コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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僕があの日君に言えなかったこと
日時: 2012/12/01 07:24
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

お互い想い合ってるのに、すれ違ったあの日。


君は、涙を流しながら、僕の前から去っていった。




僕が見た、最後の君。




伝えたい言葉は山ほどあった。


したいことも、行きたい場所も。




もう一度、少しだけでいい。


君に会いたい。


そんな僕の儚い願いは…、






「あっ…、すいません…、」






かなったみたいだ。

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Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.1 )
日時: 2012/12/01 07:37
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

訪問ありがとうございます(^O^)


かずくん、と申します。


ホントに小説書くの下手で、飽き性なんですが
それでも見てくれるという優しい方募集してます。

お友達も大大大募集です♪

是非「かずくん」でも「かず」でも「馬鹿」でも呼んでくださいww


どうでもいい話かもしれませんが
実は私、重度のあらしっくです(^O^)

担当さまは名前の通りですね←

同じあらしっくだよという方も募集してます^^


コメントし合おうの友達(?)も募集してます♪

スレッドのタイトルを教えていただければ、すぐ飛んでいきますので!




では、はじまりはじまり〜〜〜←←

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.2 )
日時: 2012/12/01 07:56
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

日曜の朝、私が目を覚ますと、隣に俊の姿はなかった。

時計を見れば、まだ午前7時。

今日も俊は朝、早いな。

なんて考えながら、眠い目をこすって一階に続く階段を下りる。


リビングのドアを開けると、美味しそうな匂いが部屋いっぱいに広がっていた。


リビングとキッチンはつながっていて、リビングでいつもご飯を食べる。

私はリビングのソファにもTVにも雑誌にも目もくれず、キッチンに立ってる俊の元へ。


俊の左側にぴたっとひっつくと、俊は「ん?」って顔した。

「おはよう綾。まだ眠い?」

「ん、超眠い」

そう言うと、俊は声を出して笑った。


「そりゃ二人で4時くらいまで起きてたからね」

そう。

昨日(いや、今日か)は私が全然寝付けなかったんだ。

そしたら俊が「俺、綾がねるまで起きてるから」なんて言うから。

そんなこと言われちゃ早く寝なきゃいけないじゃん。

まぁ、私は俊の寝顔を見ずに先に寝ちゃったわけだけど。


そう考えたら、俊、私より寝てないのに、私の分まで朝ごはん作ってくれて。

どんだけ優しいんだよ。ってツッコミたくなる。


でも、俊のそういうところが大好き。

6年間たっても変わらない馬鹿さとか、たまに出る意地悪なところとか
でも本当は人のことをすっごく思いやる優しいところとか。

俊の全部が、私は6年間ずっと好きで、これから先もきっとそう。

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.3 )
日時: 2012/12/01 13:22
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

私が「今日の朝ごはんのメニューはなぁに?」
と聞くと、「シェフのおすすめ料理です」なんてふざけて言って笑った。

でも、俊は本当にシェフなんだよ。

私たちの家の近くに、小さいけど人気のレストランがあるんだけど、そこで俊は働いてるんだ。


俊の見事な包丁さばきに見とれていると、お腹がなった。

「なんか味見してもいい?」

「綾ちゃん、そういうのはつまみ食いって言うんだよ」

「なんかつまみ食いしてもいい?」

そう言うと、俊は苦笑した。

「いいよ、食べても。あ、ちょっとだけな?」

そう釘を刺されたので、「はーい」と返事をする。


二人のお皿に盛り付けていたウインナー。

私のお皿は白で、俊のお皿は黒。

わざと黒いお皿から取ったウインナー一本を口に入れると、俊は「おいっ」と言った。

「せっかく綾専用の皿があるんだけどなぁ(笑)」

と言われ、私はしてやったりとニヤニヤ笑った。


すると、俊は白い方のお皿を指差して、

「なら俺もウインナーちょうだい」

と言った。

「ん。」

と言って私のお皿から取ったウインナーを差し出す。

でも、俊はそれを見つめてるだけで、受け取ろうとしない。


「なに、あーんして欲しいって?」

絶対してあげないけどね。

そう心の中で付け足したら、それ以上の言葉が帰ってきた。


「ううん。…それ、咥えてよ、綾ちゃん。」


って。

Re: 僕があの日君に言えなかったこと ( No.4 )
日時: 2012/12/01 13:50
名前: かずくん (ID: GYxyzZq9)

「ううん。…それ、咥えてよ、綾ちゃん。」

そう言われた私は、

「く、咥える??」

みるみるうちに

「そ。早く、綾」

顔が赤くなっていくのがわかった。


俊が、意地悪に笑う。

更に私の顔は赤くなる。

だって、俊のしたい事がわかるんだもん。


「ねー、坂下さん??早くやって見せてよ」

「だ、だって…」

「ん?」

「そ、それを食べるんでしょ??」

「うん。ついでにキス…」


俊が最後まで言い終わる前に、私は俊のほっぺたをつねった。

「いたたたた」って言ってるけど、指の力を緩めない。

だって、だってだって!!


「俊のえっち!!最低!!」


涙目でそう怒ってみたけど、やっぱり駄目だ。

私、どうやっても俊の言いなりになっちゃうもん。

俊の頬から指を離して、代わりにウインナーを咥える。

ああ…、はずかしい…。


俊はというと、顔が崩れるくらいにニヤニヤ笑ってて…。


「気持ち悪い!早く食べてよ〜っ」


そう言うと、俊は「はいはい。綾がそこまで言うなら」って。

後で覚えとけよ、変態。


「目、閉じて」

目を閉じると、俊は見えなくなった。

でも俊は私の目の前にいる。

息遣いや、体温がすぐそこに感じられる。


すると。

ちゅ、と私のおでこに音を立ててキスする俊。

そして、私が咥えたウインナーを指で取って。

「ん、旨い。さすが俺」

なんて言って笑うから、私は思い切り俊の右の頬を叩いたのであった。


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