コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

世界+変人精霊×5=orz
日時: 2012/10/20 14:18
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: lyYROhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=25836

<プロローグ>

世界【ディヴェルティメント】は大きく分けると三つに区分される。
一つ目は【人間界】。文字通り人間が暮らす世界である。二つ目は【魔界】。魔王を中心とした、魔族が暮らす世界である。
そうして、意外と知られていないのは三つ目の【精霊界】。ここには、精霊と呼ばれる神聖な存在が暮らしている。

これは、その精霊界の頂点にして世界の創造主の一人である精霊王【パラケルスス】と、その直属の部下、【四精霊】の物語である。




どうも。とろわです。
今回はタイトルでなんとなーく察した皆様もいるかと思いますが、勇者→魔王=\(^o^)/、略してゆまばいのスピンオフ作品を執筆していきたいと思います。
勿論、ゆまばいを知らない人でも楽しめる作品になっております。
タイトルの読み方は【世界は精霊5人に振り回されて】略して【せかせい】!
……もっといい略し方を教えてください。

URLは元小説<勇者→魔王=\(^o^)/>





精霊達の軌跡<目次> >>11
簡易メインキャラクター紹介 >>1
簡易キャラクター紹介<精霊> >>68
簡易キャラクター紹介<神/天使> >>74
簡易投稿キャラクター紹介 >>52
イメージソング/キャラクターソング >>26





お客様(妖精は主の妄想)

◆夏目様<夏の妖精>
◇ダイ様<活気の妖精>
◆カキコ君様<熱の妖精>
◇桜月様<桜の妖精>
◆藤田光規様<微笑みの妖精>
◇黒鱗様<勢いの妖精>
◆マス様<癒しの妖精>
◇バーバー父様<心の妖精>
◆風鈴様<海の妖精>
◇ルーシェ様<夜の妖精>
◆雷尾様<雲の妖精>
◇秋桜様<夕暮れの妖精>
◆リンク様<好奇心の妖精>
◇フーカ様<安息の妖精>
◆かはら様<夢の妖精>
◇美桜様<鳥の妖精>
◆鱒鳥様<色彩の妖精>

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: 世界+変人精霊×5=orz ( No.16 )
日時: 2012/08/02 12:06
名前: 桜月 ◆//UrPiQv9. (ID: .GCH7A/G)

とろわ姉様ぁぁぁぁああああ!!!!!!!←ウザい

いきなり失礼しました。姉様。
いつ交日記に書いてあった小説を見つけて飛び込んで来たのですー。
いろいろサーセンした。

この小説面白いね!!さすが我が姉s((ry
天才!! 神!!! その画力と想像力と物語力をください……。

応援してます!! フレーッ!フレーッ!! 姉様ッ!!!
これからも頑張って!!

追伸:ウチの小説、良かったら見に来てね♪

Re: 世界+変人精霊×5=orz ( No.17 )
日時: 2012/08/02 13:37
名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: OXm6els4)

はじめまして。
「勇者→魔王=\(^o^)/」や「こいつら全然ブラバンする気が無いんだが」を密かに壁読みしていた藤田です。今まで熟読していながらコメをしていなかったことをお許し下さい。

世界観がどストライクでした。精霊、とか呪文、とか魔法陣、とか! 読んでてとてもわくわくしてました。用語の横文字のスタイリッシュ具合とかくらくらしそうです。助けて下さいw

文章力も凄まじいです。語彙も豊かでもういろいろ溢れてます。びっちょびちょになってます。
すばらしさを僕の言葉で上手く表現出来ないのを悔しく感じます。

本編レス一つなのにこんなに圧倒されたとあっちゃ、どれだけの名作が出来上がるのでしょうか。心からそう思います。

スレ汚しすいませんでした。

Re: 世界+変人精霊×5=orz ( No.18 )
日時: 2012/08/02 20:16
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 「ミルクティーを放置するなよ! グロデスクになるぞ!」

>マイシスt……桜月

おお、妹よ!← まさか来てくれたとはwありがとう!

いえいえ、僕もよく暴走するから問題ないさ!(((
むしろ来てくれて嬉しいよ〜*´∀`*

面白いなんてまたまたー。僕は雑魚よバリバリ〜
画力も創造力も物語力も無いよwすっからかんよほんとに。

応援ありがとう!桜月も頑張ってね。
そして、後で小説見るね!そしてコメントを残すぜぃ!


>藤田光規さん

こちらこそはじめまして!
僕も密かにちらちらと小説を拝見していたのでびっくりしましたwはい花火さん好きですとっても
ゆまばいだけでなくブラスの方も見ていただいてたなんて感無量です!ありがとうございます!

