コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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しつ恋
日時: 2010/06/29 11:54
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: kx1LgPV4)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

どーも、蒼雅です。
恋愛小説は不向きなのですが、かいてみます。
暇で仕方がない方、まぁ、見てもいっか、という広い心の持ち主の方どうぞ。
まぁ、まず、あらすじだけでもどうぞ↓

あらすじ:麻村梨乃は小学校時代を独りで過ごしていた。
中学生になっても、独りは続いた。
しかし、進級したと同時に、梨乃とは正反対の性格のうるさい男子が現れた。
名前は井野本空。
なぜか、空は梨乃にしつこく付きまとう。
その理由とは……。

(終了)

うん、グダグダですね。
では、どうぞ〜。

目次

プロローグ>>001
登場人物>>002

01>>003 02>>004 03>>009 04>>016 05>>017
06>>020 07>>022 08>>025 09>>029 10>>034

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Re: しつ恋 ( No.13 )
日時: 2010/06/18 18:26
名前: 香織 ◆r/1KAORIEk (ID: ZclW4bYA)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/

ちくわww
井野本君もなんかかわいい←

Re: しつ恋 ( No.14 )
日時: 2010/06/18 18:31
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: ztRXnpN9)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

ちくわ……。
実は私の大好物であるww

空「そか?ありがとう〜ww」

Re: しつ恋 ( No.15 )
日時: 2010/06/18 19:01
名前: 香織 ◆r/1KAORIEk (ID: ZclW4bYA)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/

ちくわのなかに
チーズがはいってるのも好き(

何か好みだ、うん(

Re: しつ恋 ( No.16 )
日時: 2010/06/19 18:58
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: TsdJlnVC)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

04 *給食の時間で

「おっはよー!」「おい、昨日のテレビ見たか?」「あの雑誌買ったー?」

五 月 蝿 い 。
大勢でがやがやとした所が嫌いなわたしにとって、嫌な時間。
HR(ホームルーム)の時間がが着てないからって、騒ぎすぎ。
子どもすぎる。
お前ら、中学生だろ。
小学生以下だ。
……は、言い過ぎか。
まぁ、友達と楽しく話す、っていうのが楽しみなんだろうから、止められないよな。

「やべっ。宿題やってくんの忘れたわ」

隣の席、井野本が言う。
ていうか、もう少しでこの人ともお別れだー。
今日、席替えだし。
昨日は適当に皆座ってただけだからね。

「篤志ー、新学期始まったばっかなのに、宿題ってひどくねー?」

「だよなー。ま、オレはなんとかやってきたけど」

「じゃ、見せて」

「無理。正直に先生に言うんだな」

「ちぇー」

ここで会話が途切れた。
まさかとは思うが……。

「麻村ー、宿題見せてくんね?」

ほらね。
ま、お断りなんだけど。
振り返らず、答える。

「断る」

「堅いこと言うなってー」

「断る」

「ま、そういわず、麻村の旦那……じゃなくて、えーと、何だ?もういいや。麻村社長ー」

「断る」

どんなやり方でも断る。
嫌なモンは嫌だ。
仕方ない。

「正直に、だ」

「ちぇ!皆教えてくれないの」

「……教えてくれる人なら、いくらでもいるだろ」

仕方ないから教えてあげる。

「へ?どこに?」

「お前の周りにくっついている、女子」

「……ぁ……」

そう。さっきから、井野本の周りにいる、女子生徒だった。

「井野本君、わたしの見せてあげるよ!」

「わたしが見せるのー!」

女子生徒は井野本を取り囲み、キャーキャーいっている。
すると、木下が近づいてきた。

「おい、空がモテるって、知ってたのか?」

「まぁね……」

見りゃあわかんだろ。
昨日、井野本が私の隣の席にしたら、今日と同じ顔の女子生徒達が井野本周りの席にしてたし。
あんな奴でもモテるんだな……。

「お前、意外と空のこと見てんだな」

「はぁ?」

木下がニヤニヤしながら言ってくる。

「それは何かの誤解だ」

「ふぅん。ま、それが照れ隠しとかだったら、空、喜ぶだろーなー」

わたしは振り返って、木下を見つめる。
見つめるというか……半ば睨みながら。

「どういうこと?」

「さぁねん」

木下は相変わらずニヤニヤしながら、井野本のところに行った。
なんなの……。
まぁ、いいや。
わたしはまた頬杖をかきながら、空を見上げた。
今日は……ずっと晴れ。
天気予報、見てきた。
_

