてあげたいのだけれど。」
「そっ、そんなずうずうしいことはできません。
ここで暮らさせていただいてるだけでも
感謝してますから。」
食事中におじはパリの土産話を聞かせてくれた。
おばは普段の楽しい話や菜穂ちゃんのことなど
をおじに聞かせていた。
食事も終盤になってきた頃、おじが真面目な顔で
口を開いた。
おばがデザートの苺のパフェを持ってきた時だった。
「空色ちゃん。君に学校へ行ってもらいたい。」
「え?」
「君は桜ヶ丘財閥の後継者だ。
高等学校への進学はやはりしなければならない。」
一瞬、口が開けなかった。
言葉が出てこないとはこのことだ。
「でも、両親のお金は使えません。
たくさんあるとしても私の進学に使うだなんて。」
「そういうと思って手続きは私がしておいたわ。」
「おばさん・・・」
「あなたに学ぶべきことを学んでもらいたいの。
学費は主人が日本へ帰ったから、あたし達が
払うわ。安心してちょうだい。」
「そんなっ!!そんなこと・・・」
「何だい?」
「わるいです。本当に、そんな。」
「遠慮はしなくていいっていったでしょう?
私達はもう家族同然よ。違うって言いたいの??」
「・・・おばさん。・・・おじさん。」
「私立の『英光明第一学園』っていう高校だけど
いいかしら??編入ができる学校はここの他は
偏差値が低すぎるとこばかりでね。」
「どこでもいいですっ。そんなっ。本当に
感謝してもしきれないです。」
目が熱くなるのを感じた。
視線を横に移すとこまりが不思議そうに笑っていた。
制服も教科書も全て届いていた。
このことはだいぶ前から決めてくれていたらしい。
「もぅ、ケーキ屋は閉めようと思ってるんだけど。
いいかしら??」
「えっ?」
「駄目??」
「あのっ、駄目っていうか。えっと・・・」
「あなたが続けたいのなら続けてもいいわ。
でも、私はもう関われなくなってしまったわ。
あなたが後継者に戻るまで私達で経営したいの。」
「じゃあ、私が頑張ります。」
「そう。わかったわ。」
苺パフェがとてもおいしい。
ピンク色のシャーベットが暖かく感じた。
- Re: 空色ばいく ( No.26 )
- 日時: 2009/12/19 22:16
- 名前: チュチュ (ID: zjmgeTG7)
高校へ編入すると聞いてから
もう勉強一筋だ。
こまりの面倒はおばが見てくれるらしい。
そんな訳で、一日中ほとんど机の上で
勉強づくしの日々がすぎていった。
あっという間に日曜日。
(日曜日って何か用事があったような気がする。)
朝起きてからふと、思った。
(分かった、菜穂ちゃんの勉強の付き添いね。
もぅ、記憶力ないと高校でやってけないのに。)
菜穂ちゃんは中学一年生。
難関私立中学の『桃ヶ丘学園付属』に進学した。
「空色ちゃんって恋したことある??」
「へ??」
突然の質問にみっともない声をしてしまった。
「恋したことあるの??」
「また、どうしてそんなこと??」
「わたしね、この間、告白したの。
すごく優しくて、クラスでも一番の子に。」
「そうなんだ。すごいじゃんっ。」
「でもね、返事はまだなんだ。
風邪で休んでるから聞けないの。」
「きっと、大丈夫だよ。菜穂ちゃん可愛いし。」
「うん。ありがとう。」
(恋かぁ。私は中学の時、告白されたことが
一、二回ぐらいあったけど好きになったことなんて
なかったなぁ・・・)
!!!
ふと、時計をみる。
12時だ。
あのカーブまで自転車で20分はかかるから・・・
(とにかく急がなきゃっっ!!)
思い出した。
本当の用事。
(あの人に会わなくちゃ。)
気がつくと走っていた。
『昼頃に。』
そういった彼が浮かんで消える。
(こんな時あの速いバイクならどんなにはやいだろ。)
カーブを目指して走る。
まだまだ道のりはあるけれど近づくほどに
鼓動が高鳴る。
走ってて感じる苦しさは不思議と
少しも感じなかった。
- Re: 空色ばいく ( No.27 )
- 日時: 2009/12/19 22:37
- 名前: 七色 (ID: 4to6kJuE)
あっ、チュチュ様!!
こんにちは、覚えていますかね?
もとJTRです。
今は七色【そら】とゆーペンネームでやらせていただいています。
【もしも願いが叶うなら】だったかな?←
前作はイメージとずれていってしまったので、
断念しました。
チュチュ様、前作の時も思いましたが、
読んでて楽しいです。飽きないとゆーか。
お互い頑張りましょう☆!
- Re: 空色ばいく ( No.28 )
- 日時: 2009/12/20 01:19
- 名前: チュチュ (ID: zjmgeTG7)
***お客様***
七色様>>有り難うございますッッ!!
覚えていますよッッ。:+(bd*゜v`)。:+
七色sのコメにどれだけ支えられたことか。。。
私のことはチュチュで構いませんよ(*'v`艸)
今、顔文字(?)にはまってマス☆★
七色sも頑張って下さいねッッ!!
私も頑張ります!!!
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