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- 学校帰りの勇者 【プレイヤーキャラ募集中】
- 日時: 2014/12/14 10:05
- 名前: 南 (ID: vl1Udskn)
こんにちは!
受験が終わって、ようやくネットが解禁されました。
…で、本来なら前の小説をかきあげるところなんですが、なんと
前の話を完っ全に忘れてしまいまして…。
とりあえず、新しい話を書きつつ、思い出したら前のをかこうと思います。
今回は、RPGの世界に中学生が迷い込むお話です。
週1くらいのペースで更新していこうと思うのでよろしくお願いします!
2014年、12月14日追記
ゲームに参加しているプレイヤーキャラの募集を開始しました!
詳しくはNo.23をご覧ください。
- Re: 学校帰りの勇者 ( No.1 )
- 日時: 2014/03/21 10:42
- 名前: 南 (ID: RsXPPDHr)
登場人物
日神 星也
かっこいいけど残念と評判?な少年。中二。
この物語の(一応)主人公。
幼馴染の真昼と姫に振り回されっぱなし。
RPGではコツコツとレベル上げするタイプ。
荒木 真昼
やたら運のいい元気な少女。中二。
今回の事件を引き起こした犯人。(本人は悪気なし)
RPGではガンガン先に進むタイプ。
朝霧 姫
おっとりとしたフランス人形のような少女。中二。
少し天然でいつもにこにこしている。
RPGは初体験のため、戦力にあらず。
- Re: 学校帰りの勇者 ( No.2 )
- 日時: 2014/03/21 18:51
- 名前: 南 (ID: RsXPPDHr)
俺、日神星也が中学二年生になって一ヶ月が過ぎた。
頭はわりと良い方だったらしく、今のところ特に勉強には困っていない。
そして部活にも入っていないため、放課後(つまりは今だが)は宿題を早々に済ませば後は自由。
そんなわけで俺は、中二にあるまじき長さの暇を満喫していた。
「おじゃましまーすっ!」
「星也はどこでしょうか?」
・・・が、唐突にぶち壊された。
二人の悪魔によって。
バァン!!と豪快にドアを開けてまず現れたのは、黒い髪のポニーテールにぱっちりした目の少女。
「勝手に入るな、真昼!!」
「いーじゃん、べつにーっ」
よくねえよ、全然。
「おじゃまします、星也」
その後ろから顔を出したのは、薄い茶色の天然パーマにでかいピンクのリボンをつけた、人形のような少女。
「平然と入るな姫も!!」
学校から直接家まできたのか、いまだ制服のままの二人を部屋から追い出す。
「ていうか帰れマジで!」
「待ってよ、話があるんだって」
「無断で入ってきたわけでもありませんし」
「はあ?」
誰に許可とったんだよ、と聞こうとして、不意に一人の人物が思い浮かんだ。
「母さんか・・・!」
俺はがっくりとうなだれた。
何故か幼馴染みであるこの二人を溺愛する母なら許可するだろう。
なにせ、
「二人共、ぜひ星也のお嫁さんになってほしいわ〜」
というのが口ぐせだし。
やめてくれ、本当に。
そもそも日本ではムリだ。
「星也、聞いてる?」
「聞いてねえ、とっとと話して帰ってくれ」
俺がそういうと、真昼は少し誇らしげに何かを取り出した。
「これはね、放課後に勇者になれるゲームなんだよ!!」
「・・・・・・」
全く意味がわからなかった。
- Re: 学校帰りの勇者 ( No.3 )
- 日時: 2014/03/22 11:09
- 名前: 南 (ID: RsXPPDHr)
「あのな、だいたいのゲームはそういうもんなんだよ!
夕飯前にちょっと冒険するか、とかそういうノリなんだよ!」
RPGっていうのはほとんどがそうだと思う。
ところが、真昼は首を横にふった。
「ちがうって!
