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無力くんの鬼な毎日
日時: 2010/08/09 10:23
名前: ちゃっぴー (ID: 8HM4KmaQ)

こんにちは★

クリックありがとうございマス♪
この物語は現実世界と異世界を掛け合わせた物語です。
表現に乏しいと思いますが、優しく見守ってください♪
ぜひ読んでみてください☆

コメントよろしくお願いします!!

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Re: 無力くんの鬼な毎日 ( No.12 )
日時: 2010/08/09 10:25
名前: ちゃっぴー (ID: 8HM4KmaQ)

★2−1 続★
「おいおいおいおい!!俺の紗彩に何しとんじゃぁぁぁぁ!!おぉう。弱虫池戸じゃねぇかぁ。」
 突然の怒鳴り声を上げたのは荒井。しかし勘違いしているのか、巧真ではなく、東に敵意が向けられていた。東が身構えると、荒井がニタリと笑った。
「ヤル気ぃ??弱いくせに?やめとけって。それよりさぁ、今日の夜、この教室に来いよ。そこで相手してやるからさぁ。」
 夜、教室に行ったところで何をされるかは分かっていた。
「分かった。」
 分かっていて、答えた。
「池戸くんっ、これは罠やでっ。乗ったらあかんて。」
 小豆が必死になって東を止めようとするが、東はしらんぷりだ。教室中が、またざわつく。
「今度はなに?」「また喧嘩?」「えぇー!?」「いい加減にしてほしいよねぇ。」「荒井相手に勝てるわけ無いのにさぁ。」「あはははっ。」「夜、見に行こうかな。」「やめとけって。」「クスクスッ。」
 そんな中、巧真は一人考えた。
(もしかして、いや、もしかしなくても、これって・・・・・・。ボクのせい?いやいや、でもこれは好都合だ♪ここはライバルの池戸くんに尊い犠牲者になってもらおう。)
 ハッとして、東は紗彩を見た。自分が見つめられていることに気づき、紗彩は顔を赤くする。東は近寄って、顔を近づけた。紗彩の顔が、真っ赤になる。
「な、な、ナによッ。」
 緊張で声が震える。紗彩の顔をまじまじと見ていた東は、急に顔を離すと聞いた。
「もしかして橘って、荒井と付き合ってたりする?」
「んなっ。」
 ショックで顔から赤みが引いていく。小豆が外人のように肩をすくめた。紗彩が、首が飛ぶんじゃないかというほど首を横に振った。
「違う違うッ。付き合ってなんかないよッ。」
「そうだよ池戸くん。橘さんはいずれボクとッ」
「それは無いやろ。」
 厳しいツッコミ。巧真はドサクサに紛れて紗彩に告白したが、本人は気づく様子も無く、何か考え込んでいた。

  
 家に帰る。
 日はあっという間に暮れ、夜がやってくる。
 東は私服に着替え、そのときを待っていた。

Re: 無力くんの鬼な毎日 ( No.13 )
日時: 2010/08/09 10:26
名前: ちゃっぴー (ID: 8HM4KmaQ)

☆2−2☆ 
 夜、東はとうとう来てしまった。学校に。
 夜の学校はとても不気味で、職員室の明かりはすでに消えていた。セキュリティロックがかかっているはずの校門はなぜか半開きになっている。東は少しがっかりした。本当はちょっとだけ、荒井が来ていない事を期待していたのだ。
(これじゃぁ来てるよなぁ・・・)
 半開きの校門を渋々通る。朝とは違う、異様な空気をまとった学校へ、一歩一歩近づいていく。そのまま昇降口へと向かう。
 思い出せば今日、東は転校したばかりだ。まだ一日も経っていないというのに・・・。
 下駄箱で、上履きに履き替えていると、

 ヒタ・・・・・・ヒタ・・・・・・
 
 と音が聞こえた。東が身を強張らせる。
(誰だ?荒井かな。)
 そっと下駄箱の陰からのぞいてみるが、誰もいない。
(これはもしかして、〔学校の七不思議 都会バージョン〕!?)
 東は顔を蒼白にさせた。過去に、田舎の学校で恐怖の体験をしたのだ。
 夜の肝試し大会で、月明かりだけを頼りに廊下を歩いていた東は、後ろから青白い光を放ちながら謎の言葉を叫び続ける老婆に追いかけられたことがあるのだ。それ以来、夜の学校は東にとっては恐怖の場なのだ。
 苦い思い出を思い出してしまった東は、後ろを振り向きつつ、教室へと向かった。
 階段を慎重に上る。廊下に出て、着実に教室へ向かう。いよいよだ。東が無意識のうちに拳を握った。その時、
「ぐはっ。ごっっがっ・・・・・・・・・・・・・・。」

 どしゃっ

 誰かの苦しげな声。崩れる音。
 嫌な予感がした。教室で、何かが起こっている。
(今度は誰だ?)
 足音を立てないようにそっと教室へ近づく。
(____誰かいる!!)
 東は扉の前で立ち止まり、耳を澄ませた。荒い息遣いが聞こえる。
(荒井か?)
 東は覚悟を決めて、教室に入った。
「来たよ、荒井・・・・・・!!!」
 教室で、東が見た光景、それは

血まみれになって倒れている荒井と、銀色の金属バットを持って、お面をつけた、髪の長い少女がそれを見下ろしているところだった。


               ♪続♪

Re: 無力くんの鬼な毎日 ( No.14 )
日時: 2010/08/06 10:40
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

東がんばれ〜!

