コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 青き光 〜君との詩(メロディ)〜
- 日時: 2010/08/31 17:33
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
はじめまして、ちぃと申します。
小説を書くのは初めてです。
ド素人の作品ですので、すごく下手だとは思いますが、もしよかったら見ていってくださいませ。
コメ、アドバイス待ってます♪
たくさんの方が見てくださるとうれしいです^^
◆◇◆人物紹介◆◇◆
椎名 一輝 (shiina kazuki) ♂
霧島 翔 (kirishima kakeru) ♂
佐々木 美衣奈 (sasaki miina) ♀
天宮 空 (amamiya sora) ♀
中村 みなみ (nakamura minami) ♀
とりあえず、こんな感じです。
また付け足すかもしれません。
○。お客様____
美鈴さん
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/31 17:32
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
No.4
家を出て少しのところ、僕の前に翔の姿を見つけた。
翔とは昨日からまだ話していなかった。
「おい、翔ー」
いつまでも話さないのは子供みたいなので声をかけた。
「一輝……お前………?」
翔はすごく驚いたように目を見開き、僕の顔を見た。
「いつまでもしゃべらないなんて、そんな子供っぽいことしないよ」
僕は翔に言い聞かせるように言った。
翔は笑顔になったが、すぐに怒った顔になった。
「お前ーそういうことはもっと早くいってくれよー。俺がどれだけ苦しんだことか。昨日は一睡もできなかったんだぞ」
そう言われて翔の顔を見ると、目の下にクマができていた。
どうやら一睡もできなかったのは本当らしい。
「ごめんごめん」
「いいよ。一輝とこうやって話せたことだし。今日のところはゆるしてやる」
そのセリフは何回も聞いた気がするけど。
まぁいいか。
「早く行こうぜ。遅刻するっ」
翔は腕時計を見ながら言って、走り出した。
「うん」
そう返事をして、僕も走り出した。
++++++++++++++++++++++++
「あの子なの?」
「うん、そうだよ。____お姉ちゃん」
「そう。じゃあ勝手にしなさい。私はあなたのこと信じてるわ_______」
「うん」
「だけど、お姉ちゃんってよばないで……それだけ。私の言いたいことは」
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/03 20:29
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
No.4
「ホームルーム始めるぞー」
みんながわいわい話している中、先生の声がかすかに聞こえた。
「えーと、今日はみんなにお知らせがあります」
先生が真面目な顔をして話しても、みんなまだ話している。
「このクラスに留年生が来ています」
その言葉に今まで話していた人達の会話がとまる。
静かになった教室でただ一人、さけんだ生徒がいた。
「えっ留学生ですかー?外国人?」
翔だった。
「お前、留学生じゃなくて留年生」
僕は前の席の翔にこっそり耳うちした。
「あっそうなの?すいませーん。間違えましたー」
翔は僕に言った後みんなに向かってあやまった。
クラスに笑いが起こる。
「じゃあ気を取り直して、留年生の佐々木 美衣奈さんだ」
「どんなやつだろうな?留年ってことはバカなのか?でも女子っぽいよな。かわいいといいなー」
翔は後ろを向いて僕に話しかけてきた。
「そうだなー」
適当に相槌をうつ。
ガラララッ
開け閉めのしにくい、教室の扉が音をたてて開いた。
そこから入ってきたのは一人の少女。
「佐々木 美衣奈です。えぇっと、病気がちで学校をよく休んでいたので、留年することになりました。よろしくお願いします」
彼女はペコリと頭を下げた。
「えー佐々木はみんなとはひとつ年上だが、仲良くしてやれよー」
「なぁなぁ」
先生が言い終わると同時に翔がまた後ろをむいてきた。
「なんだよ」
「あのさぁ、佐々木 美衣奈さんだっけ?かなりかわいくないか?」
翔に言われて、もう一度彼女を見た。
髪は上のほうで二つに結ばれていて、とにかくすごく長い。床についてしまいそうだ。
よく見ると、光の加減で青っぽくも見える髪の色。
たしかに美人、というよりはかわいいという感じだろうか。
「じゃあ佐々木は椎名の隣な」
ん?
僕の隣?まあ僕の隣はあいているけど。
翔やそのほかの男子はみんな羨ましそうに僕を見る。
別に僕は隣になりたいわけじゃないんだけど。
「あの、よろしくね」
気が付いたら、佐々木さんが横にいた。
「あ、うん。よろしく…」
すると彼女は次の瞬間、驚くべきことを言った。
「ねぇ、一輝くん…覚えてるかな………?」
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/04 18:51
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
No.5
「ねぇ、一輝くん…覚えてるかな………?」
++++++++++++++++++++++++
「へ………?」
今起こった不思議な現象に、思わず変な声を出してしまった。
ふと翔を見ると、もう前を向いていた。
いや、でも他のやつらがこのセリフを聞いたら絶対興味を持つはずだ。
そう思って周りを見渡す。
ところが_____________
みんなそろって、真面目に前を向いている。
いや、ちがう。
時間が止まっている______________?
どういうことだ____?
時間が止まる?
そんな非現実的なことがこの世で起こるのか___?
そうだ、佐々木さんは………
「やっぱり、覚えてないのかな………。あたりまえだよね。だって、今の一輝くんは____」
止まって………いない?
なんなんだ一体。
僕と佐々木さんだけが動いている?
