コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 青き光 〜君との詩(メロディ)〜
- 日時: 2010/08/31 17:33
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
はじめまして、ちぃと申します。
小説を書くのは初めてです。
ド素人の作品ですので、すごく下手だとは思いますが、もしよかったら見ていってくださいませ。
コメ、アドバイス待ってます♪
たくさんの方が見てくださるとうれしいです^^
◆◇◆人物紹介◆◇◆
椎名 一輝 (shiina kazuki) ♂
霧島 翔 (kirishima kakeru) ♂
佐々木 美衣奈 (sasaki miina) ♀
天宮 空 (amamiya sora) ♀
中村 みなみ (nakamura minami) ♀
とりあえず、こんな感じです。
また付け足すかもしれません。
○。お客様____
美鈴さん
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.12 )
- 日時: 2010/09/14 19:05
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
- 参照: 青き光-君との詩(メロディ)-
No.8
「留年生って、どの子!?」
大声で言いながら教室に入ってくる僕の幼馴染、天宮 空。
その肩は、よっぽど疲れているのか、上下に揺れ動いている。
「っ!?」
美衣奈さんは、気のせいか普通以上の驚きを見せている。
___そんなに驚いたのだろうか。
「一輝っ留年生が来たって聞いたけどっ!?」
「ああ、はい。美衣奈さんです」
そういって、美衣奈さんを指す。
「この子?___美衣奈さん、よろしくね?」
「あ、はい。佐々木 美衣奈といいます。よろしくお願いします」
美衣奈さんは空さんにお辞儀をした。
空さんは、僕の1つ年上だ。
____たまに、年下と思えるときもあるけれど。
「美衣奈ちゃん、一輝になにかされたらいつでも言ってね。しかっておくから」
……空さんが、変なことを言っていた。
「何言ってるんですか。何もしませんよ」
「いーえっ。絶対何かするわっ。美衣奈ちゃん、気をつけてねっ」
「ぇ、ぁあ、はい」
美衣奈さんは苦笑いでうなづく。
「美衣奈さん、困ってるじゃないですか」
_______と、ふいに。
「かーずぅーきぃぃぃ」
後ろから、とてつもなく邪悪な気配を感じた。
「か、翔……だよな」
おそるおそる、呼びかける。
「そうだよ。翔だよぉ……」
____はっきり言って、怖い。
「ど、どうしたんだよ」
美衣奈さんも空さんも不思議そうな目で、翔を見ている。
「だってさぁ、一輝ってば美人に囲まれてぇ。いいなぁ、いいなぁ」
翔が壊れた。
「そっそんな。美人って……」
控えめに言う美衣奈さんとは反対に____
「美人?翔くんよね、一輝から話は聞いてるわ。君、気に入ったわ」
空さん……
「ほっ本当ですか!?光栄です」
一気に元気になる翔。
何なんだ。このバカな人達____
「美衣奈さん、ごめんなさいね。こんな人達ばっかで」
美衣奈さんの目は_______
「ううん。とっても、いい人達だよ」
親しみ、感謝、そして慈しむような意味がこめられていた。
_______
その視線の先には、空さんがいて。
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.13 )
- 日時: 2010/09/14 19:15
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
こんにちわ!!
どうも、ちぃでございます。
最近、なかなか更新が出来なくてすみませんでした。
期末とかがあったものでっ!(テスト前まで更新していた人ここに一名)
見ていてくれた方、本当にごめんなさい!!(←見てない)
えっと、とにかく!!
これからは出来るだけがんばりますので、どうか見捨てないでください!!
以上、お詫びと独り言(?)でしたー。
(コメントもじゃんじゃん受け付けてます!!)