と、この小説面白いです。
本当に、いろんな登場人物が出て面白いですw。
ツッコミが多くて、こちらも笑ってしまいました。
これからもよろしくw。

Re: 無力くんの鬼な毎日 ( No.15 )
日時: 2010/08/06 11:07
名前: ちゃっぴー (ID: 8HM4KmaQ)

☆2−2 続☆
 
 少女はくるりと視線を東に向けた。バットから、血が滴って、ポタポタと音を立てる。
「なっ・・・(誰だコイツ!!)。」
 恐怖で足がすくんで動けない東に、少女はどんどん近づいてくる。
「うっ・・・・・・(ヤバイ!!殺される!)。」
 思い切り歯を食いしばって目をつむる。

 が、何も起こらなかった。ゆっくり目を開くと、少女は東の横を通り過ぎていた。少女の後姿に向かって叫ぶ。
「君はどうして荒井を?」
 少女は振り返らずに言った。
「敵討ち♪」
 そのままフッと消えた。
 東はしばらく固まっていたが、我に返ると慌てて荒井に駆け寄った。顔や身体からドクドクと血が流れている。
「荒井?おいっ。荒井ってば!!」
 荒井がゆっくり目を開く。
「てめぇ、来るのが遅せぇんだよ!!うっ・・・。」
 頭を抑え、苦しげに呻く。
「チッ。今日は俺の負けだ。だが今度は負けねぇからな!!」
 そう怒鳴ると、荒井はさっさと教室から出て行ってしまった。
 
 教室に独りきりになった東は考えた。
(さっきの女、見覚えがある・・・。あれはもしかして、橘じゃないのか!?)
 慌てて首を振る。
(いやいやっ。橘はそんなことっ。でも、あの姿と声は・・・。もしかして、<赤うさぎ>!?)
 空が晴れ、月が顔を出した。教室内をぼんやりと照らす。机やイスから、影が伸びた。
 ふと東は、自分とは別の人影が伸びていることに気づいた。人影は、先端の曲がった長い棒を持っていた。大鎌(おおがま)だ。東は振り向く。
「わたしに気づくとは、なかなかやるね☆」
 彼女は窓枠に座っていた。真っ黒なロングコート、フードをすっぽりと被り、二つに結んだ銀色の髪を垂らしてニコニコ笑っていた。赤い瞳が、先ほどの血を思い出させる。
「コレコレッ。この写真、君だよね☆えーと、池戸くん?」
「そうだけど、アンタ誰?」
 東は嫌な予感が(再び)して、気づかれないようにじりじりと後ずさりをしていた。彼女は気づかない。東の写真が貼ってある紙をヒラヒラさせながら唸った。
「誰って・・・。名前のこと聞いてるの?」
「それ以外何があるの。」
 呆れたように、肩をすくめる。
「黒頭巾(くろずきん)。」
「は?」
「それがわたしの名前だよ。」
 黒頭巾と名乗った彼女は笑いながらフードを脱いだ。銀色の髪が月の光に照らされる。
「外人さん?もしかして、コスプレ中?」
 もうこれは、困った時の定番の質問だ。
「何言ってるのかよく分かんないけど、わたしは案内人♪」
「案内人?」
「そうそうっ☆池戸くん、君を異世界に案内するのがわたしの仕事♪黄昏姫(たそがれひめ)はもうすぐ寿命を迎えるから、一刻も早く君を連れて行かなきゃならないの★さぁっ行こう♪」
 黒頭巾は東の腕を掴むと、窓のほうへ引っ張った。東が首を勢いよくブンブン振って、腕を振り解く。
「むむむっ無理!俺には分かんないからっ。他あたって!そんじゃぁっ。」
 東はさっさと逃げていった。
 東が教室から出て行ったあと、黒頭巾は一人、つぶやいた。
「あの子・・・。使えそうネ★」
 
 月がまた、雲に隠れた。

Re: 無力くんの鬼な毎日 ( No.16 )
日時: 2010/08/06 11:08
名前: ちゃっぴー (ID: 8HM4KmaQ)

♪ハッチしゃn♪

 来てくださって感謝です♪(号泣
平日は頑張って更新するんで、これからもよろしくお願いします★


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