「だから、こーなって、あーなって」

だるい。
今は社会の授業。
この先生の話は余談ばっかり。
面白い話をするため、生徒からは人気があるが、わたしはそう思わない。
話すことは話せ。
まどろっこしい。
そんなことを考えていると、ヒソヒソ声が聞こえた。

「麻村、麻村」

声のするほうを見る。
井野本か。
わたしは何?という目で見つめる。

「なんでもない」

「はっ?」

何だ、コイツは。
余計なことをしよって。

「麻村さん」

今度はちょっと声のトーンをかえて、言った。

「だから何?」

「呼んだだけ」

「あっそ。いい加減にしないと先生に言うよ」

「あ、ごめん」

これで、終わった。
何なのコイツ。

授業をほとんど上の空ですごしたため、時間が早く、給食になった。
お腹すいてねぇ。
いいや、少なめにしよう。
給食を貰って、席につき、いただきますをした瞬間だった。

「お前のちくいっただきん〜」

「あ」

木下がわたしのちくわをとった。
ちくわは……わたしの大好物である。

「おい、お前、どういうつもり?」

「いひひ〜。お前のが美味しそうで」

「ウザイ。やめて」

「やめるもんか〜」

木下はわたしから盗った、ちくわを大事に取っておいた。
そして、すぐに、そのちくわを井野本に……。

「ほら、空。例のブツだぜ」

「さんきゅ〜」

ちくわは井野本の手に……。

「あんがと、麻村〜」

「お前が絡んでいたのか」

わたしはため息をつく。
本当にこいつ等、しつこい。
なぜ、わたしに構うのか。
わたしはさっさと食べ、皿を片付け、本を取り出して、自分の世界へ行った。

「ん?その本って、最近話題になってるやつだよね」

井野本が本を見つめながら言う。
わたしは、イラッと来る。
それもそのはず、わたしは今、一番いい所まできたのであった。
わたしの中で盛り上がっていた雰囲気が……台無しだ。
まぁ、まだわたしの集中力が足りないんだろうけど。

「……そうだけど。何?」

「ぐぇっ、そんな噛み付くようないい方しなくても」

「うるさい、黙って」

わたしは冷たく言い放ち、またもや自分の世界に入った。
井野本は少し機嫌を悪くしたようだった。

Re: しつ恋 ( No.17 )
日時: 2010/06/19 19:31
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: TsdJlnVC)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

