コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 君はまだ愛を知らないでいる
- 日時: 2014/03/27 21:09
- 名前: 朔良 (ID: wPqA5UAJ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=33821
こんにちは、あるいははじめまして。
朔良と申します。
性懲りもなくまたスレを作ってしましました。
更新速度が遅いくせに同時進行状態です。
ですが、メインはもう一つの作品(URL参照)なので、こちらはもっと更新が遅くなりそうです。
見てくださる方もあまりいらっしゃらないと思うのでね、はい。
ここでは、タイトル通り恋愛が多いです。
たまに友情とかもあるかもです。
切ないのが多そうです……はい、短編となります。
・荒らしはご控え下さいませ。
・コメントは嬉しいです。
・リクもあれば受付中です。
目次
「宝物」 >>6
「私はまだ……」 >>12
「アヤメ」 >>13
「消せない糸」 >>22
「山田君の好きな人」 >>23
「初夏の幻影」 >>30
「好きで、好きで」 >>37
「小さな恋のキューピット」>>46
「弱虫の私」 >>54
「キンモクセイの詩」>>62
「勿忘草」 >>66
「貴方が好きです〜赤薔薇の物語〜」 >>74
「スノードロップ」 >>77
「センテッドゼラニウム」 >>84
「愛より深く」 >>91
「青薔薇の夢」 >>98
「先生。」 >>108
参照100突破 >>18
参照200突破 >>28
参照300突破 >>41
参照400突破 >>55
参照500突破 >>73
参照600突破 >>85
参照700突破 >>97
黒雪さんに頂いた宣伝文 >>90
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- Re: 君はまだ愛を知らないでいる【短編集】エピソード10、11更新 ( No.73 )
- 日時: 2013/07/20 20:30
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
!(^^)!〜感謝〜!(^^)!
朔良です。
参照500を突破致しました!
ありがとうございます<m(__)m>
こんな朔良にコメントを下さる優しい方がいてとっても励みになっております。
いつもいつも本当に嬉しいです、ありがとうございます!
これからも地道に更新していきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします!
- Re: 君はまだ愛を知らないでいる【短編集】エピソード10、11更新 ( No.74 )
- 日時: 2013/07/21 21:11
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
episode12 「貴方が好きです〜赤薔薇の物語〜」
若松詩織。19歳で結婚し、結婚半年になる。
大好きな夫は24歳の若松樹君。
優しくて頼りになる人です。
私達は二世帯住宅暮らし。少し不自由なところもあるけれど、結構楽しく暮らしてる。
今日はスーパーへと私が食料を買いに行く。その途中、近所のおばさん達と会ったので軽く挨拶する。
「こんにちは」
「あ、ああ、こんにちは」
たどたどしい感じで返してくる。
私はとりあえず歩き出す。その時、後ろから声が聞こえてきた。
「ほら……若松さんのところのよ」
「ああ……奥さんまだ10代だし……遊んでそうよね」
「ええ。旦那さんが可哀想だわ」
な、なんだって?!
私は絶対、樹君を裏切ったりしない!
