コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【短編集】愛しい貴方との恋模様。
- 日時: 2014/04/24 21:10
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: F69kHN5O)
きいち。の妄想処理スレでございます。
なんかもう、色々我慢できなかった←
取り敢えず、書きたいのを書いていきたいと思う(`・ω・´)ゞ
なんか自分の題名のネーミングセンスに絶望した……。
*荒らしはやめてください。
*中傷・悪口コメはおやめください。
*宣伝などのコメはやめてください。
▼作品一覧
お狐様と女。(昔話風)>>1
なんでもない日常風景。(コメディ風)>>2
手をつなごうか。(詩風)>>5
僕のクラスには『王子』がいる。(片想い風)>>7
大きな声で。(失恋風)>>10
すきすきすきすきすきす。(甘甘風)>>11
君の笑顔が見たいだけなんです。(恋の始まり風)>>12
放課後二人だけ。(甘甘風)>>20
貴方を愛している。(甘甘風)>>21
貴女のその薬指に僕からの口づけを。(甘甘風)>>24
嘘でも好きって言ってください。(甘甘風)>>27
その小さい優しさ。(青春風)>>28
貴方は苦しくないですか。(切甘風)>>29
私は君の後ろしか見えない。(甘甘風)>>30
幕末を生きる少女の話。(時代劇風)>>35
子供ですけど愛せます!。(片想い風)>>36
▼ 妄想ネタ
ロボットと恋愛(短編ネタ)>>31
悪戯なキス(リア充ネタ)>>32
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.8 )
- 日時: 2013/09/08 09:58
- 名前: 七海 ◆LUS.vdH3XU (ID: zMX5dSoz)
- 参照: http://「なぜだろう、思い出せないや」
きいちさんよ
ここにも来ましたぜぃww
ツンデレーっ!
きいちさんの文才が羨ましいですw
更新きたいしてます!
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.9 )
- 日時: 2013/09/08 17:00
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: RjGXEztJ)
七海さんよwww
来ていただき感謝ですww
ツンデレいいですよ、ツンデレ。
そして、ツンデレと鈍感な男の子ってヤバイじゃないすかっ!
文才なんないですよww
むしろ、七海さんから頂きたいですw
ありがとうございました。
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.10 )
- 日時: 2013/09/17 19:17
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: ct0d6aAp)
大きな声で。
「じゃあ、ね」
「……おう」
そう言って、お前は笑って俺から背を向ける。
辺りは暗くなり始め、太陽が西に傾いている。
俺はお前の後ろ姿を見つめて、
見えなくなるまでその場を動かなかった。
俺には好きなやつがいる。
同じクラスの隣の席の女で、
気が弱いけど皆に優しくて、
頼られていて、
俺なんかより頭がよくて、
でも運動は苦手な、
そんな平凡な奴。
でも、笑った顔がものすごく可愛い。
友達と話す時の笑顔。
照れ隠しの笑顔。
俺と話す時の笑顔。
それから……あいつが愛おしそうに見つめる奴に見せる笑顔。
わかってる。
あいつが奴を好きなことくらい。
そいつは、勉強もできるし運動もできるしイケメンだし。
俺なんか足元にも及ばないことくらい、
わかってる。
俺の恋が叶わないことくらい、
わかっている。
だけど、溢れる想いはとめどなく俺に恐ろしいほどの衝動をかける。
嗚呼、あいつにこの想いを打ち明けられたら楽になるのに。
でも、そんなことしたらあいつが困る。
それにもう、答えは決まっているじゃないか。
初恋は叶わないとか、そんなことを言った奴がいた。
確かにそうだ。
俺の初恋は散った。
いや、散る前からわかっていることをなんでみずから散り行こうとするんだ。
そうだ、諦めよう。
あいつに恋する自分なんて忘れよう。
そうすれば、こんな苦しい想いはしなくていい。
「あたしね、転校するんだ」
「……え?」
いつもの一緒の帰り道。
そんな時、お前の口から出た衝撃の一言。
びっくりした。ただそれだけ。
そんな俺の顔を見て、お前は困ったように笑った。
「本当は今日、クラスの皆にいうつもりだったんだけどさ。なんか、いざとなると、寂しくて、言えなかった。」
