コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔王の弟子
日時: 2010/07/17 20:33
名前: オト音 (ID: Hyf7mfn5)

はじめまして。
シリアスなのか、コメディなのか…いやいや、コメディでしょ…と、微妙かもしれませんが宜しくお願いします。
ちなみに、作者的にはコメディっぽいですよ!

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Re: 魔王の弟子 ( No.11 )
日時: 2010/07/27 12:13
名前: オト音 (ID: Hyf7mfn5)

こんにちは♪

たしかに同類かもしれません…!(笑
なかなか、時間が余裕な時にしか更新できないかも…。
と、いう事でゆっくり気長ーに見て下さればw

あ、気付いてますよ〜
コメントありがというございます♪

魔王の弟子 第二話『ドラゴンと魔王』 ( No.12 )
日時: 2010/08/08 12:55
名前: オト音 (ID: Lk0URTLS)


 …さて、思い出せば弟子になったその直後、なぜか戦争に出された。 
 信じられないだろう?
 師匠としての役目も何も、果たしてもいないというのに。
 だが、今更思い出してもしょうがない。
 魔王に弟子となった少年__レイルは、ふぅと溜息をつくと、分厚い書物をとじた。そして、数日前の出来事を思い出す。
 
 「あー、弟子」
 「犬みたいに呼ぶな」
 「ま、ちょっと倒して来い」
 「…主語がないぞ」
 「……だるい。わざわざ説明しなきゃ駄目なわけ?」

 本当に、気力なさそうに無駄に大きなソファーに寝転がっている。黒髪が顔にかかり、表情がよく分からないが、どうせ今にも寝そうな顔に違いない…。
 
 ぎゅ、と手を握り締めると、魔王の頭に振りかざそうか少し思案する。
 このくらいいいよな…?
 何を迷う必要がある。散々に召使いのようなことばっかりさせられ、魔法の極意、魔法の詳しい使い方…などなどそういったことを教えない、馬鹿師匠への復讐だ。
 「ふふふふふ…覚悟しろ」
 恐ろしい響きをまとわせる口調に、何を思ったのか魔王は、眠そうな顔をこちらに向けた。
 
 「ざっと500あたりの数だ。魔法をぶっ飛ばせば、すぐに終わる。行け」
 「は!? ちょっ、まて、わあああっ!!!!」
 魔王__の美青年はにっこりと意地悪そうに微笑むと、転移魔法の上へ、自分の弟子を押し出した。

 「ま、叩こうとした罰だな。弟子♪」
 「いっ、犬みたいに呼ぶなーーーーっ!」

 叫んだのも虚しく、転移魔法の中へ消えていった。きっと、弟子はものすごく憤慨しているのだろう。
 その顔が頭に簡単に浮かぶ。
 
 何事もなかったような部屋に、足音が近付いてくるのを確認する。 
 魔王は、ふと考えた。
 「奏瑠を行かせようかな…どっちにしろ、面白くなりそうだ…」
 ノックとともに、扉が開く。そこから入ってきたのは、紛れも無いほど見間違いのない、者だった。
 

ども^^ ( No.13 )
日時: 2010/08/09 15:41
名前: 紅音 (ID: JY7/FTYc)

おお、更新してる!

気になるところで終わってるー!><
私的には
「弟子」
「犬みたいに呼ぶな!」
のやり取りが好きですw

続きを楽しみにしております!

Re: 魔王の弟子 ( No.14 )
日時: 2010/08/09 22:21
名前: オト音 (ID: Lk0URTLS)

こんばんはー^^

やっと、更新できたんです☆
弟子君はこれから、ますます、からかわれるのだな…としみじみと思います(汗

どうも、感謝!

魔王の弟子 第二話『続』 ( No.15 )
日時: 2010/08/09 23:48
名前: オト音 (ID: Lk0URTLS)

 「……相変わらず変らないね、アディール」
 その声は、とても幼い。だが、口調の鋭さは子供のものとは思えなかった。
 声の主は黒色のマントを頭からかぶり、魔王_アディールの肩ぐらいまでしか背がない者。
 
 「来たか。では、まかせた」
 「丸投げするものじゃないよ。まったく、変らないね。幼すぎる」

 おそらく少年の黒マントをかぶる者は、溜息をつくと、アディールに問う。

 「あと、何百年生きれる?」

 行け、とだけアディールは呟くと、ソファーで眠ろうとした。
 「…寿命、そろそろ短くなってきたみたいだね。
…眠らないと、保てないか」
 そっと身を翻すと「転移」と呟く。一瞬にして、アディール以外は誰もいなくなった。
 そう、見えならざるもの以外は。

 
 「あああああッ!」
 その頃、転移魔法で近国の草原に移動させられた弟子、レイルは、悔しくて、ここにはいない魔王に悪口を叩きまくっていた。
 「なんだよ、犬言うなっての!意味不明っ、馬鹿野郎!」
 そして、彼は気付いていはいないだろうか、体から青い光の粉のようなものが発せられていた。そして、その光が小さな爆発を繰り返している。
 「ああ、もうっ」
 「……君がレイル?」
 後で声がした。ハッ、として振り返ると、身長が近い相手がそこにいた。
 「…誰?」
 「…あ、500人の敵じゃなくて、500万人の敵だって。ね、レイル」

 話が通じてない…。
 きっと、こいつも魔王の知り合いだろう。こんなに主語や会話が通じないのもそのせいだ!

 「僕はシュラウスト・レライスァイル・エン・コミュニティアルシュガー…」
 「じゃ、じゃあ、長いしシュラウなッ…?」
 「うん。そのほうがいいね。全部名前を言うとしたら、一時間はかかったと思うし」

 おいおい、それはないだろ…。
 話しているだけだというのに、げんなりとしたほど疲れた。
 前にいる少年をじっくりと見る。
 髪の毛は薄い黄緑色の若葉のような色。魔王と同じく目は、底知れないほど深い。色は黒曜石のようなもの。
 そして、自分と同様少女と見間違われることがあるだろうと思わせる容姿だ。

 「…え、ちょっとまて。500『万』人って!?」
 「うん。万人だよ。百人じゃない」

 馬鹿魔王め!
 レイルは中を睨みつける。そこに、魔王がいるかというように。
 本気でうらみたくなってきた。あのとき、一発でも殴ってるんだったと、虚しい後悔をする。

 「来たみたいだよ」
 草原の向こう側を、シュラウ(短縮)は指ざした。
 よく目を凝らすと、砂埃が立っている。そして、何万という騎馬や、兵隊が。

 「行こうか」
 「え、えええ!?」

 手をつかむと、シュラウは敵のほうへと突っ込んでいこうとする。
 「ちょっと、まて。いきなりって…」
 急いでのシュラウの顔を伺い見る。だが、見た途端ぎくり、とレイルは肩を強張らせた。
 …シュラウの体から、金色の光が発しられていた。 


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