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学校帰りの勇者  【プレイヤーキャラ募集中】
日時: 2014/12/14 10:05
名前: 南 (ID: vl1Udskn)

こんにちは!
受験が終わって、ようやくネットが解禁されました。
…で、本来なら前の小説をかきあげるところなんですが、なんと
前の話を完っ全に忘れてしまいまして…。
とりあえず、新しい話を書きつつ、思い出したら前のをかこうと思います。
今回は、RPGの世界に中学生が迷い込むお話です。
週1くらいのペースで更新していこうと思うのでよろしくお願いします!


2014年、12月14日追記
ゲームに参加しているプレイヤーキャラの募集を開始しました!
詳しくはNo.23をご覧ください。

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Re: 学校帰りの勇者 ( No.10 )
日時: 2014/06/17 21:23
名前: 南 (ID: RsXPPDHr)

 街の端にある門を抜けると、草原が一面に広がっていた。
「随分ときれいな場所だな。
 この先に教会のある街があるのか?」
「みたいだよ。 ま、ここも街の外だからモンスターが出てくるけどね」
真昼はそういうが、こんな穏やかな場所にモンスターが出てくるとは考えにくい。
「風が気持ちいいですね。まるで現実の世界のようです」
 姫は髪をなでつけながら、のんびりと言った。
「ま、とりあえず次の街に行こう。って、あれ?」
 BGMが変わったのに気がつき、真昼は周りを見渡した。
突然画面が反転し、『BATTLE!!』の表示と共に戦闘画面へと切り替わる。
 どうやら、モンスターが出現したようだ。
「姫、真昼の後ろに隠れろ!!」
「は、はいっ」
 姫が後退したところで、敵の全貌が明らかになった。
 狼と猫を足して二で割ったような姿をしたモンスターが二体、そんなに怖がる必要も無さそうだ。
「星也!ちょっとだけ姫をよろしく!」
 真昼は勢いよく飛び出すと、剣でモンスターに切りかかった。
モンスターのHPが、半分までぐぐっと下がる。
『マヒルの攻撃! ウルフキャットに25のダメージ!』
 順番でいうと、次は俺だ。
さっきダメージを負ったモンスターを確実に倒そうと、双剣を振るう。
『セイヤの攻撃! ウルフキャットに17のダメージ!』
 見事HPが全て無くなり、モンスターは粒子となって消えた。
『ウルフキャットは倒れた!』
 ・・・・・・ところで、俺が与えたダメージが真昼より少ないというのは、どういうことだろうか。
「え、えっと、これでしょうか?」
『ヒメは<ファイア>を唱えた!ウルフキャットに40のダメージ!』
 姫が頼りなさげに出した魔法はモンスターと相性が良かったらしく、俺達の倍近くのHPを削っていた。
『ウルフキャットは倒れた!
 マヒル達は それぞれ30の経験値を得た!
 ウルフキャットたちは 薬草を落としていった!』
 戦闘を終えると、草原が再び平穏に包まれた。
ステータスはともかく、戦い方はいつものRPGと何も変わらないようだ。

Re: 学校帰りの勇者 ( No.11 )
日時: 2014/07/19 22:49
名前: 南 (ID: vl1Udskn)

 モンスターとの初バトルを終えた俺達は、次の街へと草原を歩いていた。
 時々アイテムを拾ったり、戦ったりしながら進んでいると、少しずつ街らしきものが見えてきた。
「もう少しだな」
「うん。・・・・・・ところでさ」
 真昼は期待に満ちた瞳で、向こうにポツンと立っている家を指さした。
「あそこ入ってみたい!!」
「だよな言うと思ってた!だが断る!!」
 俺は即答した。
冗談じゃねえ、あんなあからさまに怪しい場所に入ってたまるか!
「え〜、行こうよ星也〜」
「行くならお前一人で行け」
 真昼の言葉には耳を傾けず、ひたすら街に向かって歩く。
そんな俺の耳に、悪魔の声が聞こえてきた。
「ふーんだ。いいもん、姫連れていくし」
 ・・・・・・なんだと。
足を止めた俺に対し、真昼は追撃を始めた。
「ね、姫も行きたいよねっ」
「え?えーと、私も行きたいです」
 姫の返事に、俺は更に戸惑った。
「おまっ、お前、姫を連れていくのは反則だろ・・・・・・っ!」
「えー、だって姫も行きたいって言ってるしー。
 でもどうしよっかなー。万が一あの家がいきなり爆発したりしたら、きっと姫も痛い思いするよねー」
 俺はうぐ、と息をつまらせた。
初期からいきなりそんなことが起こるはずがないとは思っている。
危険な時は真昼が姫を守るから心配ないのは分かっている。
 それでも、不安は拭いきれなかった。
「で、星也はどうする?」
 ・・・・・・こいつ、鬼だ。
事実上ひとつしかない選択肢を前に、俺は真昼への認識を新たにした。

Re: 学校帰りの勇者 ( No.12 )
日時: 2014/07/20 19:21
名前: 彼方 (ID: m9NLROFC)

初めまして、彼方です

いや、すっごい面白いですねこれ(真顔)
こういう話大好きですww
文章の書き方とかも好きですww

もし暇だったら俺の書いた「タイトルは記入必須です」っていうのも読んでくれると((
更新頑張ってください!

Re: 学校帰りの勇者 ( No.13 )
日時: 2014/07/20 20:58
名前: 南 (ID: vl1Udskn)

彼方さん

お、面白い!?
すっごく嬉しいです!ありがとうございます!
彼方さんの小説も見に行きます!
お互い、頑張りましょう!

Re: 学校帰りの勇者 ( No.14 )
日時: 2014/07/20 22:00
名前: 南 (ID: vl1Udskn)

 真昼に連れられてしぶしぶ家の扉を開けると、中には小さな女の子が一人椅子に座っているだけだった。
「プレイヤー・・・・・・なのか?」
「星也、見て。あの子泣いてる」
 真昼の言う通り、女の子は椅子に座ったまま、涙をこぼしていた。
 その頭上には、「・・・」とかかれた吹き出しがぽっかりと浮かんでいる。
 真昼は、悩むことなく女の子に向かって話しかけた。
「ねえ、君。どうしたの?」
 すると、吹き出しの「・・・」が「?」に変わり、女の子は顔を上げた。
「大切な物を・・・・・・取られちゃったの」
「取られた?誰に?」
 俺が聞くと、女の子は窓の外を指さした。
「この先に、お花畑があるの。
 私、そこでお花を摘んでたんだけど、怖い人達が来て、それで・・・・・・」
「大切な物、取られちゃったんですね」
 姫の言葉に、女の子は頷いた。
「お願い、大切な物を取り戻して!」
「うん、任せて!」
 真昼は勝手に引き受けた。たが今回ばかりは異論はない。
「ゲームの中でまで犯罪をするような最低野郎、絶対ぶちのめす」
「はい、絶対許しません!」
 普段は温厚な姫も、珍しく怒っていた。
「よし!二人共、早速行こう!」
 勢いよく家を飛び出した真昼の後を追い、俺達も外に出た。
 しかし、あの吹き出しは一体何なのだろうか?


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