コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 平均少女の恋【打ち切り】
- 日時: 2013/11/11 16:47
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=32084
目次
登場人物>>1
1章「俺様男」>>2>>5>>8>>9>>12
2章「乙女ヤンキー!?」>>13>>16>>17
3章「友達の恋」>>18>>21>>26
4章「彼は悪魔?」>>29>>36>>43
報告>>49
お客様
あすこ様
小説love様
珠紀様
桜花様
友桃様
ゆう様
ひよこ様
美咲様
あるま様
- Re: 平均少女の恋 ( No.5 )
- 日時: 2013/11/11 16:14
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
「わわわわ私が彼女ですか!?」
思わず何度も噛んでしまう。
だって私がこの人の彼女とかありえない。
この人だったらもっとほら、いるでしょ!
ほら、こう綾○は○かみたいな人が。
なのに何で私!?
絶対これは裏があるなぁー
「そうだ。お前が俺の彼女だ。なんか文句あるか?」
「それはありますよっ!お断りです!ごめんなさい!」
「はぁ?どこが不満なんだよ?この顔が見えないのかぁ?」
そういうと男は私の顔に自分の顔を近づけた。
あと2㎝で当たってしまいそうだ。
それにしても綺麗な顔だなぁー…
細長の切れ目、シュッとした輪郭、鼻筋の通った鼻、形の綺麗な唇。
こんな顔を見たことはない。
もしこの人が俳優に入るとしたらすぐに人気が出てしまうだろう。
「そ、それは綺麗なお顔ですけど…」
「ならどうして付き合えない?」
「だってそんなのおかしいじゃないですか!?まだ私達あったばかりなんですよ!それに私が貴方の名前を知らないことくらいでどうして付き合わなければならないんですか!?絶対何か企んでますよね?」
「別に企んでなんかねぇよ。お前の事がす、すすす」
「す?」
「するめに見えたんだよ!」
「はぁ…?」
一瞬空気が凍った気がした。
いや確実に凍った。
するめ……
何で私がするめなんだーーー!?
「もう失礼します!」
私は男の顔を睨みつけると学校の庭に向かった。
それにしても綺麗な顔だった…って私惑わされるな!
「しかし何でこう私は平均なのかねぇー」
———ドンッ
「いててて…」
ボーっとしていた私は誰かとぶつかってしまった。
これは確実に私が悪い。
「あのっすみま———」
思わず言葉を失った。
そこにはいかにも厳つい男がいたのだ。
や、ヤンキー!?
「ッ………!」
男は私を睨みつけると近づいてきた。
もう私の人生はここで終わるだろう。
あぁ、お母さんお父さん。
私平凡だったけどそれなりに楽しかったよ。
ありが———
「お前…」
「は、はひっ…!」
「最高だなーーーー!!」
は?
思わず目をパチパチしてしまう。
何でヤンキー男が私の携帯に付いているウサギのストラップを握りしめているのだ?
しかもとても目がキラキラしているじゃないか!
「あのぉー……」
「あぁ、すまん…!俺は椎名竜だ!」
「は…はぁ…その先程はすみませんでした!」
思い切り頭を下げるとヤンキー男、椎名は私の肩をつかんだ。
「!」
「そんなことは別にいいんだ!かまわない!でもお詫びにと言ってこれをもらっていいか?」
椎名は私のウサギをまだ握りしめていた。
「どうぞ…」
そう言っとかないと殺されそうな気がするのだ。
気に入っていたけど仕方がない事だ。
「うっしゃあああ!!」
「!」
「じゃあまたな!」
そう言うと椎名は私の目の前から消えた。
- Re: 平均少女の恋 ( No.6 )
- 日時: 2013/05/28 17:27
- 名前: 小説love (ID: as61U3WB)
きゃ〜!
ミムs、天才!!
早く、次書いてください
- Re: 平均少女の恋 ( No.7 )
- 日時: 2013/05/28 19:29
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
こんばんわっ^^
コメントありがとうございます!
て、天才だなんて……(放心状態ですw)
そんな素敵な言葉私には1億年早いです(汗)
でも嬉しい><
ありがとうございます(泣)
はいっ、また次書きますね!!
- Re: 平均少女の恋 ( No.8 )
- 日時: 2013/11/11 16:22
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
本当に今日は変な日だ。
俺様の男に「彼女になれ」と言われるし、ヤンキーは私のウサギ持って帰るし———
もうヘロヘロだよ…
———家
家に着くと私はベットにダイブした。
「はぁ〜」
この時間が一番幸せ…
絶対この時間はだれにも取られたくはない。
———プルルルルルル♪
携帯が鳴る。
そこには『梨乃』と記されていた。
「もしもし〜「助けてっ…!三紗————」
梨乃…!?