——という話を夜、樹君に話した。
「——ねえ! 心外だと思わない?」
「うーん……一理あるとも思うんだ」
樹君から返ってきたのは火に油を注ぐような言葉だった。
「詩織はまだ若いし……俺が無理やり結婚してもらったようなものなんだ」
私はその時、人生で一番ではないかと思うくらい大声を出した。
「樹君の馬鹿! 最低!」
自室に入り、扉を閉めた。
「詩織!」
樹君に名前を呼ばれたが何も反応しなかった。
次の日、私は樹君が仕事に行ってから、外に出た。
私の『愛』を示す為に。
「ただいまー……」
樹君が夜、帰ってくる。私はどたばたと音を立てながら玄関へと向かった。
そして、花束を投げつけるようにして渡した。
「な、なにこれ……薔薇?」
樹君は戸惑ったように苦笑いした。
渡したのは真っ赤な赤い薔薇。
「私は無理やり結婚したんじゃない! 私の意志で結婚しようと思ったの! 樹君が好きだから!」
私は叫んだ。
この気持ちが届くように。
この気持ちに嘘や偽りがないと伝わるように。
「赤薔薇の花言葉は『愛情』『模範』『貞節』『情熱』だよ」
最後にこう伝えた。
そう言った途端、私は抱きしめられる。
「……不安だったんだ、まだ詩織は若いし、もっともっと遊びたかったり、青春を送ったりしたいんじゃないかって……」
「ずっと、ずっと不安だったんだ……!」
こんなに本音を伝えてくれたのは初めてだった。
初めて、私の前で弱音を吐いてくれた。
そのことに嬉しさを感じる。
「今夜は……離したくない」
……こんな大胆な姿も初めてだった。
「詩織が何を思ったって知らない。泣いたって知らない。俺の好きなようにするから」
「え、え?」
言葉に意地悪さを感じ、変な声が出る。
その後、どうなったのか。
それは皆さんの御想像にお任せしよう——。
赤薔薇 花言葉……「愛情」「模範」「貞節」「情熱」
登場人物
若松詩織 shiori wakamatu
若松樹 ituki wakamatu
- Re: 君はまだ愛を知らないでいる【短編集】7/20更新 ( No.75 )
- 日時: 2013/07/21 20:45
- 名前: 華世 (ID: DQ6CtGsj)
こんばんは、華世です。
赤薔薇で書いてくださって有難うございます(*^^*)
大人っぽくてドキドキしてしまいました(笑)
いつ見ても面白いです。
これからもお互い頑張っていきましょうね〜
- Re: 君はまだ愛を知らないでいる【短編集】7/20更新 ( No.76 )
- 日時: 2013/07/21 21:23
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
華世さん
こんばんは、コメントありがとうございます!
いえいえ、こちらこそ素敵な花を出して下さってありがとうございました(^^)
はいw少し大人っぽくしたいなーと思って書いたら、こうなりました(笑)
「面白い」といって頂けて感激です。
お互い頑張りましょう(^^)/
- Re: 君はまだ愛を知らないでいる【短編集】7/20更新 ( No.77 )
- 日時: 2013/07/21 21:49
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
episode13 「スノードロップ」
好き、だ。
直感的にそう感じた。初恋だった。
そう感じて以来、見つめることしか出来なくなった。
恋をすると、ため息ばかり多くなる。
——という言葉を私は創作してみた。
放課後、一人教室に残り、自分の席が窓際なのが幸運だったが、彼がいるサッカー部の練習を見つめる。
でも、彼の姿はなかった。
なんでだろう、と思う。今日は休みかもしれない、そう思いながらも馬鹿みたいに私は練習を見続けた。
その時、教室の扉が開いた。
「あれ、藤塚?」
「え……塩谷君?!」
そこに現れたのは私の好きな人、塩谷君だった。
「なにやってんだよ、そんなとこで……」
そう言いながら、塩谷君は窓の方を見る。
「……サッカー部に好きな奴でもいるのか?」
「え、なんで……」
「だって、ここから見えるのなんてサッカーのグラウンドぐらいじゃん。それとも何? 通行人でも見つめてんの?」
「ち、違う……あ、あのスノードロップを見てたの!」
私は指を指す。
それは、グラウンドの片隅に咲いているスノードロップ。
「ああ、あの花スノードロップっていうんだ?」
私が指した方を向き、塩谷君は笑う。そんなことだけで嬉しくなる。
「毎回、あの花を見ると『先輩の卒業』って思うんだよなあ……まあ、今年は俺らが卒業なんだけど」
そう。高校3年生の私達はあと2ヶ月程で卒業する。
「……塩谷君は雪が溶けると何になると思う?」
「は? そんなの、水に決まってんじゃん」
「違うよ……春になるんだよ」
春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。
ずっと、この雪が溶けなければいいのに。そう思った。
「へー……藤塚って案外ロマンチストなんだな」
「そうかな……」
「うん、あ、もう俺、練習戻るな。タオル取りに来ただけだから」
そう言い、足早に戻って行った。
雪が溶けて、春になる前に。
スノードロップが見れなくなる前に。
奇跡を、どうか、奇跡を。
スノードロップ 花言葉……「希望」「初恋のため息」「慰め」「楽しい予感」
登場人物
藤塚恵美 emi hujitsuka
塩谷啓太 keita shioya
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