コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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しつ恋
日時: 2010/06/29 11:54
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: kx1LgPV4)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

どーも、蒼雅です。
恋愛小説は不向きなのですが、かいてみます。
暇で仕方がない方、まぁ、見てもいっか、という広い心の持ち主の方どうぞ。
まぁ、まず、あらすじだけでもどうぞ↓

あらすじ:麻村梨乃は小学校時代を独りで過ごしていた。
中学生になっても、独りは続いた。
しかし、進級したと同時に、梨乃とは正反対の性格のうるさい男子が現れた。
名前は井野本空。
なぜか、空は梨乃にしつこく付きまとう。
その理由とは……。

(終了)

うん、グダグダですね。
では、どうぞ〜。

目次

プロローグ>>001
登場人物>>002

01>>003 02>>004 03>>009 04>>016 05>>017
06>>020 07>>022 08>>025 09>>029 10>>034

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Re: しつ恋 ( No.3 )
日時: 2010/06/17 11:48
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: ztRXnpN9)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

01 *起こった事

校長先生は、言いたい放題とばかりに長々と話していた。
春って言うのに、春を通り過ぎて初夏が来てしまったんじゃないか、って程、暑い。
しかも、全校生徒がいるなか、更に体育館の気温が上昇する。
ずっと立ってるのも辛い。
なぜ、このような決まりを作ったのか知りたい。
疲れるだろうよ!
もう、疲れているが……。
わたしは校長の話などそっちのけで、ここの学校の先生に文句を心の中で言った。
そして、これからする事を考える。
中学二年生の勉強か。
まったく、面倒くさい。
今日ぐらい休ませろってんだ。
チラリと後ろの列を見る。
すると、校長の話をそっちのけで仲良くしゃべっている、女子生徒と男子生徒がいた。
……怒られても知らんぞ。
なんやかんやと心の中で喋ってると、長ったらしい校長の話は終わり、教頭が何か短く話して、終わった。

「え〜、理奈ちゃんと離れちゃう〜!」「あ〜あ、あの人と離れちゃうな……」「今年も恋歌と一緒だぁ〜!」「今年もよろしくな〜!」
それぞれのクラスの前でこういう会話が聞こえる。
五月蝿いもんだ。
自分のクラスがわかったら、すぐに入ればいいじゃないか。
邪魔だ。
ちなみに、わたしは友達なんてまったくと言っていいからいない。
だから、キャーキャー騒がず、自分のクラスに入る。
とりあえず、適当な場所を見つけて、席に着く。
適当な場所って行っても、絶対に窓側で一番後ろ。
後ろの人に気を使わなくてもいいし、空も見える。
空は特別好きって訳じゃないが、見てて飽きない。
時間を忘れられるし、授業も聞かないで済む。
……ある意味わたしって問題児か。
まぁ別にいいけど。
先生が怒らなければ誰も迷惑をかけてない。

「この席空いてるー?」

いきなり、それなりにでかい声で誰かに話しかけられた。
声するほうを見ると、男子生徒が二人いた。
一人は(声をかけてきたほう)、短髪で少しハネている。
寝癖だな。
目は子どもみたいにキラキラしている。
もう一人は、バカを絵に描いたような顔だった。
どこがっていっても、答えられないが、とにかくバカっぽい。

「え、えぇ……。空いてますけど」

とりあえず、返事をした。
声をかけてきた人は「ありがとっ」と言って、堂々と座った。
わたしの隣か。
なんか嫌だな。
多分、授業中でもコソコソ話してるタイプだろう。
まぁ……いいか。
また空に視線を移す。
ほとんど雲がない空……。
頬杖をかきながら、空を見つめる。

「オレ、井野本空」

ブハッとでも言いそうになった。
頬杖は崩れて、顔を支えるものがなくなった。
びっくりしたっていうのもあるし……。
さっきからずっと、空、空、って心の中で言ってたから……。
なんか反応したというか、なんというか。
とりあえず、わたしは頬杖をちゃんと元の位置に戻して、「あそ」と答えた。
あんまり、こういう人とは関わりたくない。
関わってもめんどくさいだけだろうな。

「コイツは一応オレの相棒、木下篤志」

「一応って何だよっ」

木下っていう人が少し怒り気味に言った。
「わりぃ」と、井野本がいうと、わたしに向き直った。

「お前は?」

「……麻村梨乃」

名前ぐらいいっか。
どうせ、いつかは知ることになるんだし。

「麻村か。宜しくな〜」

ニコッと笑って、木下に向き直って、ペチャクチャと喋りだした。
まったく……うるさいやつだ。
そう思って、空に向き直る。

なんとなく、今後井野本がこの中二生活に絡んできそうな予感がした。

Re: しつ恋 ( No.4 )
日時: 2010/06/17 18:56
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: ztRXnpN9)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

