コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 今日から俺のターン
- 日時: 2010/07/04 20:04
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
どうもー
初めましての方は初めましてw
お久しぶりの人はお久しぶりですw
いちです
わざわざ難しい名前で「読み方なんですか?」って言われるのも面倒なんで、ひらがなの名前ですw
えーっと、ジャンルは……分かりませんw
内容は、読めば分かりますww
さあさあ、読んでいきなさいってww
え? 怪しいって??
そんなことを言う口は俺の唇でふさいでやr(ry
ごめんなさい、本当にww
では、どうぞごゆっくりーww
- Re: 今日から俺のターン ( No.2 )
- 日時: 2010/07/04 20:13
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
ぷろろーぐ
さて、今日の予定は…
メールをチェッキングして、2chで萌え画像収集して………ああ、カキコにも行っとこう。
我ながら、オタクの花道まっしぐらだな…
でも、PCだけが俺の見方なのさ♪
もはやPCは俺の嫁??
あーでも……PS2も捨てがたいなー
そうだ!!
PCが嫁、PS2が愛人ってことにしよう!
あったまいいね、俺!
………っと、メールが来てる…
なになに…『例のボス、倒し方教えて…?』あ、そういえばあのRPGまだ全クリしてなかった〜!!
我が親友(ネット上では神に等しき存在)に、攻略法教えなきゃいけないのに〜!
しょうがない、萌え画像と、小説更新はあきらめて、全クリだー!!
待ってろよ、親友!!!
- Re: 今日から俺のターン ( No.3 )
- 日時: 2010/07/04 20:25
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
登場人物紹介
汪慈 影人(オウジ カゲト)
・顔はいいのに、髪の毛ボサボサ、ファッションセンス皆無の為、誰にも顔に気付いてもらえない残念オタク少年。萌え画像収集に命をかける。高校1年。
円井 神奈(マルイ カンナ)
・通っている高校内ではファンクラブまで存在するほどの美人。しかしてその正体は絶対無敵の腐女子。影人のネット上の「親友」リアルでは「ダイヤモンドの原石」と称して影人をつけまわす。
この2人、お互いにネット上では親友同士であることは知らない。
主なのはこれくらいで…つっても、またすぐに書き足しますけどねwww
神無月s
早速のコメ、ありがとうございますww
やはり、分かる人には分かりますね、このほとばしる駄文オーラが(黙
- Re: 今日から俺のターン ( No.4 )
- 日時: 2010/07/05 09:20
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
だい1わ
『暗黒魔人デストラードが現れた!!』
TV画面に、巨大なラスボスが映し出される。
ほう……こいつがラスボスか…
なかなか強そうじゃないか。
俺は心の中でニヒルにつぶやき、操作する主人公に指示を出す。ちなみに、いうまでもなくこれは攻略法を依頼された例のRPGだ。
手始めに、呪文の効果を半減する特殊技『魔法封じの結界』を張る。
予想通り、相手は強力な攻撃魔法『ビッグバン』を使ってきた。
そのまま喰らえば無視できないほどのダメージをもらう魔法だが、『魔法封じの結界』の効果で通常攻撃とさして変わらないほどのダメージしかもらわなかった。
さらに俺は防御力を上げる呪文『ガードアップ』で守りの体勢を固める。
デストラードの通常攻撃。だがそれもほとんど無傷に近いダメージしか受けない。
そう、これが寝る間も惜しんで2ヶ月間ひたすらレベル上げした成果だ。
少々物足りない気もするが、まあいい。ラスボスをも圧倒するこの優越感が、誰が何と言おうと、たまらないんだなーこれが。
勝負は、早々に決した。
デストラードがこちらの体力をちょっとずつしか削れてないのを尻目に、こちらは体力の10分の1を奪う攻撃をしていたのだから。
『ぐぬおおおお…うがあああああああああ!!!』
断末魔の絶叫とともに、ラスボスは崩れ去った。
やっと終わった……どうでもいいエンディングを見ながらそう思う。
終わってみると、そんなに傑作といえるほどでもなかったが、暇つぶしにはちょうどよかった感じだ。
とにかく、これで親友に攻略法を教えられるぜ!
早速俺は親友に簡単に攻略法をまとめたものをメールで送った。
時計を見ると、午前7時15分。
そろそろ部屋から出て、学校に行く準備をしなければ母親が怒りだすかな……?