05 *勘違いからの勝負

昼休み、周りの人たちは教室の中で喋ったり、隣のクラスに行ったり忙しそうに動いた。
……まぁ、これがいいんだろうけど。
それにしても……

「何で、アンタがわたしの後ろなんかに」

嫌だ。
わたしの後ろに井野本と木下がいる。
二人でわいわい話しては、「やめろっー!」という声などが聞こえる。

「別にいいじゃーん。俺等のクラスなんだしよ」

「そーそー」

井野本に続いて、木下がうなずく。
わたしは、ハァッー、とため息をついて、本を読む。
すると、ドアから元気のある二人の男子生徒の声がした。

「いのっちゃ〜ん、あっつ〜!お元気〜?」

今度は誰だ。
わたしのイライラ度は高まりつつ、その二人は近づいてきた。
どうやら、井野本の友達なようだ。

「おう、カズ。お前から来るとは」

カズ、と呼ばれた人が少し、機嫌が悪いように言った。

「だって、お前から来てくんねーんもん」

「お、麻村じゃん」

一人の男子生徒、そして少し聞き覚えのある声がした。
とりあえず、振り返ってみる。
……あ。

「倉野……だっけ」

倉野はニッコリ笑って、「よぉ!」と元気よく挨拶した。

「オレさー、今日麻村が屋上に来るかと思って、待ってたけど、いなくてさー。結局、先公に怒られた」

倉野は若干ニコニコしながら喋っている。
倉野以外の三人はびっくりして、わたしと倉野に質問をした。

「お前ら、付き合ってんの!?」

「はぁ?」

思わず声が出た。
こんなやつと誰が付き合うかっ。

「別に、付き合ってなんかねーよ。昨日屋上で友達になった〜」

倉野はニカッと笑って、わたしを見た。
イライラ度が高まる。
友達?
なった覚えは無い。
少し喋ったからって……。

「あ、そうだ!オレのことはまだ自己紹介してなかったよな!えーと、麻村っていう人、オレは三枝和也!皆からはカズって呼んでるから〜」

「あそ」

わたしは冷たく言う。
名前なんてもうどうでもいい。
そこらへんの人が変わりに自己紹介しとけっ。
だんだんわたしのイライラ度が溜まり、遂に頂点まできた。
わたしは、乱暴にガタッを席を立って、教室から出た。
四人はポカーンとしていた。
_

「全く……うるさいのって何の」

わたしは廊下を歩きながら呟く。
その時。

「あ、アイツだよ、調子乗ってんの」

乱暴で冷酷でお前こそ調子乗ってるだろ、という雰囲気が丸出しの声がした。
声のするほうを見る。
そこには、一人は井野本の周りにいた人で、もう二人は知らない人だった。

「うわ、こっち見てるよ」

「キモッ」

「いかにも、調子乗ってる〜」

わたしに向かって悪口をバンバン言う。
何か言いたいなら面と面で言え。
ったく。
わたしは無視すると、こんな声が聞こえる。

「逃げたよ、弱虫だ〜」

カチンと来た。
わたしはツカツカと歩み寄る。
そして、面と面でこういう。

「何か言いたいことあんなら、面と面で向かって言えよ!まどろっこしい」

三人はすこし呆然とした。
きっと、思っても見なかったのだろう。
わたしはギロリと睨みつけた。
すると、見たことある一人がブッサイクな顔して、反論してきた。
ブッサイクと言っては何だが、本当にそんな顔をした。
普通にしていれば、まだ可愛いのに。

「ふぅ〜ん、いい度胸じゃない。いいわ、これからライバルになりそうだしね」

「は?ライバル?」

「とぼけんなっ」

もう一人が言う。
黙っていた二人もわたしに向かってすごい形相で、睨みつけている。

「そうよっ。アンタ、井野本君のこと好きなくせに、井野本に少し相手にされるからって、調子にのってんじゃないわよっ」

「はぁ、調子に乗ってる?」

こいつらは何を言っている。
わたしが調子に乗っている?
のるどころか、のりたいすらも思わない。
わたしはため息をついた。

「あんた達、なんか勘違いしてない?」

「勘違いしてるもんですか!」

リーダーみたいな人が言う。

「ずっと、見てたんだから!もういい。絶対アンタなんかに負けないから。ま、ライバルとして、名前を名乗るわ。篠原伊理奈よ。覚えといてね」

誰が、アンタみたいな腹黒の名前を覚えるかっと、心の中でつっこんだ。

「一応、わたしも友達として言っとくわ。小堺優美よ!小堺優美!」

名前が可愛いからって、二度も言わなくたって。
雰囲気でわかる。
わたしの名前は可愛い!ってね。

「……わたしは大島七海っ。ったく、コイツになんかに名前教えたくねーよ。あたしの名前、汚れる」

よー言うわ。

「アンタは……麻村梨乃ね。だっさい名前」

「どんな名前でもいいだろっ。低脳」

頭にきていたので、普段は言わないが、今日は言う。
イライラしてるし。

「うわっ、何コイツ。ねぇ、いりっちー、もうこれ以上コイツといるのやめよ。うちら、汚れる」

お前のほうがさりげなく暴言言ってるじゃねぇか。
まったく、めんどい奴らだ。
つか、いりっちとか。
可愛い子ぶってんのかねぇ。

「そうね。じゃ、アンタには負けないから!」

「二回も聞いた。わかったから、わたしと一緒にいて汚れるならさっさと行けば?あんた達と構ってると体力消耗するわ」

「うわっ、生意気」

またなんかギャーギャー言ってくる。
もういい。
面倒くさい。
わたしはイライラと呆れた雰囲気でため息をついて、「じゃあね」と、冷たく言い放った。

まったく、何がライバルだ、生意気だ。
勘違いしてるな、完全に。
面倒な事が起きそうな予感。


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