ファンタジーは一から考えないといけないので大変ですが、その代わり自由に世界が創れるので好きなジャンルです。なのでそういっていただけると毛根破裂しそうな程嬉しいです!(
魔法陣のくだりは描写に苦労しました。特に呪文が思い付かず……。これからが恐ろしいですw
な、助けを求められても……!!僕はどうすればいいんでしょうか、爆発でもすればいいんですかねww

文章力はむしろ藤田さんのを貰いたいぐらいです。語彙が!ない!
びちょびちょwww恐ろしいな僕の文章www
いえいえ、嬉しさのあまり昇天しそうなぐらい嬉しいですよ。段々恥ずかしさが……w

まだほんの少ししか書いてなくてすみません;明日から3日間の間はガンガン更新したいなと思っております。

コメント本当にありがとうございました。今度小説の方にお邪魔させていただきますね!

世界誕生から5日後 2 ( No.21 )
日時: 2012/08/03 12:12
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)

「嫌だね」

すっと耳元に入るような、クリアな声が部屋中に響く。
それは、水の精霊『ウンディーネ』の発した、はっきりと拒絶の色が見える言葉であった。


応接間(本人的には茶室)に案内された後、パラケルススはこれまでの経緯を彼女に説明した。
そうして、「手伝ってくれないか?」といった台詞を言った直後にそう返された。見事なまでの即答であったという。
「いくらお前の方が権利が上だからって、別に俺はお前の言いなりになるつもりはないぜ。俺はただ、神界(ここ)でのんびりと自分のやりたいようにやれてりゃ十分」
外見に似合わない口調の筈だが、妙に様になっているウンディーネがうんざりしたように言った。
「でもな、あそこは——」「しつこい男は嫌われるぞ? 大体、俺はお前が嫌いなんだ。さっさと帰ってくんねーか」
「うぐ……」
散々言われてパラケルススは息が詰まった。
「全く、何しに来たと思えば、まさかそんな風にお願いしてくるとはなぁ。意外っつーかうぜぇっつーか」
そうぶつぶつ呟きながら、わざわざ自分でお茶菓子を用意するあたりが素直じゃない彼女らしく、パラケルススは思わず笑いそうになったがそれをなんとか堪え、そうして彼女を説得する方法を考える。
しかし、考えても考えても名案が思い浮かばず途方にくれかけたところで、ウンディーネがぽつりと呟いた。
「はぁ、もう少し俺にも権力(ちから)がありゃあもっと上質の茶葉が手に入るんだがな」


————それだ。
パラケルススは心の中でニヤッと笑った後、ウンディーネの顔をじっと見つめた。
「んだよ」
ウンディーネは若干困ったような表情をする。
パラケルススはふうと息を吸い、そうしてウンディーネにこう問いかけた。

「お前はさ、一番になりたくはないか」

「……は?」
ウンディーネは呆気にとられたような表情でパラケルススの表情を窺う。あんな台詞を吐いておきながら、本人は至極真面目な表情をしていた。
「だから、頂点に立っていたくないかって事だよ。この世界は神が最優先されるような場所だ。そうして精霊は、力を持っている為に神々から不当な待遇をされる。そんなところに居続けるのは、プライドが高いお前としては苦しい場所だろう」
ウンディーネの眉がピクリと上がる。
「確かにそうかもしれねぇ。だけど、それとこれとは話が別だ。俺はここで気ままにしていいって言われてんだ。それだけで俺は十分満足して「本当か?」
ぐいっとパラケルススが顔を近づける。
ウンディーネは何故だかこの男に心を見透かされているような気がして酷く不快に思った。
「ここは恐ろしく広い。だけどな、お前が水の精霊としての力を発揮できるのはほんの一握りのこの場所だけだ。でも、あそこはそうじゃない。広大な大地にある水全てをお前が意のままに操ることができる。——お前は水の支配者になれる」
「————ッッ」
ウンディーネはごくりと唾をのんだ。


自分が水を意のままに操れる特別な才能を持っていた為に神から不当な扱いを受け、プライドをズタズタに引き裂かれた事もあった。
人魚姫のように世界に拘束されてしまっていた彼女は、光を求めて遅い来る現実から逃れていた彼女は。