俺はPCの電源を落とすと、制服を着ながらぼんやりと考えた。
そういえば、今日から2学期が始まるんだっけ……
- Re: 今日から俺のターン ( No.5 )
- 日時: 2010/07/05 20:19
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
だい2わ
俺、汪慈影人の1日は、大体PS2かPCで始まる。
今は、その次の過程、家族におはようを言うことだ。
と、いうわけで
「おはよ……」
「声が小さい!!」
「おはよっ!!」
ちなみに声が小さいと喝を入れたのは俺の妹(小学3年生)だ。
親父とおふくろは同じ職場に勤めていて、朝は早く、夜は遅い。
よって俺のお世話をするのは実質この小学3年生の妹だ。
まあ、普通なら俺がやるべきとこなんだろうけど、妹がやりたいっていってるんだから、仕方がない。
「影にぃ、またゲームしてたでしょ、目悪くなるよ〜」
「おいおい、妹よ、俺の目がTV画面ごときに負けるわけがないだろう」
俺と妹の間でかわす会話はいつもこんな感じだ。
「何いってんの? 視力検査の結果、見たんだけど」
「あ、あれは……たまたま目の調子が悪くてだな…」
「目には不調も好調もないの!」
「……申し訳ありませんでした」
おふくろもそうなのだが、この妹はどうにも実年齢より精神年齢が高すぎる。
それぐらいしっかりしてくれないと、家事は一任できないのも事実ではあるんだけど…
「とにかく、ゲームやパソコンは制限してやること。いいね?」
「ふわぁーい…」
まあ、守る気などないが。
「……守る気ないでしょ」
「……すいませんでした、守ります」
もう1つ欠点。妹はなぜか俺の心を読める。
「今日から2学期でしょ、いつまでたってもボサボサ頭のまんまだし、もう少しイメージとか大切にしたら?」
「俺にとっては大事なのは見た目じゃない、心なのさ」
「………そんなんだから彼女できないんだよ」
声を落としたつもりなのだろうが、バッチリ聞えてたぞこの野郎。
「……別に隠してたわけじゃないし」
いやだから、どうして俺の心がよめるんですか…
「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃい、今日はお父さんもお母さんも早く帰ってくるんだから、寄り道しちゃダメだよ?」
「へいへい」
妹のお小言連鎖からやっと抜け出し、やっと迷うこともなくなった通学路を歩く。
高校は家から歩いても15分ほどでつく場所にあって、県下ではかなりの進学校として有名なところだ。
しかしその高校には、頭の良さではないもう1つの特徴がある。
それは、この高校にあるとある部活『オタク部』だ。
文字通り、学校中からオタクが集まり、ワイワイ語り合うすばらしいことこの上ない部活だ。
ぶっちゃけここ目当てで受験勉強したといっても過言じゃない。
そして、苦労の末入ったオタク部に待ち受けていたのは……天国だった。
今まで気持ちが共有できなかった、萌え画像収集のすばらしさ、リアルで名もないRPGについて語れる…
オタク部は他の生徒からは白い目で見られているが、俺にとっては大切な聖地。
そして、今日もオタク部のために俺は学校へ行く。
「は!? 今日は部活なし!?」
教室に着くと、よく知った声が響いた。
大声をあげていたのは、小学校時代からずっと一緒のクラスの、水野だ。
水野は根っからのバスケ少年で、部活がない日は誰よりも悲しむ男だ。
(っていうか、今日部活ないのかよ!? 学校来た意味がねえ……)
俺はそう思いながら、自分の席に着く。
確かに、部活がないのは残念だが、だからといって大騒ぎするほどでもない。
そもそも今日は始業式と簡単なホームルームで終わりなんだから、午後はフルに遊べるじゃないか…
俺は誰に言うでもなく、心の中でつぶやく。
「ていうかさ、なんで今日部活ないの?」
「なんかさ、最近この学校で、謎の失踪を遂げた人がたくさんいるんだって。それで緊急職員会議するらしいよ」
「ああ、それ聞いた。消えた人は全員、直前に同じゲームしてたんでしょ……えーっと、『ブレイブクエスト』っていうRPGだったかな?」
「………!」
そのゲーム、確か俺が今朝全クリしたゲーム…!!
俺は知らないフリをしていたが、ひそかに聞き耳を立てていた。
「えー、何それ?」
「わかんない〜、でも、今ネット上でそのRPGは呪いのゲームって言われてるんだってよー!」
呪いの……ゲーム?
俺は学校が終わるまで、その失踪事件のことが頭から離れなかった…
家に帰ると、早速PCの電源を入れる。
立ち上がるや否や、インターネットを開いて、すばやく『呪いのゲーム』『ブレイブクエスト』で検索をかける。
1つめのサイトが、それらしいものだった。
ウワサの都市伝説、というタイトルのありがちなサイトだ。
新着記事に、『呪いのゲーム』とあったので、クリックする。
〜呪いのゲーム〜
みなさんは、ブレイブクエストというRPGをご存知だろうか?