これは、物理的に勇者になれるゲームなんだよ」
「つまり、私達自身がゲームの主人公になれるということです」
姫がニッコリ笑ってそう付け加える。
この時の俺はさぞかし冷めた目をしていたことだろう。
「姫の言う通り!!
で、今日の帰りにたまたまゲーム屋でキャンペーンをやっててね。
当たっちゃったんだよ、一等」
「お前本当に運だけは良いよな・・・。
つまり、その一等の景品がそのゲームだったわけだ」
俺がそう聞くと真昼は大きくうなずいた。
「そう!だけどこのソフトのハード持っているの、星也だけなんだよね。
・・・というわけで。星也、一緒にやろう!!」
「今すぐ帰れ!!」
問答無用で二人を追い出しにかかる。
冗談じゃねえ、これ以上付き合ってられるか!
「つーか、うさんくさ過ぎるだろそれ!」
「そんなことないって!!」
「わかった、じゃあハードを貸してやるから!」
「だ、駄目ですよせっかく押しかけたのに・・・!」
「お前らやっぱり邪魔しにきただけじゃねえかああっっ!!」
ぐいぐいと二人を玄関まで押していく。
ところが、その先にスタンバイしている人物が・・・。
「・・・何してんだ、母さん」
「もう、星也ったら。
せっかく真昼ちゃんと姫ちゃんのぶんまでお夕飯作ったのよ。
帰したらだめじゃない〜」
微笑を浮かべながら後ろ手でガチャン!!と鍵を閉める。
ご丁寧にチェーンまで。
「・・・わかったよ、一緒にやるから」
俺は負けを認めてため息をついた。
- Re: 学校帰りの勇者 ( No.4 )
- 日時: 2014/03/23 14:50
- 名前: 南 (ID: RsXPPDHr)
夕食後、リビングにあるテレビにゲーム機をつなぎ、電源を入れる。
するとオープニングムービーが流れ、画面が切り替わった。
「なんだこれ?」
「自分のキャラクターを作るんだよ。
ここで作ったキャラで、物語を進めるんだ」
真昼がそう説明すると、姫は小さく首をかしげた。
「私はてっきり、いきなりテレビ画面に入るものだと思いましたが・・・」
「いや、そもそもこれがどんなゲームかもわかんねーし。
やっぱり比喩なんじゃねーか?」
俺がそういうと、真昼は「うーん」とうなっていたが、
「ま、ここまできたんだし、やるだけやってみよー」
と、コントローラを握り直した。
「そうですね。でも・・・、
これ、どうすればいいのでしょう?」
姫は目の前の、キャラクターの設定画面を見つめた。
「まずあたしがやるから。姫と星也は見てて」
真昼の言葉に、俺と姫は小さくうなずいた。
まずはビジュアル設定。
真昼が髪の色、顔の形などを選択し、キャラを作り上げていく。
「ってこれ、お前の姿のまんまじゃねーか」
「え、ダメ?
じゃあ筋肉モリモリのオッサンの姿にしよっかなー」
「俺が悪かったよ」
俺は秒速で真昼に謝った。
よく考えてみれば、無駄に着飾るよりも、普段の姿の方が混乱しない。
俺も自分と同じ外見にしよう、と考えたとき、
「あ、星也はスタイル抜群のお姉さんにするー?」
「いいですね、それ」
「断固拒否だ」
ある意味イケメンより痛々しいだろう。
そんなことを言っている間に真昼はいくつかの項目に何かを入力していく。
そして数分後、満足気にコントローラを置いた。
「・・・よしっ、できた!」
「どんな感じだ?」
俺と姫が画面を見ると、そこには真昼にそっくりなキャラ。
その下にはプロフィールのようなものがあった。
名前:マヒル 年齢:14歳
性別:女 職業:剣士
「ま、こんな感じかな。
姫はあたしが代わりに作るとして、次は星也だね」
真昼に促され、俺はコントローラを手に取った。
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