梨乃は少し変わっている。
以前にも私に不思議な電話も掛けてきた事もあった。
だけど今回は何かが違う。
「梨乃!?どうしたの!??今ど————」
———プープッー
場所を聞き出す前に電話が切れてしまった。
私はどこからかけたのか分かる最新の技術を使って梨乃の場所を調べた。
「えっ……」
そこは南東高校の倉庫だった。
南東高校とはガラが悪くて有名な高校だ。
いつも問題を起こしているとこの間クラスの子が言っていたのを思い出した。
でも何で梨乃がこんなところに…
———ってそんなことを考えてるうちに危ない目に遭っているかもしれない。
私はボロボロの使い慣れたジャージでそのまま家を飛びし倉庫に向かった。
———倉庫前
「はぁはぁはぁ————」
ゆっくり倉庫の重たいドアを開けるとそこにはロープで縛りつけられた梨乃がいた。
「梨乃!!!」
思わず声をあげてしまう。
よかった…!
本当によかった…
———バンッ
安心したその時頭に激痛が走った。
その瞬間私の意識は遠くへいった。
———パチパチ
「んぅ?」
目を開けるとそこは薄暗い部屋にいた。
動こうとするが動けない。
隣には涙をためた梨乃がいた。
「梨乃、大丈夫だからね!出させてあげるから…!」
「出させてあげる??」
いきなり響いた低い声が私達を不安にさせる。
「だ、誰よ…!?」
私は叫んだ。
すると部屋に何人もの男の笑い声が響いた。
「お前達はここで死ぬんだよ!バカ言うな。」
死ぬ…?
そんな馬鹿な…
ありえない。
私はそこにあったガラスの破片をこっそり取ると自分のロープを切った。
「おりゃぁぁぁぁぁあああ!!!!」
———ボコッ
大声をあげてその男を殴った。
「痛ってぇぇぇ、お前……殺す!!!!!!」
男達は一気に私を取り囲んだ。
くそっ…!
でも負けてられるか…!!
———ガンッッ!!!
私は次々男を倒していった。
これでも3歳のころから合気道に習っていたのだ。
他のスポーツは無理だがこれだけは得意で誰にも負けたことがなかった。
「お前、マジで女か?」
余裕そうな顔をして最後の一人が私に言った。
「あぁ、これでも女だよ。」
睨みつけるように言うと男は殴りかかってきた。
もう駄目だ…
ごめん、梨乃————
その瞬間私は目に力を入れ瞼を閉じた。
- Re: 平均少女の恋【参照100突破!ありがとです(泣)】 ( No.9 )
- 日時: 2013/11/11 16:30
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
———バーン!!!
部屋に響いた音は今でも響いているような気がした。
だけど痛くない。
どこも痛くないのだ。
あれっ?
どうして殴られたはずなのに痛くないんだろう?
そっと目を開けてみると————
「ッ………!!」
そこには俺様男がいた。
そう、いきなり私に告白をしてきた人だ。
でもどうしてこんなところにいるんだろう?
しかも私の事を守ってくれた。
一瞬固まってしまう。
いや、でもそんな場合じゃない。
目の前で俺様男が倒れているのが分かる。
きっとどこか怪我をしたんだろう。
それもそうだ、あんな男にやられたら、いくら男でも一溜まりも無い。
「大丈夫…!?」
いきなり足首をつかまれる。
もしかしたらものすごく苦しいのかもしれない。
「今すぐ救急車呼ぶからね!!」
私の為にこんな事になってしまった彼を見ると物凄く胸が痛んだ。
「ねみぃー」
は?
「な、何!?」
「ふぁぁあ…ていうかもう寝させてくれ…————」
そういうと意識を失ったように私の足首を離した。
「ねぇ!ねぇ!」
「うるせぇ、昨日は寝てねぇんだよ。」
こんな口が聞けるのだから大丈夫なのだろう。
そう思うとものすごく安心した。
でも同時に涙が溢れてくる。
怖かった…
怖かったよぉ…
「っ……っっ……」
誰にも気づかれないように静かに泣く。
昔からそれが得意だった。
泣くときは声も出さない。
だけど心の底は本当は誰かに気付いてほしかった。
「…く…な」
半開きの口で俺様男は私に何かを言っている。
私は口に耳を近づけてみた。
「泣くな。」
微かに小さな声だけど聞こえる。
「ふっ」
思わず笑みが溢れる。
それと同時に沢山の涙も溢れてきた。
「ありがとう。」
私は誰にも聞こえないように呟いた。
———次の日
「三紗ぁぁぁぁぁ〜〜〜!!ありがとぉ…っ!」
「わぁ!!」
教室に入るといきなり梨乃に抱きつかれた。
「梨乃がいなかったら私今頃お星様になってたよぉ…」
お、お星様…?
さすが不思議ちゃんだ。
でも私はそんな梨乃が大好きだ。
昨日はあれからというもの梨乃をロープから放し俺様男を引きずりながら帰った。
まだあの男は学校に来ていない。
「そういえばさ〜三紗あの男とどういう関係なの〜?」
梨乃はニヤニヤしながら私の耳元で言った。
「な、何にもないよっ!!感違いしないでよねっ///」
「ふ〜ん、三紗はわかりやすいね〜〜」
「だから本当だって!確かに感謝はしてるけど「感謝はしてるんだぁ〜〜」
梨乃のニヤニヤは加速していく。
好きじゃない!
あんな男好きじゃない…!
でも頭の中であいつの言葉が消えないんだ。