しかも、佐々木さんはこの出来事を何も無かったかのように…
もう一度、佐々木さんを見る。
「っ!?」
感情がないような目___________
笑っても、悲しんでもいない_________
「報告です。今のこの方はこっちでの記憶が無い……。____________了解、時間を戻します」
よく分からない言葉を言い終わった後、佐々木さんはこっちをむいた。
おもわず身構えてしまう。
「大丈夫だよ。______それと、美衣奈って呼んでくれないかな?佐々木さんだなんて、なんか悲しくなるから………せめて___________」
もう感情は戻っていた。
悲しそうな、目____________
というか、何故佐々木さんと呼んでいることがわかったんだ?
美衣奈___________?
名前で呼ぶ……?
「じゃぁ、美衣奈さんで……」
「まぁいいかな……」
美衣奈さんはとても悲しそうな目をしていた___。
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/06 18:42
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
No.6
「美衣奈さーーんっ」
休み時間。
チャイムが鳴り終わると同時に翔は、僕の隣の席の美衣奈さんに呼びかけた。
「あっはい、何でしょう………えっと、霧島くん、でしたっけ」
次の授業の準備をしようとしていたところに、いきなり声をかけられてビクッと体を震わせた美衣奈さん。
「美衣奈さんさぁ、かわいいよねー」
「ふぇ?はっあっうぅっ い、いえ、あの……」
「そういうところも、かわいいなぁ」
翔、お前は今、ナンパ男だ。
「そっそんなっ。霧島くんの方がかわいいですっ!」
いやいやいや、美衣奈さん。
いくらあわてていても、それはない。絶対無い。
「ぐふふ。聞いたか一輝、かわいいだってよー」
不気味に笑いながら、顔を近づけるのはやめてほしい。
「お前なんか、ちっともかわいくないよ」
「なんだよそれー俺はすんごくかわいいって評判なんだ」
「どこの評判だ、それは」
「いや、それはさ、色んなとこ」
色んなって、お前……
「くすくす」
隣で笑い声が聞こえた。
「霧島くんと一輝くんっておもしろいね」
「だろだろ?俺はおもしろいって評判なんだ」
「だーかーらー、それはどこの評判なんだって」
同じ事を何回言えば気が済むんだ。
「いや、それはさ、いろんな……」
「はいはい、色んなところね」
翔の言葉を遮ってやった。
「うん、そうなんだよ!」
そうやって素直な反応をされると僕がバカみたいじゃないか。
「やっぱり二人ともおもしろい」
美衣奈さんはもう一度つぶやいた。
「いや、ね、美衣奈さん、こいつはおもしろいんじゃなくて、バカなだけですから」
「お前っ美衣奈さんに変なことを吹きこむんじゃないっ」
「ふ、吹きこむって………」
「ううん、霧島くんも、一輝くんも、すっごくおもしろいよ」
美衣奈さんは満面の笑みで言った。
「ぁあああああああああああああああーーーー!」
突如、翔が叫んだ。
「何だよ。迷惑だぞ」
「いやいや、そんなの関係ない!気づいてしまったんだよ、俺は」
耳もとで叫ばれるので、すごくうるさい。
「あのさ、何で俺は霧島くんなのに、一輝は一輝くんなんだ?」
「あっそうですよね。ごめんなさい」
あやまれて、あわてる翔。
「い、いや、あの。別にいいんだけど。何でかなと思っただけで」
「あの……ごめんね。やっぱり、一輝くんは一輝くんなの」
何なんだ、それは。
「あっうん、べつにいいよ」
そう言いながらも僕を恨めしそうに見る。
何だよ。別によくないんじゃないか。
「うん、ごめんね………」
悲しそうな目………
平和な会話。
思わず忘れそうになっていた。
僕も夢だと思っていたんだ。
あれから、もとに戻ったら、何も変じゃなかった。
でも、あの目を見ると、夢じゃないってなんとなく思ってしまった__________________
- Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.11 )
- 日時: 2010/09/07 17:03
- 名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
No.7
########################
「やっぱり行くだけ無駄だったんじゃない?」
どこまでも暗い部屋の中に響く、1つの声。
「そんなこと……」
いや、もう1つ。
「だって、あの反応でしょ?あなただって、相当の覚悟であの姿、見せたんでしょ」
「そうだけど……でも、信じたいの」
か細く、不安を抱える声______。
「無駄よ。あの子には思い出せない。無理なのよ___」
「で、でもっ」
「___だけど、明日見に行くわ」
「え_____?」
「だから、……一輝くん」
優しく笑う、その少女。
「お、お姉ちゃんっ」
泣きそうな顔でその少女に抱きつく。
「だけど、見に行くだけよ。それに、あの子とは昔から仲がいい設定なのよ」
「そ、そっか。じゃあ、ね」
そう言って、背を向ける。
__________________
その背が見えなくなると、彼女はつぶやいた。
「どうしたのかしら。記憶が無いなんて………。それに、あの子の友達も____________」
俯き、心配そうな顔になる。
「ねぇ、それってオレのこと?」
その背後から聞こえた、一人の少年の声_____。
「っ!」
「まぁまぁ、そう怯えるなって。オレはもう、誰も__________
殺さない」
########################
「一輝ーーーーーーーーーっ」
放課後、歓声とともに現れたのは、天宮 空。
僕の幼馴染である。
「留年生って、どの子!?」
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