君だけには言っておこうと思って、とやっぱりお前は困ったように笑う。
俺だけ、という言葉にいささか喜びを感じたが、
それでもなぜか、胸がもやもやした。
「……あいつには、言ったのか?」
「え?」
「…………お前が、好きなやつ」
「……んー、言ってない。だって、もっと別れが辛くなっちゃうもん」
「お前、それでいいのかよ」
「……」
「もう、あいつには会えなくなるんだぞ」
「……」
「話せなくなるんだぞ」
「……分かってるよ」
「じゃあ……なんで、告白しないんだよ!言えよ!」
「言えないよ!だって、だってあの人にはっ……」
『好きな人がいるんだよ?』
嗚呼、お前もか。
お前も苦しいんだな。
今にも泣きそうなあいつを見て、
俺はあいつに腕を伸ばした。
抵抗なんてされなくて、
あいつはただ俺に抱きしめられていて。
俺の胸で静かに泣いていた。
俺にもあいつの悲しみが痛いほど分かる。
分かってしまう。
嗚呼、どうして。
君の好きな人が、
俺じゃないんだ……。
辺りは暗くなり始め、太陽が西に傾いている。
俺たちは、2人。
抱きしめあって、
涙を流した。
その数日後、あいつは転校していった。
あの日、あいつが最後に見せた笑顔は、
俺の大好きな笑顔だった。
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.11 )
- 日時: 2013/10/14 17:51
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: dzyZ6unJ)
すきすきすきすきすきす。
「だいちゃん!チュー!」
「ぶっ!!」
彼女のその一言で、オレは飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「はぁ?!お、おまっ!なに言って……!」
「むー!だって、だいちゃん私にかまってくれないんだもんー」
ぷくぅと頬を膨らませて、上目遣いに見つめてくる。
くるんっとカールした髪が揺れる。
彼女と会うのも1ヶ月ぶりだった。
大学生のオレはバイトやら課題やらに追われていてゆっくり会える日なんてなかったから。
寂しかったのか、と思う。
今だって、オレの腰に腕を回して顔をうずめてる彼女の体は震えていた。
「……寂しかったよ」
「うん」
ほら、やっぱり。
会いたい時は連絡してって言っても彼女はしてこない。
オレの邪魔になってしまうと思ってるから。
そんなことはない。
オレだって、会いたい日だってある。
「寂しい思いさせて、ごめんな」
「……っん」
ちゅ、と唇に触れるだけのキス。
彼女は少しだけ頬を染めて、にっこり笑った。
- Re: 【短編集】愛しい貴方との恋模様。 ( No.12 )
- 日時: 2013/10/14 19:27
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: t18iQb5n)
君の笑顔が見たいだけなんです。
「安藤くん、バーーーん!!」
「…………なに。鈴木さん」
突然、目の前に現れた鼻眼鏡を装着した少女に少年は瞬き一つせずに言った。
「可笑しい?あたしって可笑しい??」
「その質問はいろいろとあれだけど」
自分を指差しながら少女、鈴木はにこにこ笑いながら言った。
それに少年、安藤は無表情のまま読んでいた本にまた目を落とす。
ガヤガヤと賑わうお昼休みの教室。
いつものように鈴木は安藤のもとへやってきていた。
彼女の目的は無表情少年、安藤。
「あー、今回もダメかーー!」
残念そうに肩を落とす鈴木を見て、安藤は口を開いた。
「もう、諦めたら。僕が笑うなんてに等しいんだけど」
「あ、安藤くん!それは言っちゃいけねーよ?!」
そう、鈴木は安藤の笑った顔が見たいという情熱で到底笑そうもないギャグ(?)をかましに昼休みに安藤の元を訪れているのだ。
「……どうして、笑わないのかなー?」
「さあ」
「面白いギャグでも笑わないしー」
「鈴木さんのギャグはギャグっていわないよ、普通の人でも笑わないよ」
「なっ、悶絶沸騰もんじゃないですか?!」
ほら、ごらんなさいよ。この鼻眼鏡を!と言ってまた鼻眼鏡を装着する。
面白いというよりなんか馬鹿っぽくて呆れる。
「……なんで、そんなにさ」
「うん?」
「僕なんかの笑った顔が見たいの?」
「……」
ずっと聞きたかった。
安藤は鈴木の顔をじぃと見つめる。
鈴木は少しだけキョトンとしてから、
また、いつもの笑顔になった。
「だってさ!好きな人の笑顔って見たいじゃん!」
僕は少し笑ってしまった。
……萌えない(;´Д`)
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