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.14 )
- 日時: 2010/09/16 20:19
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=20612
No.9
「美衣奈さん……?」
思わず口からこぼれる彼女の名前。
美衣奈さんは空さんに視線を向けたまま……___
「ぁりがとぅ_____ね__ぇちゃ___」
聞こえないぐらいの声で何かつぶやいた。
「……美衣奈さん?」
もう一度、今度はもう少し大きな声で言った。
「……ぁ__」
僕の声に気づいたようだった。
「えっと……空さん、いい人だね」
少し迷ったようだが、言葉を紡ぐ。
「え、そうですか?ただのバカだと思うんですけどね」
なるべく平然を装う。
「えぇ?そんなことないよ」
美衣奈さんも、この場の雰囲気を保つため、一生懸命なのが分かった。
「そうですか。仲良くできるといいですね。同じ年ですし」
「うん」
…………
会話が……終わった。
今の僕たちにとって、とても気まずい。
お互い、目が合っては逸らす。
それをどのくらい繰り返しただろうか。
美衣奈さんが口を開いた。
「あのね」
「はい」
「えっと……」
その口は迷ったように、開いたり閉じかけたりしている。
そして_______
「明日、お昼を一緒に食べれないかな?」
やっとのことで言った。
答えはもちろん……
「いいですよ。あの、翔も……」
「______二人で」
僕の言葉は美衣奈さんに遮られた。
「え?」
つい聞き返してしまう。
「二人で、お昼をたべたいの。……屋上で」
美衣奈さんの目は、決意に満ちた目だった。
ただ、昼食を一緒に食べようというだけなのに。
その目に、ただならぬ雰囲気を感じた。
「分かりました」
断れなかった。
別に断る理由もないのだけれど。
「ありが…と、うっ」
美衣奈さんの顔に、喜びのほかに悲しみが見えたのは気のせいだろうか。
「いえ……では、明日屋上で。……翔」
翔を呼ぼうと振り返ると_____
「二人は、もう家に帰しといたよ」
二人とも、もういなかった。
今思えば、二人とも僕たちの会話を聞いたのだろうか。
待て、二人とも帰しておいた……?
美衣奈さんは確かにそういった。
しかし、美衣奈さんに翔たちと話す暇はなかった。
____僕と話していたのだから。
美衣奈さんの方に振り返る。
「明日……全て分かるよ」
美衣奈さんは、一言そう言った。
########################
「明日……全てが解き明かされる」
時同じくして、一人の少年が呟いた。
「あいつは……本当に、何も知らないのか____いや、覚えてないのか」
少年は悔しそうに言った。
「だから……オレにしておけば」
_____いや、だめだ。
オレは……過ちをおかしてしまったんだ。
*** *** ***
たとえ、あいつが覚えていなくても、彼女にとってそれがいいのかもしれない。
彼女の幸せを考えなければ、自分の罪は重くなるばかり。
自分の罪は、嫉妬というものだった。
もう自分を裁けるものはいないのかもしれない。
たとえ、裁けたとしても。
____それは殺人という、ありふれた罪でしかない。
自分の罪はそれを超えたものであることを忘れてはいけない。
たくさんの人々の心を傷つけ、人をも殺め、そしてさらには_____
まだ誰も気づいていない、自分だけが知っている最大の自分がおかした罪。
それを知った彼女は、自分をどう思うのだろうか。
オレを、どう思うのだろうか___________。
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.15 )
- 日時: 2010/09/16 21:04
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
No.10
学校中の生徒が一番ハイテンションになる時間。
昼休み。
もちろんハイテンションな翔はいつもどおり、僕に話しかけてきた。
「一輝ぃっ、昼食いに行こうぜぇっ」
何時に無くはしゃいでいる。
「___っと言いたいところだが、今日は無理だ」
かと思ったら、手を目の前に差し出し制するように言った。
「なんで?」
その言葉を待ってましたというように、翔は目を輝かせた。
「ふっふっ〜実はな、空さんと二人で食べるんだ!!」
にやけ顔で言った。
「ふーん。分かったよ。じゃあ僕は久しぶりに一人で屋上ででも食べようかな」
「おっけー。じゃあなー」
そういうと翔は手を振って行ってしまった。
___そっちの方が都合がいい。
今の言葉は本当でもあり、半分嘘だ。
屋上で食べるのは本当だけど___
「一輝くんっ」
一人じゃない。
「あ、美衣奈さん。行きましょうか」
「うん」
美衣奈さんと僕は昨日、一緒に昼を食べる約束をした。
……二人で。
「きょ、今日はいい天気でよかったね」
美衣奈さんが緊張したような口調で言った。
「ああ、そうですね。よかったです」
相槌しか打てなかった。
…………そのまま無言で屋上に向かう。
サァァァァァァァァァァァァァァッッ
屋上の扉を開けると風が髪をなびかせた。
「ちょっと、風が強いですね」
辺りを見回しながら言う。
誰一人、屋上にはいない。
「うん」
「どうします?他のところ行きますか?」
僕の言葉を聞いた瞬間、美衣奈さんは体を震わせ、
「だ、だめ!ここで、食べよ」
風に負けないぐらいの声で言った。
「あ、そうですね。食べれないことも無いですし」
彼女の勢いに負けて、頷いた。
「う、うん。た、食べよっか」
美衣奈さんは自分でも驚いたらしく、あわてた様子だった。
「ここら辺でいいですかね」
「うん」
僕たちはそこに座った。
「じゃ、じゃあ、いただきます」
美衣奈さんは行儀良く、手を合わせた。
「い、いただきます」
僕もあわてて、手を合わせる。
____
会話が無い。
ただ、二人で黙々と食べ続ける。
「えっと……」
僕が口を開きかけたそのとき
「ねぇ、一輝くん…覚えてるかな………?」
「え______」
美衣奈さんが、儚そうに僕を見つめた。
「一輝くん。キミは何もおぼえてないんだね。わたしとの思い出_____。何もかも」
「思い出?」
オウム返しにつぶやく。
「そうだよ。あの日、あの場所でキミとした、約束___。あの時初めてキミは、言ってくれた」
言った?何を?