そのゲームは、今呪いのゲームとして恐れられている。
理由は、そのゲームをプレイした人は、みんな失踪しているからだ……
原因は、一切不明。
またどのようなプレイで消えてしまったのかも、明らかになってはいない。
消えた人たちは、一体どのような理由で消えてしまったのか…
もしかしたら、倒したモンスターの亡霊が、TV画面から這い出てきたのかもしれない……
「バカバカしい。何が呪いのゲームだ」
見終わって、今までずっと気にしていたことを、今更ながら恥じた。
「……そうだ、親友にこのことを教えてやろう」
何気なく送ったメール。内容は呪いのゲームについて…すぐに返事は返ってくるだろう…
しかし、いつもなら30分以内で返ってくる返事が、今日は返ってこなかった…
- Re: 今日から俺のターン ( No.6 )
- 日時: 2010/07/06 22:21
- 名前: いち ◆ovUOluMwX2 (ID: PmZsycN0)
だい3わ
次の日。
とうとう俺のクラスにも、失踪者が出た。
円井神奈という女子だ。
俺をなぜか「ダイヤモンドの原石」と呼んで付け回す不気味な女だ。
ただし、見た目はかなり優秀で、校内にはファンクラブまで存在するらしい。
オタク部にも、彼女を神とあがめる連中がたくさんいる。
そんな彼女がいなくなったのだから、教室は大騒ぎだ。
「ウソー! 神奈ちゃんいなくなったの!?」
「超ショックなんですけどー!?」
そんな感じだ。
騒ぎはホームルームの開始を告げる鐘が鳴っても収まらなかった。
うるさいな、と思いながら騒ぎを見ていると、突然先生が入ってきて、こういった。
「今日は緊急職員会議があるから、みんな帰れ! 今日の学校は終わりだ!!」
一瞬教室が静まり返った後、わっと歓声が上がった。
先生からの簡単な連絡の後、クラスの連中はクモの子を散らすように帰っていった。
さて、俺も帰るか……
このとき、すでに相手のターンは始まっていた。
家に着くと、早速俺は昨日の怪談サイトにアクセスしてみた。
予想通り、呪いのゲームの情報が公開されている。
〜呪いのゲーム②〜
失踪者にはある共通点があった。
全員、直前に裏ボスを倒していたらしいのだ。
ひょっとしたら、その裏ボスはモンスターの恨みの集合体なのかもしれない……
裏ボス。まさかそんなものが存在するとはな。
何だか、猛烈に倒したくなってきた。
どうやったら会えるんだ??
このときばかりは、普段覗かない攻略サイトを覗いた。
「………悪夢の森の左端に…入り口が出来てるんだな…」
それだけ確認すると、PCの電源を落とし、PS2の電源を変わりに入れる。
スタート画面が現れると同時に、ボタンを操作し、すばやくゲームをスタートさせる。
問題の裏ボスまでは、特に問題なくいけた。
とくにどうという物語性はなく、いきなり戦闘がスタートした。
『冥王ジームが現れた!』
さて、こいつはどの程度の力を持ったやつなのだろう…
手始めに、防御体勢を整える。
攻撃力は、ラスボスと変わりは無いようだ。
よし、つぎはこっちからだ。
しかし、ここで予想外の事態が起こった。
たった一撃攻撃したら…
『冥王ジームを倒した!』
と表示され、本当に冥王ジームは倒れた。
あまりのあっけなさに、俺はしばらく声を失った。
こんな、ゲームバランスが崩壊した裏ボスが存在したのか……?
倒れる間際、冥王ジームの最後の言葉が発せられる。
『ふふふ……よくぞこの私、冥王を討ち取った…勇者、いや……汪慈影人よ』
「……な!?」
何故、ゲームのキャラが俺の名前を知っている…!?
『ほうびに……貴様を、こちらの世界に迎えよう』
何を言ってるんだ、こいつは。
そして、セリフが終わった瞬間、TV画面が光った。
「うわっ……!?」
まぶしすぎて、目を開けられない。
『さあ……来い。汪慈影人…』
その言葉を最後に。俺は意識を失った……
目が覚めると、そこは俺の部屋ではなく、大草原だった……
そして、目の前に四角形の何かが浮いている。
そう、それはステータスウィンドウに似ていた。
そこには『カゲト Lv1』と書かれていた…
カゲト Lv1
この掲示板は過去ログ化されています。