02 *サボった時間

「はぁ……」

先生にバレないように、小さくため息をつく。
今は今年度の学習内容とか、行事のことなどなんやらかんやら説明している。
行事とか、去年と似たようなことをすりゃあいいんだろ。
空は若干雲行きが怪しく見えてきた。
雲がだんだん増えてきて、太陽が見えたり見えなかったりする。
雨なんかふってきちゃ嫌だよ。
傘とか持ってきてないし。
つか、天気予報見るの忘れてた。
まぁ、いいや、雨ふっても。
命に関わる事でもないし、帰ったらすぐに着替えればいいだけ。
あーだこーだと考えていたら、休憩タイムになった。
よし、サボろう。
このぐらいサボっても別にいいか。
内伸点?何それ?んなもん知らない。
わたしは、席を立って屋上に行こうとする。
すると、誰かにまた話しかけられた。

「あ、あの〜……ティッシュ、落としましたよ?」

「え?」

ポケットを確認してみる。
本当だ、ない。
振り返って、拾ってくれた女子生徒にお礼を言った。

「あ、ねぇ!」

「?」

「せっかく、クラスで一緒だから、名前、聞いてもいい?」

「え、あ、まぁ、いいけど……」

この女子生徒は小柄だった。
わたしより、十センチぐらい小さい。
髪の毛は横に結んでいて、目は可愛らしい茶色だった。

「わたし、安部アズミ。アズミっていうのはカタカナ」

「ふぅん……。わたしは麻村梨乃」

「麻村さんか。よろしくね」

無邪気で可愛い笑顔で挨拶されたら、自然とこっちも笑ってしまう。
まぁ……ひきつってるが。
そして、さっさと教室を出て、屋上に向かった。
ここの屋上はいつも開放してあるから、他の生徒がいる可能性があるけど、関係ない。

屋上にいくと、案の定、男子生徒が一人いた。
寝転んで、空を見ている。
無視して、離れたところに座って、わたしも空を見上げる。
まねしたわけでもないけど。
しばらくして、ポケットに忍ばせてあった携帯を見る。
普段はバックの中だが、こういうときは持ってくる。
十二時。
ちょうど、休憩タイムが終わった時間だ。
今日は四時間だから、もうすぐで給食。
……給食っていうより、今日は弁当だが。
まぁいいや。
お腹すいてないし、帰ったら弁当食べよう。

さて、あの男子生徒はいなくなったであろうか。
チラリといた方向を見る。
……まだいたのか。
アイツもサボる気か。
それとも単に時間が知らないだけなのか。
まぁ、アイツがサボろうとわたしには関係ない。
わたしはまた空を見る。
……本当に雲行きが怪しい。
山のほうを見ると、雲で覆われて、暗い。
明日ごろには降るな。
まぁ、雨は嫌いじゃない。

「あ、今日雨降るんだっけ?」

男子生徒が口を開いて、わたしは肩をびつかせる。
とりあえず、わたしは今日雨ふるのか、明確な情報が欲しかったから、聞いてみることにした。

「本当?」

男子生徒はチラリとわたしのほうを見て「ああ」と頷いた。

「オレ、傘持ってきてない。天気予報見てたのに、忘れた」

「わたしも持ってきてない。天気見てなかったから」

しばらく沈黙が続く。
すると

「校長の話が長ったらしい上に、先公の話も長ったらしいからサボる」

とりあえず、面白いので、答えてみる。
コイツはわたしと同じことを考えている。

「わたしも、校長の話が長くて疲れた上に、先公の話で、体力奪われるからサボる」

「似たもの同士って奴か?」

「多分ね」

その瞬間目が合った。
そいつはニカッと笑った。

「オレ、倉野正輝。二年二組」

「麻村梨乃。二年一組」

「んじゃあ、宜しく。麻村。クラスが違うのがちょっと残念だな」

「宜しく。そうとは思わないけれど」

「そうか?オレはお前に少し興味があるからな」

「ぇ」

何だコイツは。
まぁいい。
切れのいいところで、やめよう。
こうして、また沈黙が続いた。
一応、自分にこう言い聞かせる。
ただ単に話しただけで、友達になったとは限らない。
世の中、会う人は沢山いるけども、全員友達になるわけでもないからな。
別に、友達なんていらないけど。
また、空を見上げる。
雲の隙間から見える、青い空がなんともいえない。
携帯を取り出して、写真を撮りたいぐらいだ。
……とろっか。
携帯を取り出し、カメラ機能にして、パシャッと撮る。
うん、いい感じだ。

「空、すきなのか?」

うへ、またかよ。
とりあえず、質問されたから答える。

「まぁね」

「オレも」

ここで会話が途切れた。
それから会話は無かったが、何だか楽しく思えた。

Re: しつ恋 ( No.5 )
日時: 2010/06/17 19:03
名前: 香織 ◆r/1KAORIEk (ID: ZclW4bYA)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/


おおお、題名も本編もいいかんじっ!!
梨乃ちゃん、これから
どんなことが起こるのか楽しみっ

Re: しつ恋 ( No.6 )
日時: 2010/06/17 19:07
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


「しつこい」

と「失恋」

をかけているんですかね?

面白いです^^頑張って下さいー

Re: しつ恋 ( No.7 )
日時: 2010/06/17 19:08
名前: 蒼雅 ◆CwIDAY6e/I (ID: ztRXnpN9)
参照: http://loveandstar.blog27.fc2.com/

>>5初のお客じゃぁwwww
ありがとう♪
題名、いいようで、ちょっと失敗したかな、って思うからちょい複雑。
さぁ、どんなことが起こるかね〜ww


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