分からないことが多すぎる。
「もういいかな。覚えてないみたいだし」
少し投げやりな様子で言った。
「え、いや、その」
「じゃあ、行こうか。一輝くん。___ううん、帰ろうか」
か、帰る?どこに?
「あの____」
僕が言う前に
「時の神、時空の神、そして空間の神____」
意味の分からない言葉をつぶやき始めた。
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.16 )
- 日時: 2010/09/17 19:45
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
No.11
「時の神、時空の神、そして空間の神____」
今目の前で意味の分からないことが起きている。
「何なんだ」
口からこぼれる言葉。
キミとした、約束
初めてキミは言ってくれた
いいかな。覚えてないみたいだし
行こうか。___ううん、帰ろうか
これまで美衣奈さんに言われた言葉の数々。
そして__________
ねぇ、一輝くん…覚えてるかな………?
ピカァァァァァァァァァァァァァッンッ
突然目の前が明るくなり、何も見えなくなった。
「ぁあ___________」
誰かの声がした。
その方向を見ると、かすかに見える、美衣奈さんの顔。
「美、衣奈……さ、ん?」
名前を呼んだけれど、彼女の視線は
「か、かける……?」
美衣奈さんの視線の先には、翔_____
_____いや、翔と酷似した少年の姿。
開けはなれた屋上の扉の前に、その少年はいた。
「やぁ、マフィン」
マ、マフィン?
この状況でマフィン?
「その呼び方、やめてっていったでしょう。モンブラン」
モンブラン?
なんだなんだ、お菓子の名前のいい合いか。
「オレもその呼び方はやめてって言ったんだけどな」
腕を頭の後ろにまわし、気楽そうに言った。
しかし、その少年の瞳には、妖しい輝きがあった。
「……何しに来たの」
美衣奈さんはその少年を睨んだ。
「べつに。呼び戻そうとね。一人で出来るのかと思って」
「一人で出来るわ」
美衣奈さんは少年をにらみつけたまま。
「どうかね。恋人の記憶もろくにもどせないのに?」
そういって僕を見た、少年。
こ、恋人!?
僕と美衣奈さんが?
何か勘違いしている。
「そんなことないっ戻してみせる!」
「無理だね。こいつは何も覚えてない」
僕を見る少年。
その瞳の色は
茶色がかった、黄色。
その色を、僕は見たことがあった。
「ちがうって言ってるでしょう!!」
ついに、美衣奈さんが叫んだ。
それでも、冷たい目で、美衣奈さんを見たまま。
この少年___モンブランだっけ___と美衣奈さんは、僕が何も覚えてないことで争っているらしい。
確かに、僕は何もわからないけど______
美衣奈さんと僕が恋人だとか
約束したこととか
美衣奈さんのこととか
少年、モンブランのこととか
僕は何も分からないけど___________
_____僕にも、一つだけ分かった。
信じたくなかったけど。
一緒にいたからこそ分かる。
外見、癖、性格……は似てないかもだけど。
分かった。
「無理だ。こいつには何も_______」
髪をいじりながら言いかける、その少年____ちがう
「お前は、翔だよな」
今、この瞬間、不確かだったものが確信に変わった。
髪をいじりながら話すのは、あいつの癖だ。
僕は、もう一度、今度はもっと大きく、はっきりといった。
少年に向かって
「お前は、翔だ」
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