コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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僕があの日君に言えなかったこと
日時: 2012/12/01 07:24
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

お互い想い合ってるのに、すれ違ったあの日。


君は、涙を流しながら、僕の前から去っていった。




僕が見た、最後の君。




伝えたい言葉は山ほどあった。


したいことも、行きたい場所も。




もう一度、少しだけでいい。


君に会いたい。


そんな僕の儚い願いは…、






「あっ…、すいません…、」






かなったみたいだ。

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Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.5 )
日時: 2012/12/02 09:24
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

ウインナー事件(?)からしばらく経った。

今の時刻は午後3時。

午前中の内は綺麗な青空が広がっていたけど、今は真っ黒い雲が一面に広がっている。


「寒いなぁーっ、綾ちゃん、温めてよっつって」

ソファーに座って、すぐ後ろにある窓の景色を眺めていると、俊がやって来た。

振り返ると、ちょっと寂しそうな表情。

「やだ。そういうのがさっきから変態なんだよ」

「綾ちゃん、ちょっと日本語おかしくないかい?」

「知らない」


私はまださっきの事を気にしてるんだからね。

ウインナー事件(?)……。

だから俊には素っ気なくしてる。

だって……。


「なんでそんな怒ってんだよ綾ーっ」

「怒ってない」

「怒ってるよ」

「じゃあ思い出してみれば?8時間前を」

「もう謝ったじゃん!ならもう1回、いや10回でも100回でも謝るからさ!」

そういう問題じゃない、と心の中で言った。


二人がけのソファーのど真ん中に座っていたところを、左側だけに座って、スペースを開ける。

俊はすごい勢いで空いた右側のスペースに座った。


「私はね、怒ってないよ。……拗ねてるだけ」

そう言うと、俊はきょとんとして、首をかしげた。

「ちょっと、……キス、されるかも、なんて思ってたから…」

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.6 )
日時: 2012/12/02 09:38
名前: ゆーき (ID: 1aSbdoxj)

初めましてっ!!!!

ゆーきっていいます☆

プロローグ、素敵ですね!!

お話も、甘くて、好きです!!


実は、私も嵐だいすきでっ!!!

しかも、ニノ担なんです☆

ぜひ、友達になりましょう★

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.7 )
日時: 2012/12/02 09:43
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

言ったあとで後悔する。

何言ってんだ私は、と。

いや、言ってることはあってるんだけど。

なんて恥ずかしいことを言ってるんだろう。

俊は黙り込んじゃったし、あー、最悪だ……。


「あっ、……ううう嘘!!嘘だからっ!!気にしないで、ね」


自分でも驚く位の勢いで、さっきの言葉を訂正する。

でも、私が言い終わるより、俊が私に抱きつく方が早かった。


「…?!」

いきなり体に来た重い衝撃にビックリする。

いや、私一応女子だから。

いきなりそんなタックルは…きつい。


「綾…」

「は、はい」

顔を私のお腹辺りにうずめながら、俊はしゃべった。


「俺としたことが…綾にそんな思いをさせたなんて…!!!」


ん?

なんか…私が予想すると、変な展開になりそう。

俊は、バッと顔をあげて、真っ直ぐに私を見つめる。

そしてこういった。


「ごめんな、綾…っ。
 俺、これから毎日1回…いや、10回でも100回でもキスするからっ」


…やっぱり。


「いや、そこまでしなくても大丈b…」

「じゃあまずは1回目!!!」

みるみるうちに俊の顔が近づいてくる。

後ろはソファーの肘掛なので、行き止まり。

唇をむちゅーっと突き出してくる俊に、私はもう逃げられない(?)と観念して…。


私から、俊にキスした。


数秒経ってから唇を離すと、俊は顔を赤くさせて口をぱくぱく動かしてた。

「ま、まさか綾ちゃんからキスしてくれるなんて…っ!!!」

だって。

でも、乙女みたいな俊は5秒ほどで終了。

「よし、じゃあ2回目いってみよう!!」

「はぁ?!馬鹿なんじゃないの?!」


この時私は確信した。


私たちはとてつもなくバカップルなんだ、ということを。

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.8 )
日時: 2012/12/02 09:57
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

【ゆーき様】


はじめまして!
コメントありがとうございます!!
しかも素敵、好きなんて…あ、今、ちょうど目から汗が((
めっちゃ嬉しいです(*´ω`*)

え、ホントですかっ♪
もうこれは運命と言っちゃっていいですよね←
友達、なりたいです//
私のことは「かずくん」「かず」「馬鹿」なんでも良いので
呼んでやってください!

あと…『キミと私の恋模様。-切ない恋物語-』の作者さまですか?
私、陰から読んでましたww
間違えてたらごめんなさいorz

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.9 )
日時: 2012/12/02 15:27
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

**俊サイド**


夜になると、ほかの家のイルミネーションが綺麗に輝き出す。

すると、綾は言った。

「うちもやろーよ。明日クリスマスイブだよ?」


もうそんな時期か…。

気づけば、12/23。

クリスマスまで後2日。

俺の『計画実行』まで、後2日。

考えただけで、ゾクゾクする。

失敗しないかな、綾はちゃんと喜んでくれるかな、って。


「そうだな…、うち持ってたっけ、電飾」

「やった事ないからないでしょ」

「そっか、なら明日ついでに買ってくるよ」

そう言うと、綾はソファに寝転んでいた体を起こして聞いてきた。

「え…、明日どっか出かけるの?イブなのに?」

「…あ、うん。まぁちょっと色々あって」


綾は「ふーん」と言うけど、絶対納得してない顔。

でも、これでバレたら、俺の計画が全部台無しになるんだ。

ごめんね、綾。


それにしても遅いな。

俺の計画を手伝ってくれる人物・中林圭太から電話が来るはずなんだけど。

時計をチラッと見ると、21:37。

あいつの事だから、21時ぴったりに電話来ることはないと思ってたんだけどな。


すると、俺の携帯が震えた。

瞬間、自分の携帯をバッと取って、

「ちょっとごめん」

と彩に言って、ベランダに出て電話に出た。

圭太からだった。


俺は背を向けてたから気づかなかったけど、綾はこの時、俺の背中をずっと見続けていた。


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