————箱庭から飛び出すことを選択した。




「……ふん、ま、少しぐらいなら付き合ってやってもいいぜ」
「おお、ほんとか!?」「ただし、別に俺はお前のことが嫌いだから必要以上の事はしねえ。っつーか、水の支配者である俺を敬うぐらいのことはしろよ」
「わーってるよ! しっかし嬉しいなあ。お前がいてくれて助かったよ」
「勝手にいってろ」
そうため息交じりに言いながら、ウンディーネは扉を開けて使用人の一人にこう告げた。
「俺は暫く留守にする。ここの管理はお前等に任せる。——頼んだぜ」
「は、はいいぃっ!!」
使用人はうっとりとした表情でそう言い、慌ててほかの精霊たちに伝えにいった。
「——さて、俺はどの場所にあるか知らないんでな。さっさと案内してくれねえか」
「おう! 任せろっ」

世界誕生から5日後 3 ( No.22 )
日時: 2012/08/03 12:11
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)

「ふむ、確かに全くと言っていいほど水が無いな」
ウンディーネはそう言った後、自分の髪を緩く縛っていた蒼のリボンを解き、くるくると自分の右手に巻く。
ふわっと海色の美しい髪が宙になびき、その幻想的な光景にパラケルススは思わずウットリした。
日焼けなど微塵もないほどの白く滑らかな肌。深海の色の瞳。魅惑的な桃の唇。そうして、巫女服とアイドル服をミックスさせたような独特な衣装を着ているのにも関わらず、妙にしっくりときているスタイルの良さ。
何もかもにおいて『完璧』な彼女は、ちょっとした動作でも普通の男性ならドキドキしてしまう。そんな容姿であった。
「えい」
右腕を前に伸ばした後、目を瞑ると、そこから透明な魚が現れた。魚は二匹、三匹と増えていき、彼女の周りをぐるぐると廻る。すると、段々そこから魔法陣が浮かび上がってきた。
「ああ、そういやー。パラケルスス……呼びづらい。パラス。そこから離れろ。危ねぇから」
「ぱ、パラス!? 少なくともオレは背中に茸が生えた昆虫型のモンスターではないぞ「いいから下がれパラス」
キッとウンディーネはパラケルスス(パラス)を睨みつける。その形相に怯んで、パラケルススは数歩下がった。

「さーて、俺の華麗なる活躍に見惚れてろよ」


そう言った後、ウンディーネは右手を宙に伸ばした。水の塊が現れ、段々巨大化していく。しばらくすると渦巻き始め、やがて細長く伸びてゆく。どうやらそれはお祓い棒に似たもののようで、じょじょにその形が出来上がっていく。そうして、完成したお祓い棒ににた物こと『ミヅハノメ』を手に取り、ウンディーネはそれに軽く口づけをした。
すると、魔法陣が輝き始めた。ウンディーネはその中心で、ミヅハノメを振り回し、舞を舞う。それはさながら日本舞踊のようで、また違った、独特の美しい踊りであった。
「———生命(いのち)の恵みたる潤いよ、」
ウンディーネはくるくると回りながら詠唱し始める。彼女の周りには魚だけでなく、イルカやアザラシなど、様々な透明な水の生き物たちが舞っていた。まるで、水の楽園に迷い込んだかのように。
「聖母のように我らを包み込み、支え、そうして愛し、そうして、我らのために、」
ウンディーネの周りをぐるぐると回っていた生き物たちがやがてひとつになっていく。
それらは水の塊となって、彼女の頭上に集まる。

————そうして、


「今、ここに聖なる祝福を!」

そう叫ぶと、水の塊は弾け、世界中に散らばっていった。
水は大地に滲みてゆく。潤いが世界中に行き渡る。


「……以上、ウンディーネ様の特大魔法でしたー」
ウンディーネはミヅハノメをひょいと放り投げてそう言った。
ミヅハノメは地面にころりと落ちた後、水の塊となって消えた。
「相変わらず派手だなー」
「お前に言われたかねえよ」
「ところで、さっきから水の気配がないんだが……失敗?」
「ちげーよ、あそこ見てみろ」
ウンディーネは崖を指さす。するとそこには——
「おお、水が流れてる!」
「ま、最初は少しだけなんだがな。その内バンバン流れるようになるよ」
ウンディーネはパンパンと手のひらをたたくと、くるりとパラケルススに背を向けて言った。
「俺は一旦帰るよ。久々に大量に魔力消費したから疲れちまったぜ。しばらくは微調整の為にここに来ることになるがな。まーなんかあったら言ってくれ」
「おう! ……サンキュ、ウンディーネ」
「うるせえ、礼なんてらしくねえぞ」
ウンディーネはぼそりと呟いて、そうして水となり消えていった。


「うし、第一関門クリア、だな!」
パラケルススはにやりと笑ってそう言ったのであった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



この掲示板は過去ログ化されています。